4月から10月(現在)の髪の毛の変化と、わたしの心の変化について
脳腫瘍(グリオーマ)発覚からもうすぐ7ヶ月になろうとしています。
最近髪の毛について書いていなかったので、病気発覚当時から現在までを振り返って記録に残そうと思います。
4月1日 入院初日。
プロフィール写真が、病気発覚時の髪の状態です。
長さは背中の真ん中あたり。
髪の毛が荒れていたけど、6月に予定していた新婚旅行が終わってから切るつもりで、伸ばしていました。
4月7日 手術が決まりました。
先生に、頭の毛全部剃る?って1番に聞きました。
右耳の上あたりを切るから、そこの周りだけ剃って、傷自体は髪の毛で隠れるよ。と言われ安心しました。
旅行ではウェディングフォトプランを予定していたので、髪の毛を切るのがいやでした。
このあたりまで、6月の旅行に行くつもりでした。
4月14日 手術しました。
それから3日は痛さで地獄の日が続き、1週間経つ頃にはなんとか元気になってきました。
傷口には最初ガーゼがあててありましたが、ガーゼを取った後、髪の毛が長かった私は頭頂部あたりの髪の毛で傷口が隠れ、手術したとはわからない自然な状態でした。
4月25日ごろ 腫瘍がグリオーマと判明。治療が始まることが決まりました。
このときやっと、旅行に行くことをあきらめました。
放射線治療を2か月すると言われ、やっとあきらめがつきました。
後日、治療をしていくうえでの副作用の説明を受けました。
放射線治療のことでは主に、髪の毛が抜けるという説明を受けました。
私は4方向から当てるので、直接当てた方はもちろん、抜けた方(反対側)も抜けるということ。
でも生えてくるから!!と何回も先生に言われました。
ですが、この頃には正直、髪の毛が抜けることは気にしていませんでした。
"髪の毛は女性の命"のような言葉をよく耳にしますが、わたしはそうは思いません。
だって、命は他の物には変えられません。
辛い術後を乗り越えたら、髪の毛が・・><なんてわたしは思いませんでした。
こうやって生きていられることが有難いこと、と実感したからです。
じゃあなんで、手術前は髪の毛を気にしていたかというと、それは旅行です。
旅行に行く気満々、そして写真を撮るために伸ばしてきた髪の毛を切りたくなかったんですけど、旅行に行けないとわかると、完全にふっきれました。
5月10日 放射線治療開始。
開始から2週間程経ってからだんだん髪の毛の抜ける量・頻度が増えてきました。
私は髪の毛がすごく多いので、たぶん人よりか髪の毛は残っていた方だと思いますが、
治療開始から2か月経った7月半ばにはもうほとんどの髪の毛は抜けていたように思います。
私の場合、放射線が当たっていなかった前髪と、襟足部分は髪の毛が残ったので、
帽子をかぶると、頭頂部や後頭部に髪の毛がないとはわからない状態でした。
一応ウィッグを持っていましたが、夏場は暑いし汗をかいてかゆくなるので、基本は通気性の良い医療用帽子をかぶって頭を保護し、帽子を脱がないといけないようなところへ出かけるとき(数時間)だけウィッグをかぶって生活していました。
7月~ 髪の毛が抜けきったあと・・
今までずっと髪の毛で保護されてきた頭皮が、髪の毛がなくなったことにより、直接外の空気にふれるようになって、頭のケアをしっかりするようになりました。
昼間は医療用帽子をかぶり、お風呂にはいるときのシャンプーは無添加のシャンプーで傷口以外の場所はもみ洗いをし、お風呂あがりは頭皮を保湿しました。
寝るときは医療用帽子をかぶって寝る。というケアをしていました。
8月半ば
すこーし毛が生えてきました。
生えてきた場所は頭の左側(放射線が抜けた側)です。
黒い毛穴というか、ポツポツとしたものが少しづつ出てきて(わたしは自分の頭なので見えないので、母が確認してくれていました)そのポツポツから毛が少しずつ伸びてきて、手で触るとジョリジョリしました。
髪の毛が伸び始めると早くて、だんだんジョリジョリがフワフワした感触になり、10月15日の現在では左側の髪の毛は全体的に伸び、左側からみると、髪の毛が全然なかったのがウソかのように、抜け残った前髪と襟足と馴染みました。
