スペインの5月は新緑もさることながら、あちこちに咲きほこる花を楽しめる季節。特に南のアンダルシアではピンク色のブーゲンビリアに紫色のジャカランダなどなど、カラフルな花たちに思わず見とれてしまう。長いバスの旅の中でも菜の花やひなげし、キョウチクトウにエニシダと、実にたくさんの草花が目について飽きることがない。一面に広がるヒマワリ畑に関しては、まだまだ黄色い花弁を見ることはできなかったけれど。
そんな花のシーズン、コルドバではパティオ祭りが行われる。建物の内側に造られた中庭をスペインではパティオと呼び、昔からこういった空間を備える建造物がたくさん造られてきたのがアンダルシアであり、とりわけ有名なのがここコルドバだ。夏場の猛烈な暑さをしのぐ日影に噴水を配し、カラフルな色タイルや陶器、たくさんの花久で飾ったパティオの美しさを競うのがこのお祭り。いってみればパティオのコンクールみたいなものだ。
そもそも一般の民家のプライベートなパティオをのぞかせてもらえるこのパティオ祭りには、国内からもたくさんの観光客が大挙してやって来る。スペイン人にとってもやはりパティオ付きの家を持つことは夢のよう。あーだこーだと好き勝手に評論しながら歩くスペイン人グループと「Ｈｏｌａ！」と明るく挨拶を交わしながらの美しいパティオ巡りはなかなか楽しい半面、迷子が出ないかヒヤヒヤもの。それでも全員無事帰還しホッとひと息。これでいよいよアンダルシアともお別れだ。
みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。
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