【日程】
7月20日(土)曇り一時雨
7月21日(日)晴
春先に始まった今年度の中級登山学校も、早くも修了山行となりました。しっかりとカリキュラムを消化してきた受講生の皆さんは、余裕のある表情に見えます。
初日は真夜中に藤内小屋まで歩き、少しの仮眠で登攀を迎えました。
夜明けから天候は曇っていましたが蒸し暑く、取り付きに到着するころには汗だくでした。午後早い時間には雨が降る予報で、各パーティ素早く行動を開始します。が…当初予報よりも随分早く大粒の雨が降り、登攀途中の足止め、ルート変更を余儀なくされるパーティもいました。
それでも強い日差しと時折吹く風によって岩が乾いた頃を見計らい登攀を再開。心配された午後の雨にも降られず、前尾根・中尾根とも「登ります!」「ビレイ解除!」といった威勢の良い声が響き渡りました。
体全体を使って登ります。
出し切りました。
2日目は快晴で、絶好のクライミング日和となりました。各パーティまだ暗い内から準備を開始し、予定時間になった組から意気揚々と出発していきます。初日の急な計画変更によって、2日目のルート変更をするパーティもありました。
ノーマルルートで着実に登攀するパーティ、高難度のクラックルート・バリエーションルートに挑むパーティ、それぞれの課題に前向きに向き合う姿が印象的でした。
天候によるルート変更の他、懸垂下降時のちょっとしたトラブルなど、想定外のことが起こったパーティも多かったようですが、想定外への適切な対処方法、コーチの冷静な判断など、学ぶことが多かったのではないでしょうか。
反省会では受講生の皆さんの次を見据えた課題への前向きな気持ち、純粋に「楽しかった!」という晴れやかな言葉など、この数ヶ月の充実した様子が見て取れて嬉しくなりました。更なる上達を目指して一緒に頑張りましょう!