エジプトと聞いて遠い彼方というイメージを持つ人は今も多いと思うけど、ファラオの翼の直行便を使えば日本からは14時間の道のり。これを遠いととるか近いととるかは人それぞれだろうけど?
それでもかつて、マニラとバンコクの2都市を経由して南まわり航路で飛んでた頃に比べると格段に近くなった砂漠の中の大都市カイロ。あえて難?をいえばイスラム国のナショナル・フラッグだけにアルコールのサービスは一切なし。長いフライトをぐっすり休んで行きたい方には搭乗前のアルコールの購入をおすすめしておこう(持ち込みはOK)。
5,000年も昔に起こった古代エジプト文明発祥の地エジプトの現在でも心臓部となってるカイロ。古い街ながらアフリカきっての大都市には新しいものもどんどん入ってくる。新旧入り混じった街はとにかくパワフルだ。
ところで現在のエジプトはいうまでもなく敬虔なるイスラムの国。ぎっしりと隙間なく建物が埋め尽くす大都市にもあちこちで目につくモスクと高いミナレットの姿に、いやでも旅情がかき立てられる。
そんなカイロの街にも実は古い教会がひっそりと存在するのをご存知だろうか。この街発祥の地であるオールド・カイロには初期キリスト教会の流れをくむコプト教会がいくつか残されてる。サン・マルコによってアレキサンドリアにはじまった布教活動も後の時代にはエジプト中に広まっていった、そんな時代を物語ってる。ちなみに現在でも国民の1割近い人々はコプト教徒といわれてる。
さあ、エジプトをぐるりと1周して戻って来たカイロはやっぱり元気いっぱい。もっとも元気のないカイロなんてありえない、か?とりわけ活気みなぎるスーク近くの喫茶店でいただくミントティーにホッと息をつく。と、いきなり目の前のモスクからアザーンが響きだした。それではお別れ前のカイロの夕刻をアザーンとともに、どうぞ…
マアッサラーマ・カイロ。また会う日まで。
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