1015日 現在
現在は襟足の少し上の部分の髪の毛が生えて伸びてきましたが、手術したときに出来た傷口のまわり、そして放射線を当てていた右側と後頭部は全体的にまだ髪の毛が生えてきていません。だから、右側から見るとはげています。
頭が冷えるとより寒く感じるので、10月に入ってからは少し生地の厚い帽子をかぶり、頭を保温するようにしています。そして、乾燥する季節になってきたので、保湿のケアも続けています。
治療の副作用で髪の毛が抜けて、新しく生えてくる毛は髪質が変わることがあると聞いていましたが、本当に髪質が違う毛が生えてきました。とはいっても、長い毛でもまだ1センチほどなので、これからもっと長くならないと本当に髪質の違う毛が生えてきたかわかりませんが、新しく生えてきた髪はいまのところやわらかい毛です。
ちなみにわたしは剛毛・クセ毛という厄介な髪の毛でした。ですのでこれからが楽しみです。
そして、ずっと長い間髪の毛を伸ばしていて、短いときでも顎の長さにしていたので、こんなに髪が短いのは幼稚園のとき以来だと思います。でも短いっていいですね。絶対ショートカットは似合わないって思ってましたが、見慣れるとショートカットもいいなと思うようになりました。
放射線治療を始めた日から5か月半、
治療が終わった日から4か月の現在の髪の毛の事情でした。
ここから先はもう少しわたしの想いや母の思いを書こうと思います。
抗がん剤治療をすると癌の場所、放射線を当てる場所によっても異なりますが、私は脳腫瘍なので髪の毛が抜けることについて書きますが、よくテレビ(ドラマや映画)では、髪の毛が抜けることで、患者が暴れたり、周りの人に当たったりするシーンなどを見ます。だからわたしも、自分では平気と思っていても、いざ髪の毛が抜けていくとイライラしたり、親に当たったりするのかな~と少し不安でした。
でも長い目でみた結果、私は全然イライラしなかったし、悲しくもならなかったです。テレビで見るようなことにはなりませんでした。それが自分でちょっと拍子抜けしたんですが・・
母は母で、先生や看護師さんから「ちゃんと生えてきますから大丈夫ですよ」と何回も説明を受けたそうです。
そして、母も娘(私:orang)がテレビでよく見るようになったら・・と実はちょっと不安だったみたいです。
でも、いつもニコニコしている私をみて、え?と困惑したそうです。それでも母は無理して笑ってるんじゃないか。と心配してたそうです。夜こっそり泣いてない?と聞かれたことがあります。入院中に夜泣くことはありました。でもその理由で、髪の毛が抜けることに泣いたことはありません。髪の毛が抜けるって、治療が効いている証拠って聞いたよ、だから通過点としか思ってないよ。と説明すると母は安心したそうです。
でもそこで私と母には疑問が生まれました。
じゃあテレビでよく見るシーンは本当なの?と・・。
私は少し変わっているとよく言われるし、自分でもちょっとは自覚しているつもりです。
私は髪の毛が抜けてもショックではなかっただけで、やはり、髪の毛が抜けることがショックな方もいらっしゃると思います。どう思うかは人それぞれだから、その感情に対しては特に何も思いません。実際に自分が抗がん剤治療をするまでは色々不安もありましたが、意外と冷静な自分がいました。
テレビでの印象・イメージしかなかったので、みんな情緒不安定で暴れるものだと、母も私も思い込んでいました。
でも、わたしみたいになんとも思わない人もいる、ということを知っていただけたらうれしいです。
色々書いてきましたが、このように穏やかな気持ちで生活できるのは、周りで支えてくれている家族のおかげです。
それが1番の理由です。沢山の心配と苦労をかけていますが、わたしが生きていてくれることが幸せと言ってくれる両親に心から感謝しています。
長くなりましたが、抗がん剤治療・放射線治療による髪の毛が抜けたことについてはここでおわります。
今回は私の好きな言葉を残します
・いいことがあったから笑うのではなく 笑っているからいいことがある
・笑顔は誰にでも 今すぐできる能力です
・笑顔は荷物にならない贈りもの
