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卒業式の時間は短いと嬉しい

2023-03-24 10:50:00 | 教育
私の小・中学生時代。
出番は一瞬なのになかなか終わらないものが、卒業式だった。
一人あたりにかかる卒業証書授与の時間は1分ほど。出番がくるまで、座って待つ。

卒業式には
卒業証書授与式以外のイベントが沢山あった。
市長や議員からの祝電披露、
自校のみならず近隣校のPTA役員の挨拶、
在校生からからの送りの言葉と合唱、
卒業生からの感謝の言葉と合唱、
校歌と国歌斉唱、
校長先生からの門出の言葉。

卒業式は、
校歌と国歌斉唱、
卒業証書授与、
校長先生からの門出の言葉だけで充分だと思っていた。

児童・生徒の人数分だけ授与式は時間がかかる。

卒業の門出を祝う地域の大人の存在や、在校生の気持ちに感謝を示す機会だとか、
子供のうちは、さっぱり分からなかった。

私自身が在校生だったときも卒業生だったとき、卒業式の流れは毎年決まっていた。
先生から、最初はクラス単位、次に学年単位で、在籍する学年に合わせ、音楽の授業で歌の指導を受けた後に、リハーサルをして本番に臨む。

学年一丸となる一体感や充実感、
卒業生の門出を祝う気持ち、
家族や先生、在校生や地域の皆様への感謝の心。
これらが得難いものなんだと気付いたのは大人になってからだが、
式典を手短に済ませてほしい思いは変わらない。

式典への出席がなくなれば、PTA役員の負担も減るのではないかしら?

市長や議員の祝電は、
子供のとき、美辞麗句が多くて、何が言いたいのか分からなかった。
全員に共通しているのが、
最初の、ご卒業おめでとう、だったから、
祝電をくれた人は、お祝いしたいんだなー、
知らない人だけど、ありがとう。
当時、心の中で思った。
学校に祝電をくれた人は複数いたが、1人も誰だかわからないまま卒業してしまった。
分からなくても困らなかったで、わからないことに疑問を持つことはなかった。


授業で指導されたように地域の大人や保護者、先生方、在校生に見守られながら、学年単位で合唱する。

校内で毎年開催している合唱コンクール
に参加している気分だった。

合唱コンクールと違い、順位はつけないが、授業で指導されて合唱するのは同じ。参加するにあたり、なんの有難みも使命感もなかった。

まだ終わらないのかなー、卒業式の記念品の紅白饅頭が美味しいといいなー。
頭の中はのんびり。
ひたすら時間が過ぎるのを待っている。
そんな子供時代。


ひるがえって、この度の子供たちの卒業式。

自粛緩和されつつもコロナ禍も影響は確かに残っていた。
市長や議員の祝電の読み上げはなく、紙面で配布。
PTA会長の祝辞は印刷して貼り出し。
在校生の歌や言葉はなし。

校長先生の門出の言葉は、要点がまとまっていて、難しくない。

開始から終了まで1時間。

素晴らしい。パーフェクト!
この卒業式の構成を考えた人は、天才じゃないかな!
他の人の感想はわからない。

私が知る中で最高に快適な卒業式だった。


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