世界の中心でおさかな生活

「おさかな」です。
アホなことばかり書いてますが、一部の変わり者にはそこそこ面白い読み物にしていこうと思います。

新世代努力論を読んで過ごした大晦日

2016-01-17 18:46:39 | 読書感想文


イケダハヤト氏の『新世代努力論』を読んで大晦日を過ごしました。




ん、切ない大晦日の過ごし方やね。




普通に面白く、納得のいく内容でした。




以下に内容を書きます。(ネタバレ注意)



私達(20代から30代前半)の親世代は、経済的にボーナスの時代で青春を送ってきた。
その時代においてはあらゆるものが右肩上がりで、故に努力が報われやすかった。
しかし、現在では人口は減少し、経済は停滞の時代に入っている。
このような時代において努力が報われる確率は、親世代に比べて圧倒的に低い。
だから、私たちは「努力は報われる」という考え方をしてはいけないし、親世代が言うことを真に受けてはいけない。
それはしょせん「経済ボーナス時代」に生きてきた人の発想である。
また、私達は生まれた時から今に至るまで、全く平等ではない。
さまざまな要因に左右されていくものであるし、そのほとんどが環境的要因で、自分では制御できないものである。
成功した人は皆、努力の末に成功しているのだが、その「努力できること」すら事後的に手にするスキルであり、そのスキルを得られるかどうかは運によるところが大きいのである。
したがって、私たちはもっと「努力が報われる確率は低い」、「私たちは最初から不平等である」という前提をしっかりと認識するべきである。
その上で、過程も楽しめるような努力をするのが望ましい。













ホンマにそうやと思う。






特に共感したのが、「努力できるというスキルですら幸運により獲得されるもの」、「皆もともと不平等、比較するなんておこまがしい」というところ。



その通りで、世の中には「皆、機会の平等は保証されていて、差が付くのは全て努力によるところである」みたいな考え方があるみたいだけど、皆が平等なわけがない。



どんな家庭に生まれるのか、どこの地域に生まれるのか、どんな身体的特徴なのか、その他もろもろ…自分ではどうしようもない要因で差が付くことなんて当たり前。



こんな話をすると、「恵まれない境遇でもうまくいっている人はいるじゃないか」みたいに言われるけど、その「うまくいっている人」ちうのは凄く強い才能のある人なんじゃないだろうか。
稀にそういうケースがあるんしても、ゲームの平均点は難易度に反比例するのは確かなので…
ハードモードで高得点を取るというのは明らかに稀なケースだし、それを一般化するのは間違っていると思う。



そういうことを何にも考えずに、自分の身に何か上手くいかないことがあったときに、何でもかんでも自己責任で引き受けていては潰れてしまう。
いい意味で自分に甘いことが大事。



ただし、イケダハヤト氏は「全ては環境のせい」みたいな言い方をしているけれど、やっぱりそれはそれで極端だと思う。
落ちぶれている人の全てがそうだとは言わないけれど、やっぱりそういう人って、いくら環境的要因があるとはいえ、「するべきことをしてこなかった」という要素があるので。






したがって、私は、「環境6割、本人の努力4割」くらいに思っているのです。








さらに、完全に同意だったのが、以下の内容。



報われるためには努力は必須だが、努力は報われにくい。
だから、結果に無頓着な努力、過程を楽しめる努力をすべき。




これは本当にそうなんですよね。
何にために頑張るのか。でも書きましたが、私には夢なんて要りません。



毎日を愉快に過ごしたいから努力する。




それは例えば、自分で美味しいものが食べたいから一生懸命レシピを調べて料理する…みたいなことです。





ただそれだけなんです。





半径5メートルの野望

2015-10-22 20:34:51 | 読書感想文

半径5メートルの野望 [ はあちゅう ]

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感想(3件)








読みました。




結論から言うと、面白くはないです。







ただ、それはあくまで私個人の考え方・感想です。
私個人的には「面白くない」と思うけども、色んな人が読んで影響を受けたらいいな…
特にずっといい子で優等生だった学生なんかに読んでほしいなと思います。




