カラオケ採点で70点前後だと、音程正確率も68%以下だったりします。
つまり、半分近く音程が外れているのですから、歌えているとは言えないかもしれません。
だからといって、音痴、と決めつけないでください。
音痴、と決めつけてしまうと、歌う気持ちもそがれ、歌から遠のいてしまい、もっと低い点数になってしまうかもしれません。
なぜ、音程が合わせられないのか?
を考えると同時に、
なぜ、合わせられる部分もあるのか?
を考えましょう。
ひとつは、曲をしっかり覚えていない。
別な原因として、雑になっている、という事かもしれません。
今日、カウンセリングを受けた人は、音痴だと思い込んでいただけで、実際はそうではありませんでした。
ちょっと雑になっていたのです。
書道をされる人のようなので、
「文字をイメージでとらえないで、留め、跳ね、掃い、に注意したり、書き順などにも留意して書くと、上手くいくでしょ。それと同じように、細かいところに留意し、ゆっくり、ゆっくり、あり得ない速度で歌を練習してみてください。」
とアドバイスしたら、うまく歌うコツを掴めたようで、音痴じゃなかった、自分でも練習次第で上手くなれるかもしれない、という希望をもって帰られました。
実は、別な教室に行ったら、「あなたは、音痴です。すぐに直しましょう」と言われたそうです。
そこで、ほんとに音痴かどうか、いわゆるセカンドオピニオン的に、私のところを訪れたようです。
音楽教室、ボイトレ教室も、売り上げを問われているから、だれでもかれでも、「音痴」「オンチ」って決めつけるんですね。
こまったものです。
高牧康