「チェルノブイリ28年目の子供たち」上映会を開催いたします。
2015年4月12日(日) 13:30~上映 参加費 無料
会場:モール505 イベントホール
土浦市川口1丁目3-339
主催:福島応援プロジェクト茨城 http://blog.goo.ne.jp/oueniba
連絡先:長田090-7845-6599 小張090-9108-0464
福島第一原発事故から3年を迎えた昨年。しかし当時も現在も年間20ミリシーベルトを避難基準に設定したまま、住民の早期帰還策が進められている。また除染以外の被ばく防護策や健康調査は極めて限定的だ。
そんな中、OurPlanetTVではチェルノブイリ事故後28年経つウクライナへ足を運び、子どもたちの健康状態や学校生活などを取材した。汚染地域の 子どもや住民の罹患率が今も上昇する中、医師、教師たちの懸命な努力が続けられている。日本はここから何を学べるか。子どもを取り巻く学校や教育関係者、 医療従事者、保護者たちの取組みや思いを取材し、映画にまとめた。
ナタリア・ヤレムチュクさん(38歳)
10歳のときにチェルノブイリ原子力発電所事故に遭う。病気のある2人の子どもを育てているが、薬などが効かないため、食事に気をつかっている。野菜や肉、牛乳などは、汚染地域ではない実家で作った無農薬のものが中心。本人は甲状腺炎。娘に同行して保養に行くと、疲れがなくなると話している。
マリア・ヤレムチュクさん(15歳)
1998年コロステン生まれ。生まれつき腎臓機能が正常に働いておらず、「先天性有機酸代謝異常」との診断を受ける。最近は膵臓の機能低下、糖尿病も併発してきている。薬や医学的な治療は効かず、体調管理のためには保養と食事療法が重要となっている。体調が悪化すると、意識が低下してろれつが回らなくなり、失調状態となることがある。
ユーリ・バンダジェフスキー・元ゴメリ医科大学学長
心筋細胞にセシウム137が取り込まれると、エネルギーの産生(合成)ができなくなり、突然死にいたる。ベラルーシのゴメリ州で死亡した400人の解剖検 標本を検査したところ、99%の症例で心筋異常が存在した。注目すべき所見は、びまん性(広範囲に広がっている状態)の心筋細胞の異常。
心臓は鼓動することによってエネルギーを消費するが、その細胞の中にはエネルギーを生み出すミトコンドリアという細胞内構造物がたくさんある。セシウムは このミトコンドリアの機能を破壊することがわかっている。その結果、子どもだけでなく大人にも心臓血管系の病気が増えるのだ。
香港中文大学・生物医学学院のリー・ティンラップ准教授
「セシウム137は何百年か消えない。被ばくするとけいれん、不随意筋萎縮を起こし、歩行できなくなる恐れがある。また、不妊の原因にもなる。
ウクライナの医師・作家ユーリー・シチェルバクさん
チェルノブイリ原発から西へ70kmのウクライナ「ナロジチ地区の学校では健康な子供は一人もいません」。 児童1000人あたりの総罹病率が'08年で1904.2人を示す。ほとんどの子が複数の病気を持っているのだ。「チェルノブイリ事故当時、子どもや胎児だった人が、あれから25年経って出産の時期に当たっています。『生殖系に対する影響が大きく、不妊や流産などが深刻な問題になっている』
ウクライナ放射線医学研究所小児科医 エフゲーニア・ステパノワ博士
チェルノブイリ事故後、増えたのは、まず第一に甲状腺疾患。甲状腺がん・白血病・呼吸器関係疾患・心臓循環器系疾患・内分泌系・消化器系疾患。甲状腺癌でなくてもあらゆる病気になるということ。
子供の体の器官で特に放射線に敏感なのは免疫系と造血器官。免疫が低下するとすべての病気が重症化。貧血が増加しており、貧血になった場合ヘモグロビンや赤血球が経過した程度でも、すべての臓器や組織の酸素の供給 が減る。酸素欠乏にいちばん敏感なのは脳。つまり中枢神経系。疲れやすくなり、記憶力が低下して学習能力に大きな影響が出る。生活の質は著しく低下したのだ。
our planet TV「チェルノブイリ28年目の子供たち」低線量長期被曝の現場からより
参照:ウクライナ放射線医学研究所センター「チェルノブイリとウクライナの子供達の健康」25年の観察結果(PDF 38ページ) http://src-hokudai-ac.jp/ieda/files/stepanovamaterial.pdf
