奥様は海外添乗員〜メモリアル

大都市に現れた牧場

          

ここスイスの首都ベルンは中世の時代に築かれた旧市街が世界遺産に登録される美しい街。一国の首都と考えるとこれだけ古い街並みを今に留める緑豊かな都は他にそうそう思い浮かばない。九州ほどの面積しかない小さな国の小さな首都と考えればそれはそれで理屈に合うのかも知れないけど。日本だったら間違いなく田舎の小さな街。それほどに、都と呼ぶには似つかわしくない素朴さがなんとも印象的だ。

それでも首都である以上それなりの行政機関は存在するわけで、旧市街の中ほどに建つまるで古い宮殿かと思わせる国会議事堂が唯一?この街ベルンの風格を感じさせるもの。ただ物々しさのかけらもないところがこれまたこの国この街の魅力と言えようか。そんな議事堂前広場に今日はたくさんのテントが張られワークショップのようなにぎわい。見るとあちこちに柵が設けられて牛や羊、山羊たちがひしめき合ってる。スイスの都のど真ん中に即席の牧場が出現したって趣向だ。思いがけないマルクトに喜んで集まって来てるのはどうやら観光客ばかりでもないらしい。私たち日本人からすれば素朴で小さな都でもやっぱりこの国スイスでは大都市ベルン。考えてみれば当たり前なんだろうけど、このあたりに住む人たちからすればスイスならどこにでもいそうな牛や羊、山羊といった家畜たちと触れ合う機会はほとんどないのかも知れないね。

    

雄大な自然の中で暮らす山羊飼いの少年ペーターは私たちの年代からするとまさにスイスの少年のシンボル。でも実際のところそれは昔も、そしてもちろん現代社会でも単なる勝手な思い込み?両親から背中を押されておっかなびっくり山羊たちに手を差し延べる子供たちを見ていたらイメージだけではありえないこの国の姿が見えた気がする。ほほえましい風景にちょっぴりの淋しさも感じながら。



みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。

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