奥様は海外添乗員〜メモリアル

添乗後記~ナイルに浮かぶオアシス

    

ルクソールからさらに南下すること200Km、ナイルの豊かな恵みを受けて古代から栄えてきた街がここアスワン。

          

この街はエジプト最南端に位置するのヌビア地方への入り口でもあり、北エジプトとはまた違った雰囲気を持つ。ヌビア人と呼ばれる人々の持つ独特の文化や習慣のせいだろうか、こののんびりした空気の流れは?

    

ところでこの街から南部にかけてのナイルにはたくさんの中洲が点在。昔から交易の場として栄えた地だけに重要な神殿がたくさん造られたらしい。中にはほとんど崩れてしまって瓦礫の山と化すものも多いけど、驚くほど保存状態のよいものも。

    

そんな中でも特筆すべきはイシス神殿、別名フィラエ神殿と呼ばれるもの。実はこの遺跡、アブシンベル神殿同様近代になってからのダム建設の際に水没の危機に瀕した神殿のひとつ。ユネスコ及び世界各国からの支援によって、もともとあったフィラエ島から現在あるアギルキア島に移転されたものだ。

          

そもそもフィラエ島は古代においてオシリス神(あの世の神であり再生の神)の島で、ここでイシス神(死者の保護神)との間にホルス神(空の神)を誕生させたと伝えられる。そんな聖なる神殿の現在の番人は…おっと、なんとものんびりお昼寝中だ。

    

さて、古代ロマンに思いを馳せながらの遺跡観光の後は、のんびりファルーカと呼ばれる帆船に乗ってナイルを渡る風を感じてみよう。ここが砂漠の地であることを忘れてしまうこと間違いなし。まさに【エジプトの母なるナイル】を実感できるから。


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