野良猫本舗~十六夜桜~

十六夜桜(通称;野良猫)と申します。
薄桜鬼中心。BL、乙女ゲー話や二次イラストなど更新中。
京都旅に夢中。

3.11 第六回 山南忌 行って参りました

2012-03-12 | 旅レポ

第六回「山南忌」参加してきました。

山南さんを思って集おうとする同士さんたちを山南さんが迎えてくれているように、午前中の晴れ模様。
丁度、京都マラソン開催日ということで、道路規制など迷いどころだったんですが、無事、バスで行くことが出来ました。
規制のためにマイカー控えをしているからか、いつもより空いてたりして、やはり、途中止めになっていて、行けない場所なんかもあるようですけど、最寄り駅、四条大宮、壬生寺道には、大丈夫の様子でした。


さっそく、まずは10時すぎ。
お墓のある、「光縁寺」へと向かいましたよ。
入口で、100円を納めて、本堂で、焼香を。
さらに、お墓のもとで、山南さんをはじめ、他の新選組隊士たんたちのお墓にも手をあわせて参りました。

そして、いよいよ、旧前川邸へ。
まさに、山南さんが切腹をされた部屋へと向かうので、かなり緊張です。
参加費を収めて、後の式典の参加証となる、山南忌のシールと記念品(お写真は後ほど)を頂いて、中へ。

 

入口から入って、本当に近い場所に部屋がありまして、年期の入った木の廊下をゆっくりと足を進めて参ります。

ここを隊士たちも、山南さんも歩いたんだよね、と思うほどの余裕もゼロで・・・。
あまりに、近すぎて、心の準備が全くできない・・・・・ブルブルです。

 

前川邸の山南忌の案内ページでのせられている、山南総長をイメージした桜などを綺麗に設えられた場所を前に、焼香です。
ここで亡くなられたのかと思うと、手をあわせつつも、しばし、そこに座ったまま、立てなかったよ(T▽T)
去るのも惜しい感じで

焼香の横では、前川邸の模型なんかもおかれていて、見る事ができました。

なんだかもう、本当に、心の準備ゼロで(行く前から準備しとけって話だけど、それすら間に合わなかった。とほほ)

あっと言う間でございました。


この時点で、10時半くらいでしょうかね。
式典は1時からなので、昼ごはんなども兼ねて、ぷらぷらっと、河原町へ。
この時間だったら、池田屋にもいけたな・・・とか思いつつ、池田屋は夕方に予約してあるので、新京極あたりを、ぷらぷらと、散策です。
いつも、池田屋のついでに、行きたいと決めてる場所だけ、バシッと行って速攻で池田屋向かうもので、こんなにゆっくり歩いたのは初めてでございました(笑)

昼ごはんもすませて、時間も近づいてきたので、いざ、式典の壬生寺の壬生寺会館へ!!
浅黄色、山南忌の参加証シールを見せて中へ。

固い長椅子、背もたれ無しに正味4時間は、ちょっと試練(笑)。
でも、耐える・・・・。

始まりは、壬生寺の僧侶の方のお話と、山南総長へ向け、起立黙祷ではじまります。

開会の挨拶や、来賓者の方の挨拶と続いてまいります。


そして、今年は、寒さもあり、梅の咲が遅く、ということで江戸からわざわざ、近藤さんも欲しいと言っていた?だったかな・・・の梅を、江戸からわざわざ一枝お持ちいただいたとの紹介が。

結局、近藤さんは、その梅を手にする事無く、京都へ向かったとのことなので、いままさに、約束果たす、梅の花。
本当に、綺麗な梅で、濃い紅色が目をひきます。
一時は、空襲でやけ、所在不明となったものの、隣家の庭に所在をみつけ、枝わけしたものとのことで、不遇の梅ながらも、素敵な華をそえてもらえました。
うん、本当に綺麗だったですよあの梅は。

