折り焚く雑の記

気になったことを雑に書き散らかしていこうと思います。読後は、折られて燃えて無くなる薪のような、そんな話になれば。

斎藤別当実盛

2025-02-28 19:34:00 | 雑建
さてさて、畠山重忠、熊谷次郎直実ときて、源平擾乱繋がりでこの人、斎藤別当実盛。

熊谷市の妻沼にある聖天山歓喜院に鎮座まします。
聖天様との繋がりは覚えてないけど、此地の出身ではなかったはず。
出身は越前国、熊谷市の長井が本拠地無そうな。御当地の人でしたね。
この人は平家方で、討たれた側の主役級。
北陸で木曽義仲勢と戦い討たれているから、関東とは関係ないと思ってた。複雑なのは、義仲の父、帯刀先生義賢と叔父甥、義賢と従兄弟同士なこと。義賢が頼朝の兄悪源太義平に殺された時に、木曽まで義仲を落とした義仲の恩人(因みに頼朝、義平は義賢の甥。つまり、義仲を挟んで皆親戚、従兄弟同士)。
で、木曽勢と戦う時に、「爺が戦場に出てくるとか年寄りの冷水だと言われるのが嫌だから、髪染めるわ」と言って墨で髪を染め、首実検で洗われてばれる人。
豪華な直垂姿なのは、「故郷に錦を飾りたかった」からだそうな。多分、この人が「故郷に錦を飾る」の日本最古の人じゃなかろうか。
義仲は勿論、斎藤別当実盛を討ってしまったことにさめざめと泣く。平家物語屈指の名場面ですな。

で、銅像に戻して。左手に持っているのは、多分鏡。ちゃんと染まっているか確認、これから死地に向かう悲壮な場面を切り取ったのだろうね。
スーパー爺さんな斎藤別当実盛ですが、やっぱり年寄りが戦場に出ると侮られたんだね。三國志だと、黄中なんか、老将だけどそんなことないのに。

今回、義仲だの義賢だの義平だの名前がややこしい。だから木曽、帯刀先生、悪源太、鎌倉殿って呼ばれたんですかね。
それにしても、源氏って同族争いばっかしてる。そりゃあ3代で滅びますな。
平家の方が身内に甘く他人に厳しい。


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