順番に説明すると、この本で書かれていることって私がいっつも思っているようなことなんです。
私はここまで野心バリバリではありませんが、生き方や周りの人に対する考え方なんかは凄い似てますね。



生き方にいいも悪いもない
ありのままでいいわけなんてない
努力は辛いものなんかじゃない
「やりたいこと」は特別なことじゃなくてもいい
幸せのハードルは、自分で決めていい






だから私的には「なんも新しい発見がなかったなあ…笑」みたいな感想を抱いてしまうんです。


別に皆がこんな風に野心むき出しで「ビックになってやる!」みたいな感じじゃなくてもいいから、
『半径5メートルの野望』にあるみたいに、自分の好きなことややりたいことに対してもっと貪欲で人目を気にせず取り組んでたらいいなあ…と思うのです。






幸せの基準は、自分で決めていい!







あと、この本に出てくるエピソード…(ネタばれになるのでほどほどにしますが…)

筆者がテニスサークル合コンに行ったとき、相手側の男性陣が女性陣のブスさに頭きて合コンが崩壊する話と、
ブスブス言われて傷付く筆者が自分よりブスを見て気持ちを落ち着かせようと、ネットで「ブス」と検索したら自分の写真が1番上にアップされた話で大笑いしました。






私の大学で一緒だった女の子達にも、このぐらいの豪快さがあったなら…笑






いいエリート、悪いエリート

2015-09-21 21:01:43 | 読書感想文

いいエリート、悪いエリート


いいエリート、わるいエリート [ 山口真由 ]

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感想(0件)









中々に面白い本でした。

著者の山口さんは凄い人です。
すごく成績優秀なこともそうですが、そういう人が抱えている悩みをさらけ出すのがすごい。
普通はプライドが邪魔して見せられないと思うんです。








にしても、真面目な人やな。








私はここまで学校の成績に真剣になれない。
職場の評価にも。笑







数少ない挫折経験として、外務省の採用面接に落ちたことが書いてあるけど、面接に落ちることは挫折なのか?笑
そりゃ確かに面接落ちるのは悔しいだろうけど、でもそれが挫折なんて大げさじゃないのか?笑、と私は感じます。

あと海外で言葉が通じないことにショックを受けているところも。








山口さんは優秀さが違うゆえに、挫折と感じる閾値も自ずと低くなるんでしょうね。
また、勉強によって自分のアイデンティティを保とうとする姿がとても人間臭くて感じがいいですね。
エリート特有の苦悩がとても伝わってきます。







いやしかし、財務官僚も大変だなあ。
どうして日本屈指の頭脳を持つ人達があんな過酷で割に合わない職場で働くのか…





官僚という肩書にはそれほどの力があるものなのだろうか…?






本には官僚たちは強い使命感をもっていて…とかなんとか書いてあるけど、それって違う気がする。
官僚といえど皆人間だし、一人の人間が考えることなんて自分の身の回り+αくらいのもので、結果的に大きなことを考えている人も皆最初は身近なことの心配をして、その成り行きで大きいことをしてるだけだと私は思っているので。





おそらく「財務省って響きがなんかいい感じ」みたいな風に就職して、そのまま働き続ける中で色んな現実を知ったあげく、自分の気持ちの持って行き所として志を語ってる人も相当数いるのではないでしょうか。






否定的に聞こえるかもしれませんが、それは全然悪いことではないです。






大きい志を持っている人を否定はしませんが、自分自身の汚い欲というか、そういうものに目を背けたくない。
「周りから頭いいと思われたい」「優秀だと思われたい」…そういう気持ちは私にも勿論あります。






だからこそ、そういう部分をしっかりと認めて受け入れたいと思うものです。





夢だけでは生きてゆけないですから。








かな~り話が逸れてしまいましたが、面白い本です。









【余談】

本には、「女性は結婚相手に自分よりも高スペックを求めて、男性は結婚相手に自分より低スペックを求める傾向にある」という話がありました。



一般論ではそうなのかもしれません。




しかし、私(男)は、自分より高スペックでバリバリ働く女性はウェルカムです。
理由は、それならそれで楽できるからです。笑