図書館、行く?

本屋と図書館の間にあるもの

本日は定例の勉強会

 

課題本は

『本屋と図書館の間にあるもの』(郵研社 2021年)

元さわや書店本店店長、前一関市立一関図書館副館長 伊藤清彦さんと

元鹿島市立図書館長、元塩尻市立図書館長 内野安彦さんの対談集です。

 

こちらを読んで、参加者で感想などを話し合いました。

 

2018年に、当会の事業で岩手県の紫波町図書館の見学に行きました。

その前後に、一関図書館や盛岡のさわや書店にも寄ってきました。

本をどう届けるかということが

とても考えられた場所で

一歩足を踏み入れると本が呼びかけてくるようでした。

写真は当時撮影した一関図書館です。

 

 

図書館も本屋も

いかに本を必要な人に届けるか

本と出会うきっかけをいかにつくるかを考え

それぞれの役割をきちんと果たして

出版文化を守っていくことが大切だと再認識。

それには、司書や書店員が

その土地、その地域の人たちにあった資料を選ぶ知識を身に着けることも大事。

 

先日、大磯のつきやまで元さわや書店の田口幹人さんのお話をうかがう機会がありましたが、

田口さんも伊藤さんも相当な読書量。

司書も選書のために

毎日本屋さんに寄り、各出版社の新刊案内をもらいチェックし・・・

と、相当な努力をされている方もいます。

また、地元に関する資料にもアンテナを張る必要もあります。

本屋さんでも地元の本、地元の作家の本を

店内の目立つところに置いているところも増えていますね。

その地域の資料は、そこの図書館でなければ保存しません。

後世に残すために、しっかり収集してほしいですね。

 

伊藤さんは、この対談から2か月後

急逝されたとのこと。

お会いしたかったなぁと悔やまれます。

 

いろいろなことを気づかせてくれる本で、

とても勉強になりました。

 

一関は島崎藤村ゆかりの地でもあるんです。

明治26年9月から10月にかけて、一関の豪商「熊文」こと熊谷家に寄寓していたそうです。

現在はこの跡地は世嬉の一酒造があり

この中庭に藤村の文学碑が建っています。

酒の民俗文化博物館やレストランなどもあります。

お出かけできるようになったら

一関図書館と共にいかがでしょうか。

 

伊藤さんが紹介している

2013年に一関図書館の名誉館長に就任された作家 及川和男さん(2019年逝去)。

岩手の地に根差した著書も多いそうですが、その中で藤村関係のこちら。

『佐藤輔子 藤村永遠の恋人』(本の森 1999年)

 

 

参加者 4人

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