12/4(日)開催
当会では5回目となります
内野安彦先生の講演会。
他では聞くことができない
クルマ、プロレスに続き
今回は落語
落語をテーマに図書館の役割や
図書館資料について語る
講演会なのです。
落語についての基礎知識から
実際に解説を入れつつ
落語を語ってくださいました。
まずは創作落語。
6代目三遊亭円楽師匠の落語を見に行かれた時の演目を
内野先生流に語られました。
いろいろな名著や出版事情などが次々登場し
さりげなく本にまつわる蘊蓄をお伝えできる
おもしろいお話でした。
終了後調べましたら、元は
桂三枝(現・文枝)の創作落語「読書の時間」のようです。
DVDもあり平塚市図書館に所蔵しています。
桂三枝創作落語-自撰・特撰・三四撰- 夢
桂 三枝/口演 東京 R and C 2007年
続いて古典落語。
「紺屋高尾」を取り上げました。
紺屋とは?
高尾とは?
このお話から美しい人を形容することば
明眸皓歯
羞花閉月
沈魚落雁
などの四字熟語
(出典なども調べるとおもしろいですよ)
染物や藍
色の名前など様々なテーマが関連付けられます。
藍色は48色あるのだそうです。
その中の1つが「甕のぞき」
変った名前ですね。
日本の伝統色についての本はいろいろありますので
そちらをご覧いただければ、名前の由来などもわかります。
藍についてはこちらの絵本にも詳しく書かれています。
アイの絵本 そだててあそぼう18
(くさかべのぶゆき/へん にしなさちこ/え 農山漁村文化協会 1999年)
白洲正子さんが『美は匠にあり』(平凡社 2004年)にて
志村ふくみさんの染織について書かれています。
その中に「瓶のぞき」が登場します。
となれば・・・
志村ふくみさんも気になりますね。
『一色一生』(新装改訂版 求龍堂 2005年)
おっと・・・
落語、落語。
最後に会場から、出囃子について質問がありました。
落語入門
一個人編集部/編 ベストセラーズ 2009年
この中の「落語の基礎用語集」に説明があります。
実は、講演会当日に
先生に教えていただき初めて知ったのですが
上方落語特有のものもある!!
こちらの本にはそんなことも載っています。
もう見た目から違うのですねぇ。
知ってましたか?
キリがなくなりそうなので
この辺で。
図書館には自分の読みたい本はないよね
と思っている方も
もしかしたら「おっ!」と思う本があるかもしれません。
図書館の世界は広くて深い。
最後に
図書館の問題。
資料費減
利用者減
どうする?
図書館の大切な役割を
あらためてしっかり
考える機会をいただきました。
内野先生のご著書を
ぜひお読みください。
参加者 20人