子供が帰省していました。
独身なので、まだそれほど悩み事も無く、一人で車を運転して帰って来るので、交通手段の心配も無く、一番気楽に迎える事の出来る子供です。
明日は普通に仕事なので、昼過ぎに帰って行きました。
定年前は自分達がそうして帰っていく立場でした。
何時の時でも、帰って行く方、去って行く方はあまり何も感じませんが、置いて行かれる方は、やはり寂しいものだと、この頃感じます。
高校生の頃、寮に住んでいました。
先輩が、卒業で東京に就職する為に、上京して行きました。
同じ部屋の大好きな先輩でした。
それまで、人との別れで寂しいとか、悲しいとか感じた事は一度も無かったので、駅まで見送っても平気でいられると思っていたのです。
電車に先輩が乗って・・・。
何故か突然涙がこみ上げて来ました、自分でも初めての経験で戸惑いました。
家族との別れでも経験した事が無かったのに。
残される者の寂しさ、自分にもこんな感情があったんだと気付いた出来事でした。
元来、自分は薄情だと思っています。
しかし、自分達が帰った後の親達も、もしかすると寂しい思いをしていたのかと、今頃になって思いかえされます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます