東日本大震災復興支援市民活動ネットワーク宮城(代表:阿部 寛行)

※H27年4月を持ちまして本活動は(社)Kotネットワーク本吉に引継ぎました。本ブログは4年間の活動の記録です。

参加者振返り~地域の方との交流~

2014年01月12日 | ブログ
阿部代表が務める 
“東日本大震災復興支援 市民活動ネットワーク”

ボランティアの活動内容は多岐に渡りますが、
その中の特徴として挙げられるのが、「地域の方との交流」ではないでしょうか。

特に、年末年始はクリスマス会や餅つきなどのイベントも続き、
ボランティアが地域の方々とお話をする機会も多くありました。

年末年始を気仙沼で過ごしたボランティアたちは、「地域の方との交流」をどう感じたのか。
生の声をご紹介いたします!


***


【自分の耳で聞き、目で見て、感じる】

“地域の方々との交流を通じて私は、気仙沼の方々が、
震災の悲しみや苦しみ、辛さを持ちながらも強く生きていこうとする姿を、この目で見ました。”
  (年始滞在の女性A)

“今日は講話や地元のおばあちゃん達の話を聞いて、被災者の体験談を生で聞く事ができました。
それは、どのニュースやインターネットの動画よりも生々しく、学ぶ事が多かったです。
また、津波が到達した写真と実際の今の風景を自分の目で比べてみて、
いかに津波の高さがおぞましいものであったかという事を再認識しました。”

 (年末滞在の男性A)


――― 被災者の実体験を聞き、実際の風景を見てこそ感じる事があります。
ニュースで流れる事も一つの情報。でも、地域の方の生の声を聞く事は、
ボランティアにとってどれだけ貴重な経験となるでしょうか。


【地域の方からいただく「温かさ」】


“おばあちゃん達に協力してもらいながら餅つきイベントのチラシを配りました。
こうした出会いやふれあいを通じて、都会にいてはあまり感じる事のできない
人の温かさを感じる事ができました。

また、こういう「人の温かさ」や思いやりといった気持ちが、
災害時に助け合う時にも必要な事なのだと感じました。”
 (年末滞在の男性B)


“小泉自然楽校で活動している際、近所の方が通りがかり、お話をさせていただきました。
しばらく立ち話をしたり、一緒に笑いあったりしました。
「ひまならうちにコーヒーでも飲みに来るか?」と暖かいお言葉もいただき、
(残念ながら忙しくてうかがえませんでしたが!、)
よそ者の私にとても優しく接してくださり、心が温まりました。” 
(年末滞在の女性A)


【笑顔の交換】

“4日は地域のお年寄りの方と一緒にお雑煮を作りました。
地域の方と交流することで、地域の方も自分自身も笑顔に溢れていると感じました。
一方的な「支援」ではなく、お互いが元気になるような「支縁」ができているように感じました。”

 (年始滞在の男性A)

“きっと隠しているつもりでも、言葉の端々に出てきてしまう辛い経験や、
満足できない生活に、度々気づきました。

それを消してあげることはできないのかもしれないけれど、
それでも、私との交流でおばあちゃんが爆笑した事は事実です。

私もおばあちゃん達の強さと優しさに触れて、勇気と元気をもらいました。

(年始滞在の女性B)


――― 笑顔や優しさ、思いやり・・・あげたり、もらったり。
ボランティアは一方通行ではない、そんな事を感じる参加者も多かったようです。

***


来て、見て、活動して、交流する。五感で、感じる。

地域の方との交流は、一人ひとりのボランティアにとって忘れがたく、
胸に刻まれるとても貴重な経験となっているという印象を受けました。


また、全国から来るボランティアとの交流を楽しみにしている地域の方々も多いそうです。


地域の方々、ボランティア、双方が笑顔になる交流・・・
それこそが、今最も求められているボランティア活動の一つと言っても
過言ではないのかもしれません。





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