奥様は海外添乗員〜メモリアル

【睡蓮】の舞台で

    

朝一番パリを発って向かった先は、パリから80Kmほど北西部に位置するジベルニーの街。日本人にもファンの多い印象派を代表するクロード・モネが44年もの間住んだ街です。日本画(特に浮世絵)をこよなく愛した彼は、ここに睡蓮の浮かぶ池を取り巻く庭を造りました。太鼓橋が架けられ睡蓮の花が浮かび柳の葉がそよぐその風景だけを見たら、まるで日本の公園のようですよね。光の下で刻々と虚ろいその姿を変える自然を彼独自の画法で生み出した、西欧画家としては稀にみる人物です。

    

この池の端に立つと、ここがかの有名な【睡蓮】の連作が生まれた場所であることも忘れて、ただひたすらのんびりしたい気分になります。彼の生んだ作品にどこか癒されるのは、彼が日本人にも匹敵する位の繊細さを持ち合わせていたことが理由のひとつかも知れませんね。

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