「にれの町」は確か小学生の時に読書感想文を書くのに推奨されていた絵本です。
この本は、母と一緒にデパートの書店で見つけ、欲しいと言った記憶はないけれどなぜか自分の家にあったのです。小学3年生の時に行われていたコンクールで、この絵本を読み感想文を提出しました。その感想文が当時の担任の先生から評価され最後の2名まで残りました。もう一人の生徒も偶然「にれの町」で書いていたようで、自分よりも文章が優秀で、クラスの中では1名だけコンクールに応募が決定しました。
大人になった今でも、その内容は思い出すことがあります。昔読んだもので唯一忘れていないのがこの絵本です。
時代は開拓前から近代社会になるまでで、主観がにれの木からみた風景です。にれの木が一本あり、動物たちがにれの木のもとに集まり、春夏秋冬と四季のある情景が絵と一緒に書かれていました。
今まで木に寄ってきて遊ばせていた動物もやがて少なくなり、動物ではなく人がやってきて、周りの風景は近代的な建物になっていく風景を描いています。土がコンクリートに変わっていく場面がありましたが、にれの木はそれでも自分は地中深く根をはり変わらずにいるのでした。周りの変わっていく風景を見ている木です。とても考えさせられる内容の本でした
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