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奥様は海外添乗員〜メモリアル

旅支度のススメ~保険編


さあ、いよいよ出発~ って時に、まさか旅先で自分の身の上に不幸な出来事が降りかかろうとは誰だって思わない、よね。でも海外旅行中って信じられないようなことが続々と起こるもんなのよ。

起こってからじゃ~遅い万が一の備え、それが保険。イエイエ私は決して保険会社の回し者ではありませぬ。でもあちこちで散々修羅場を見て(実際に関わって)きているだけに、これから旅に出るよい子の皆さんには、悪いこと言わないから保険だけには入っていきなさいってすすめるよ。

添乗員も10年近くやってるとほ~んと色んな事に遭遇する。でもそんな時、不幸に遭ってしまったことは仕方ないにしても、その後の明暗はハッキリ二分。そう、保険に入ってたお利口な人と、たかをくくって入ってなかった人との不幸の度合いには落差がある。

世界一安全な国日本での生活や習慣は海外に出たからって、ハイそうですか…とは直せない。いくらこちらが注意をしても起こってしまうのが盗難。パスポート盗られた~、クレジットカード盗られた~、ついでに暗証番号お知えちゃった~なんてのは日常茶飯事。この10年間でいったい幾度地元警察へ行き、ジプシーたちの手を払いのけ、彼らを(いや盗られたものを)追いかけて石畳の街を走ったことか…

ハッキリ言ってヨーロッパでの犯罪なんてほとんど注意していれば防げる盗難。私から言わせれば ”あれほど注意したのにねぇ~ ”だよ。だいたい盗難に遭うのは人の話を聞いてない人、ぽわ~んとして危機管理のない人…が多い。悪いけど成田空港で ”はじめまして~”って挨拶と同時に危なそうな人は分かる。で、そういう人に限って入ってないのよねぇ、保険。

それと現地で体調崩す人も結構多い。仕事持ってる人はたぶん前夜まで徹夜で仕事?ハネムーンの2人は前日に挙式?旅行に来る前に疲れ切ってるのよね、かわいそうに。で、やっぱりそういう人に限って薬も持ってきてないし、むろん保険にも…

保険って一口に言っても色んなタイプがあるし、行き先や旅行形態によっても選び方は様々だけど私は最低限、病気&怪我の入院+通院補償、携行品補償が付いているもの(あるいは単品もの)がおすすめ。一番出番が多いのがこの2つだもの。

例えば盗難。中欧の旅行中パスポートを盗られたAさん。運悪くチェコのプラハからオーストリアのウイーンへ向かう途中の国境手前での盗難。パスポートなくして国境は越えられない。やむなくプラハから日本語の話せる人をタクシーで呼び、プラハまで戻って手続き。3日間を要してパスポート取得。帰りの航空券を買って日本に帰国。しめて55万円なり。

そして病気。トルコのツアー2日目の夜中に脱水症状を訴えたBさん。ホテルドクターを呼ぶが病状が重いということで救急車で病院へ。夜通し点滴を打ち、幸いにも翌日には回復しツアーと合流。1週間分の薬を出してもらい、しめて6万円なり。
備えのなかった不幸な面々は、その場でニコニコ現金払い。決して人ごとじゃ~ありませ~ん。それ以外でも色んな事がおこる旅行。備えあれば憂いはない、よ。わずかなお金で安心が買えるんだから


写真:リューデスハイム(ドイツ)


オリーブの葉っぱ

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