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ネット発のファンタジーはタグがついていて選びやすい。古本屋では、過去の名作推理小説探しが楽しかった。

2023-04-13 15:14:00 | 
最近のファンタジーが好きだ。

異世界転生とか異世界転移のファンタジーものが増えて、選び放題。

玉石混交だけど、金字塔とかがないから気軽に読める。

この分野を語るなら、この作品をおさえておかなくちゃ、みたいな圧がない。

読み手と書き手が入り混じるネット小説ならでは、だからかな?

ファンタジーを選ぶのは、ドキドキ、わくわくする時間がほしいから。

日常とは違う世界を楽しみたい。

ネットにある小説はタグ付けで分類されているので、とても有り難い。

安心して読める。

最近、何度も読み返しているのは、

人質生活からはじまるスローライフ
転生幼女はあきらめない
神様は異世界にお引越ししました

の3作品。

3作品とも漫画にもなっていて、どっちも楽しい。

人質生活からはじまるスローライフは、大国に留学生の名目だけど、実質は人質として滞在している姫が、前世の反省を活かして今生はスローライフを送ろうと、知恵を絞り頑張る話。
本人の思惑から外れてスローじゃないライフが迫ってくるなか、奮闘するのが楽しい。
主役の姫だけでなく、登場人物が個性豊かで楽しい。

料理や食材の描写が、料理を実際に作っているみたい。
陛下と宰相のやり取りは、裏話っぽくて面白い。隊長と姫のやり取りは微笑ましい気持ちになる。


転生幼女はあきらめないは、赤ちゃん時代から始まる。
こじれた家族の再生と陰謀に、主役のご令嬢の奮闘と家族や仲間の協力で、生き抜いていく。
責任あるお家に生まれたお子さん達とその親が奮闘し、策略を巡らすものの暗躍があり、と続きが気になって仕方ない。


神様は異世界にお引越ししましたは、日本で、消滅間近だった、元人間の神様が異世界にリクルートされて、異世界の神様になるお話。

主役は、お勉強が苦手だけど、やっていいこと、だめなことだけはきっちり学んできた神様。
新しい赴任先に、偉い立場で入るなら、大事だなーと思った。
天使や眷属、ドラゴン、精霊、他の神様とのやりとりが色々あるけども、高僧のコウガクとのやりとりが面白かった。



ネット小説がない時代、読んでいるうちに、だんだんと自分の求めているものじゃなくなり、読まなくなることがよくあったなー。

誰かが面白いと言っていても、その誰かの感性が自分と似ているかわからない。


通学、通勤で電車に乗るようになり、古本屋が本選びの選択肢に入ってから、とても便利になった。

新刊で本棚が埋まっている本屋は、流行りものを買うには困らない。


ちょっと前に発売されたものの、流行の波に乗りそこねたりして、注文して取り寄せないと手に入らないとなると、その本が存在することさえ気づかない。

古本屋を利用するようになって気付いた。

自分のための隠れた名作を探しに古本屋に行くのはとても楽しかった。

1冊ずつ、題名、作者、あらすじを見て、流し読みをして自分に合いそうなら買う。

手探りで、自分の世界を広げる。

黒後家蜘蛛の会、ブラウン神父、ヴァン・ダインの探偵ヴァンス、弁護士マローン、メグレ警視。

黒後家蜘蛛の会の楽しい会話、ブラウン神父の頑張り、ヴァンスの格好良さ、マローンと仲間たちの気ままな奮闘、メグレ警視の目立たない人情。

ヴァンスとマローンは特に気に入って、持ち歩き、何回も読み返した。

黒後家蜘蛛の会には、連続殺人のような血塗れの描写じゃなく、推理を楽しむウィットな会話が読んでいて楽しい。まるで、その場にいる気分を味わえる。

ブラウン神父は孤軍奮闘している。ブラウン神父の頑張りを称賛するのは、なんの助けにもならない読者だけ。読みながら応援する。

ヴァンスは、アメリカの上流階級の人間なので、文中が華やかで楽しい。
最後の方に発売された2冊は、作者のやる気が減退したか、何かしらの働きかけがあったのか、面白さに欠けたけど、僧正殺人事件とカナリヤ殺人事件は、結末に驚いた。
グリーン家の犯人には納得した。

弁護士のマローンシリーズは、突拍子のない友達に振り回されながら、踏ん張ったり、女性への心遣いをみせたり、登場人物がそれぞれ生きる力に溢れており、スピーディーな展開が楽しい。

メグレ警視は学校の図書館に揃っていることに気づいて、コツコツと読んだ。
メグレ警視の夫婦仲は、一緒に歳を重ねた男女の距離なんだなあ、と思った。

フランスの小説は、小学生のとき、アンセーヌ・ルパンの児童書のシリーズを読んで、冒険活劇に胸をおどらせた。
メグレ警視は警視として上手に部下を使い、犠牲者や犯人に穏やかに向き合いながら、事件の核心に迫っていく。

小説を読むのに困らない現代日本に生まれて良かったなあ。

毎日、小説を読む楽しみがある人生。




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