押し花アート・ポケット ~内山実枝子のひだまり日記~

震度6の恐怖体験

6月17日から2泊3日で山形を旅行しました。
楽しい思い出作りのはずが、天災に巻き込まれるとは、誰が想像できたでしょう・・・。
その時の私の恐怖体験をお話します。



18日午後10時22分、新潟・山形を襲った最大震度6強の地震の新聞記事↑
その日の宿泊先は、山形県鶴岡市のホテルでした(震度6)。

観光地を一日中歩いた疲れで、いつもより早く、9時頃に就寝した夫と私。
突然の激しい横揺れ(それは、まるで部屋全体が、大男の手で左右に振り回されている感じ!)

館内中に《地震発生!地震発生!》の放送が響き、スマホからはウィーン・ウィーンという、あのケタタマシイ嫌な警戒音が。。
飛び起きた私たちが、着の身着のまま、貴重品の入ったバックを手にしたその時、今度は「4階から火災が発生しました!火災発生!」の緊急放送!

夫の「靴を履いて、すぐ逃げるぞ!」の声に従い、非常階段を駆け下りてホテルの外へ出ました。
飛び起きてからわずかな時間(感覚的には数分しか経っていないように思いましたが)ホテルの前を、消防広報車がサイレンを流しながら
「津波警報が出ました!、すぐに高台に避難してください!すぐに!!」と連呼して行きます。

初めての土地、右も左も分かりません。
高台が何処にあるのか、どちらへ向かえばよいのかも全く分かりません。

地元の方の先導で避難所へ向かって、私たちツアー客は、後れを取らないように必死に歩き続けました。
周りの灯りが消えた暗い夜道、先導者のライトだけが頼りです。

脳裏によぎったのは、東北大震災で避難所に向かう途中、津波に呑み込まれていく方たちの被災の映像でした。
どこまで歩く?どこが安全?不安ばかりが次から次へと押し寄せ、胸がバクバクします。

避難場所近くの病院の待合室を使わせていただくことが出来たのは不幸中の幸いでした。
浴衣姿の私たちに、タオルケットと飲み水を提供してくださいました。

地震発生から2時間ほど経った頃でしょうか、津波警報も解除され、ホテルの迎えのバスに乗って戻ってみると・・・。



天井が落下したり、亀裂が入ったりと、酷い有り様です ↑
 *火災は起こらず、天井落下による土埃で、火災報知機が誤作動したのかもしれません



部屋のテレビは倒れ、洗面硝子は粉々に。窓ガラスが割れて吹き飛んだ部屋もありました。↑
こんな状態ですから、部屋に戻れず、一階ロビーに布団を敷いて休む方も沢山いらっしゃいました。

停電は解消しましたが、水道は止まりトイレも満足には使えません。
一夜明け、19日の旅行の行程はすべて中止となりました。

今回《地震は、いつ・何処にいる時に起こるかわからない》と言うことを、改めて認識しました。
帰宅後、旅行先での心構えを、いつになく真剣に話し合った私達です。

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