離れていても、目に飛び込む紅色の強い色合いがなんともいえずです。

この後、舞われる司太夫さんにより、祭壇の山南総長の元に、捧げていただいて、「黒髪」の舞を。
お席が、どうしても、平らな床に並べられているので、ほとんど見えないのが、ちょっぴり残念。
立って舞われている時は、上半身が見えるんですけど、しゃがんでおられる時は、完全に見えず・・・。
でも、ちらちら見える舞の様は、とっても雰囲気のあるものですね。
涙をぬぐう指の動きとか、とっても綺麗です。


続いては、東京の、天然理心流「撥雲会」の方々の居合演武です。
代表の方が女性なんですよ。
女性が男性率いて、胴着に身を包んで、ピシッと立つ様ってカッコイイものですね。
演武は、はじまりは、あの、太ーい木刀を持っての演武で、いや、本当に太い。

確かに、前に、土方歳三資料館だったと思うのですが、あの太さの木刀がおいてあって持ちあげてみたことあるんですけど、ものすごく重かった覚えが・・・。


二人ひと組で演じられるんだけども、あれを一人の方が2本、小脇かかえて登場された時には、かなり木刀の大きさにインパクトです!!
あと、刀を持っての演武もありまして、これはやはり、昔、人を斬ったものだけに、こういう言い方をするのもなんですけども、でも、やっぱりカッコよく見えますね。
山南さんが、土方さんが、沖田さんが・・・皆が初めてあれを手にした時の気持ちってどうだったんでしょうね。
その重みに何を思ったのかなぁと思いつつ、刀の構え方とか、手の動きなんかを追いかけちゃいました。

 


この後は「殉節の人、山南敬助」というテーマでの講演です。
と、この途中で、この日はくしくも、3月11日。
東北の震災から1年。
2:46分を迎えるということで、話を中断しての黙祷を行いました。
山南総長と言えば、被災地でもある仙台の出身。
何か、余計に、胸を締め付けるものがあります。
京都の梵鐘を持つ寺では、その時間に合わせて、鐘をつき鳴らすということもあり、この会場となった壬生寺さんでも、鐘の音が響きました。


さても、話を戻して、講演です。
どうしても、山南総長の記録はあまり残っていないということで、話し手さんの主観を多く交えての講演なのですが、それでもいくつか、へぇっと思う内容も。
話は、その人となりから始まって、江戸時代や、近藤さんたちとの出会い、新選組時代、そして最期の切腹に、明里さんの話まで、順を追って話して下さいました。

資料には、貴重な、唯一残っていると思われる、山南総長の真筆ものせられていまして、これだけでも、かなり、嬉しいもので。

そうそう、総長って言ってますけど、記録では、副長、総長ときて、また副長と書かれたりもしていて、総長という呼び名があったのかどうか、実は分からないらしく、副長が正しいのかもしれないとかいう話も。
でも、少なくとも、土方副長より前に名前がかかれているのは確からしい。

他にも、山南総長といえば、北辰一刀流だと思ってたんですけども、これも、どうやら怪しいという話。
これはかなり興味深かったです。
一刀流とは確かにでてくるようですが、北辰一刀流とはかかれていないのだとか。
教わっていた師範が「一刀流小野派」で、新選組で会津藩に届け出た、それぞれの、流派をかいた書類にも、「一刀流小野派」とかかれているそうで、
どうやら、そちらが正しいと、講演して頂いた方も押されていました。

試衛館で戦った時には、わざと、近藤さんに負けたんじゃないかっていう話も飛び出て、ちょっと、そのあたりの計算高さに、うっかり薄桜鬼の山南さんと重なって、ニヨッとなったりもしつつ(汗)
最期の切腹前の明里さんとのお話には、ホロリときかけたりもいたしました。


あとはあれですね、やたらと、沖田さんが絡んでるところがまたなんとも。
沖田さんと一緒に挨拶をしに行っていたり、最期の脱走後も、沖田さんが一人で山南さんを連れに来て、帰る前の一夜、一緒に過ごしていたり、切腹の介錯も、沖田さんが勤めていたり。
薄桜鬼でも、山南さんと沖田さんは、かなり、近く書かれていますけども、それだけ、仲が良かったか、信頼があったのか。
でもその最期を思うと、なんだか切ないです。
だって、年は違えど、親しんだ仲間であった存在に介錯してもらうのも、介錯するのも、辛すぎますよ(T△T)