脳腫瘍(グリオーマ)発覚からもうすぐ7ヶ月になろうとしています。
最近髪の毛について書いていなかったので、病気発覚当時から現在までを振り返って記録に残そうと思います。
4月1日 入院初日。
プロフィール写真が、病気発覚時の髪の状態です。
長さは背中の真ん中あたり。
髪の毛が荒れていたけど、6月に予定していた新婚旅行が終わってから切るつもりで、伸ばしていました。
4月7日 手術が決まりました。
先生に、頭の毛全部剃る?って1番に聞きました。
右耳の上あたりを切るから、そこの周りだけ剃って、傷自体は髪の毛で隠れるよ。と言われ安心しました。
旅行ではウェディングフォトプランを予定していたので、髪の毛を切るのがいやでした。
このあたりまで、6月の旅行に行くつもりでした。
4月14日 手術しました。
それから3日は痛さで地獄の日が続き、1週間経つ頃にはなんとか元気になってきました。
傷口には最初ガーゼがあててありましたが、ガーゼを取った後、髪の毛が長かった私は頭頂部あたりの髪の毛で傷口が隠れ、手術したとはわからない自然な状態でした。
4月25日ごろ 腫瘍がグリオーマと判明。治療が始まることが決まりました。
このときやっと、旅行に行くことをあきらめました。
放射線治療を2か月すると言われ、やっとあきらめがつきました。
後日、治療をしていくうえでの副作用の説明を受けました。
放射線治療のことでは主に、髪の毛が抜けるという説明を受けました。
私は4方向から当てるので、直接当てた方はもちろん、抜けた方(反対側)も抜けるということ。
でも生えてくるから!!と何回も先生に言われました。
ですが、この頃には正直、髪の毛が抜けることは気にしていませんでした。
"髪の毛は女性の命"のような言葉をよく耳にしますが、わたしはそうは思いません。
だって、命は他の物には変えられません。
辛い術後を乗り越えたら、髪の毛が・・><なんてわたしは思いませんでした。
こうやって生きていられることが有難いこと、と実感したからです。
じゃあなんで、手術前は髪の毛を気にしていたかというと、それは旅行です。
旅行に行く気満々、そして写真を撮るために伸ばしてきた髪の毛を切りたくなかったんですけど、旅行に行けないとわかると、完全にふっきれました。
5月10日 放射線治療開始。
開始から2週間程経ってからだんだん髪の毛の抜ける量・頻度が増えてきました。
私は髪の毛がすごく多いので、たぶん人よりか髪の毛は残っていた方だと思いますが、
治療開始から2か月経った7月半ばにはもうほとんどの髪の毛は抜けていたように思います。
私の場合、放射線が当たっていなかった前髪と、襟足部分は髪の毛が残ったので、
帽子をかぶると、頭頂部や後頭部に髪の毛がないとはわからない状態でした。
一応ウィッグを持っていましたが、夏場は暑いし汗をかいてかゆくなるので、基本は通気性の良い医療用帽子をかぶって頭を保護し、帽子を脱がないといけないようなところへ出かけるとき(数時間)だけウィッグをかぶって生活していました。
7月~ 髪の毛が抜けきったあと・・
今までずっと髪の毛で保護されてきた頭皮が、髪の毛がなくなったことにより、直接外の空気にふれるようになって、頭のケアをしっかりするようになりました。
昼間は医療用帽子をかぶり、お風呂にはいるときのシャンプーは無添加のシャンプーで傷口以外の場所はもみ洗いをし、お風呂あがりは頭皮を保湿しました。
寝るときは医療用帽子をかぶって寝る。というケアをしていました。
8月半ば
すこーし毛が生えてきました。
生えてきた場所は頭の左側(放射線が抜けた側)です。
黒い毛穴というか、ポツポツとしたものが少しづつ出てきて(わたしは自分の頭なので見えないので、母が確認してくれていました)そのポツポツから毛が少しずつ伸びてきて、手で触るとジョリジョリしました。
髪の毛が伸び始めると早くて、だんだんジョリジョリがフワフワした感触になり、10月15日の現在では左側の髪の毛は全体的に伸び、左側からみると、髪の毛が全然なかったのがウソかのように、抜け残った前髪と襟足と馴染みました。
1015日 現在