2015年4月12日(日) 13:30~上映 参加費 無料
会場:モール505 イベントホール
土浦市川口1丁目3-339
主催:福島応援プロジェクト茨城 http://blog.goo.ne.jp/oueniba
連絡先:長田090-7845-6599 小張090-9108-0464
福島第一原発事故から3年を迎えた昨年。しかし当時も現在も年間20ミリシーベルトを避難基準に設定したまま、住民の早期帰還策が進められている。また除染以外の被ばく防護策や健康調査は極めて限定的だ。
そんな中、OurPlanetTVではチェルノブイリ事故後28年経つウクライナへ足を運び、子どもたちの健康状態や学校生活などを取材した。汚染地域の 子どもや住民の罹患率が今も上昇する中、医師、教師たちの懸命な努力が続けられている。日本はここから何を学べるか。子どもを取り巻く学校や教育関係者、 医療従事者、保護者たちの取組みや思いを取材し、映画にまとめた。
ナタリア・ヤレムチュクさん(38歳)
10歳のときにチェルノブイリ原子力発電所事故に遭う。病気のある2人の子どもを育てているが、薬などが効かないため、食事に気をつかっている。野菜や肉、牛乳などは、汚染地域ではない実家で作った無農薬のものが中心。本人は甲状腺炎。娘に同行して保養に行くと、疲れがなくなると話している。
マリア・ヤレムチュクさん(15歳)
1998年コロステン生まれ。生まれつき腎臓機能が正常に働いておらず、「先天性有機酸代謝異常」との診断を受ける。最近は膵臓の機能低下、糖尿病も併発してきている。薬や医学的な治療は効かず、体調管理のためには保養と食事療法が重要となっている。体調が悪化すると、意識が低下してろれつが回らなくなり、失調状態となることがある。
ユーリ・バンダジェフスキー・元ゴメリ医科大学学長
心筋細胞にセシウム137が取り込まれると、エネルギーの産生(合成)ができなくなり、突然死にいたる。ベラルーシのゴメリ州で死亡した400人の解剖検 標本を検査したところ、99%の症例で心筋異常が存在した。注目すべき所見は、びまん性(広範囲に広がっている状態)の心筋細胞の異常。
心臓は鼓動することによってエネルギーを消費するが、その細胞の中にはエネルギーを生み出すミトコンドリアという細胞内構造物がたくさんある。セシウムは このミトコンドリアの機能を破壊することがわかっている。その結果、子どもだけでなく大人にも心臓血管系の病気が増えるのだ。
香港中文大学・生物医学学院のリー・ティンラップ准教授
「セシウム137は何百年か消えない。被ばくするとけいれん、不随意筋萎縮を起こし、歩行できなくなる恐れがある。また、不妊の原因にもなる。
ウクライナの医師・作家ユーリー・シチェルバクさん
チェルノブイリ原発から西へ70kmのウクライナ「ナロジチ地区の学校では健康な子供は一人もいません」。 児童1000人あたりの総罹病率が'08年で1904.2人を示す。ほとんどの子が複数の病気を持っているのだ。「チェルノブイリ事故当時、子どもや胎児だった人が、あれから25年経って出産の時期に当たっています。『生殖系に対する影響が大きく、不妊や流産などが深刻な問題になっている』
ウクライナ放射線医学研究所小児科医 エフゲーニア・ステパノワ博士
チェルノブイリ事故後、増えたのは、まず第一に甲状腺疾患。甲状腺がん・白血病・呼吸器関係疾患・心臓循環器系疾患・内分泌系・消化器系疾患。甲状腺癌でなくてもあらゆる病気になるということ。
子供の体の器官で特に放射線に敏感なのは免疫系と造血器官。免疫が低下するとすべての病気が重症化。貧血が増加しており、貧血になった場合ヘモグロビンや赤血球が経過した程度でも、すべての臓器や組織の酸素の供給 が減る。酸素欠乏にいちばん敏感なのは脳。つまり中枢神経系。疲れやすくなり、記憶力が低下して学習能力に大きな影響が出る。生活の質は著しく低下したのだ。
our planet TV「チェルノブイリ28年目の子供たち」低線量長期被曝の現場からより
参照:ウクライナ放射線医学研究所センター「チェルノブイリとウクライナの子供達の健康」25年の観察結果(PDF 38ページ) http://src-hokudai-ac.jp/ieda/files/stepanovamaterial.pdf