現在は襟足の少し上の部分の髪の毛が生えて伸びてきましたが、手術したときに出来た傷口のまわり、そして放射線を当てていた右側と後頭部は全体的にまだ髪の毛が生えてきていません。だから、右側から見るとはげています。
頭が冷えるとより寒く感じるので、10月に入ってからは少し生地の厚い帽子をかぶり、頭を保温するようにしています。そして、乾燥する季節になってきたので、保湿のケアも続けています。
治療の副作用で髪の毛が抜けて、新しく生えてくる毛は髪質が変わることがあると聞いていましたが、本当に髪質が違う毛が生えてきました。とはいっても、長い毛でもまだ1センチほどなので、これからもっと長くならないと本当に髪質の違う毛が生えてきたかわかりませんが、新しく生えてきた髪はいまのところやわらかい毛です。
ちなみにわたしは剛毛・クセ毛という厄介な髪の毛でした。ですのでこれからが楽しみです。
そして、ずっと長い間髪の毛を伸ばしていて、短いときでも顎の長さにしていたので、こんなに髪が短いのは幼稚園のとき以来だと思います。でも短いっていいですね。絶対ショートカットは似合わないって思ってましたが、見慣れるとショートカットもいいなと思うようになりました。
放射線治療を始めた日から5か月半、
治療が終わった日から4か月の現在の髪の毛の事情でした。
ここから先はもう少しわたしの想いや母の思いを書こうと思います。
抗がん剤治療をすると癌の場所、放射線を当てる場所によっても異なりますが、私は脳腫瘍なので髪の毛が抜けることについて書きますが、よくテレビ(ドラマや映画)では、髪の毛が抜けることで、患者が暴れたり、周りの人に当たったりするシーンなどを見ます。だからわたしも、自分では平気と思っていても、いざ髪の毛が抜けていくとイライラしたり、親に当たったりするのかな~と少し不安でした。
でも長い目でみた結果、私は全然イライラしなかったし、悲しくもならなかったです。テレビで見るようなことにはなりませんでした。それが自分でちょっと拍子抜けしたんですが・・
母は母で、先生や看護師さんから「ちゃんと生えてきますから大丈夫ですよ」と何回も説明を受けたそうです。
そして、母も娘(私:orang)がテレビでよく見るようになったら・・と実はちょっと不安だったみたいです。
でも、いつもニコニコしている私をみて、え?と困惑したそうです。それでも母は無理して笑ってるんじゃないか。と心配してたそうです。夜こっそり泣いてない?と聞かれたことがあります。入院中に夜泣くことはありました。でもその理由で、髪の毛が抜けることに泣いたことはありません。髪の毛が抜けるって、治療が効いている証拠って聞いたよ、だから通過点としか思ってないよ。と説明すると母は安心したそうです。
でもそこで私と母には疑問が生まれました。
じゃあテレビでよく見るシーンは本当なの?と・・。
私は少し変わっているとよく言われるし、自分でもちょっとは自覚しているつもりです。
私は髪の毛が抜けてもショックではなかっただけで、やはり、髪の毛が抜けることがショックな方もいらっしゃると思います。どう思うかは人それぞれだから、その感情に対しては特に何も思いません。実際に自分が抗がん剤治療をするまでは色々不安もありましたが、意外と冷静な自分がいました。
テレビでの印象・イメージしかなかったので、みんな情緒不安定で暴れるものだと、母も私も思い込んでいました。
でも、わたしみたいになんとも思わない人もいる、ということを知っていただけたらうれしいです。
色々書いてきましたが、このように穏やかな気持ちで生活できるのは、周りで支えてくれている家族のおかげです。
それが1番の理由です。沢山の心配と苦労をかけていますが、わたしが生きていてくれることが幸せと言ってくれる両親に心から感謝しています。
長くなりましたが、抗がん剤治療・放射線治療による髪の毛が抜けたことについてはここでおわります。
今回は私の好きな言葉を残します
・いいことがあったから笑うのではなく 笑っているからいいことがある
・笑顔は誰にでも 今すぐできる能力です
・笑顔は荷物にならない贈りもの
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