なかなかに、熱をいれてお話しいただけたようで、予定時間を超えての講演となりました。

 

そして、再び、居合い演舞です。

今度は、京都にも、拠点をおく、天然理心流「心武館」の方々の演舞。

撥雲会の方々の演舞とも、またすこし違っていて、二つ見れるってのも良いですね。

同じ天然理心流でも、少しずつ違う感じ。

こちらの方々のもたれていた木刀は細めでした。

こちらにも、女性剣士さんがいらっしゃって、お二人でくまれての演舞も。

こちら、最後に演舞された、男性二人の体術がかなり迫力感じました。

 


最後は、抽選会がスタートです。
すごいですね、グッズセットとか、蒔絵シールからはじまって、すごいものが次々飛び出してくるんですよ。
提灯とか、下駄とか、隊服とか、真の紅いでかい旗に、会津の旗まで。

いろいろな方面の方々からのご協力の賜物という感じ。

来賓席には、○○の子孫って方々も多数。

 

それにつけても、土方副長宅の、土方さんが植えたという矢竹で作ったストラップとか、かなり、欲しかった。

ま、こういうモノには全くあたらない私、縁がございませんでしたけども・・・・。

中でもすごかったのは、総長賞「山南さんの模造刀」
ウワァなものが出てきました。
どうやら、毎年恒例らしく!!!
でかいし、重いし、大変そうだけども、羨ましい(>△<)


模造刀はでも、やっぱり欲しいなぁって思いますよ。
お部屋にどどんと飾りたい。

一番欲しいのは、沖田さんの「加州清光」なんですけども。
あの赤色の鞘がなんともいえず素敵です。

でも、鍔が実物と同じ柄っていう点では、土方さんの「和泉守兼定」と迷います。
とはいえですよ、山南さん模造刀「赤心沖光」は、旧前川邸オリジナル。
これまた、紅い鞘が素敵でして。

悩みはつきません。

いろいろと、思いを馳せてしまいます。

 


何はともあれ、無事終了で、こうして、山南忌を行えるようにして下さった皆さまに感謝感謝です。
良いお時間をすごすことができました。
その場にいる方がたが、皆、山南さんを好きでいらっしゃるんだなぁと思うと、ほんとうに、すごい空間でした。
壬生会館もぎっしりでしたもんね。

薄桜鬼好きさんもいらっしゃるようで、ちらほら、話をしている声が聞こえてくると、耳がぴくぴく。

行かれていた方、いらっしゃいますでしょうか?

同じ時間、同じ思いを共有できていたらいいなぁと思います。

 

式典を終えて、外に出ると、晴れから一転、雨がパラパラ。
ウソーッ傘無いよ!!
でしたけども、山南さんの嬉しい涙雨だといいなと思います。
そう思うと、雨もまた、何か、この山南忌のサプライズのようにも思えてきます。
また、来年も、ぜひ、参加したいなぁと思います。

来年は、3月10日で決定しているそうで、やっぱり京都マラソンの日らしい(笑)

 


  ▼▼▼▼▼
(おまけ)

 第六回 山南忌 「参加証&記念品」

浅黄色の山南忌参加証はシールになってます。
いつも、旧前川邸でお買いものすると頂ける、誠シールの山南忌バージョンって感じでしょうかね。


そして、山南さんの家紋の判を押した袋に収められた、記念品。
山南さんイメージ。
の可愛い根付です。
可愛くってつけたいけど、落としたり、汚れるのが怖くてつけれないよ。

 

 

旧前川邸でお買いもの「山南敬助 刀の鍔」

あー、また増やしてしまいました、鍔シリーズ。
せっかくの山南忌の日なので、山南さんがらみで何か買って帰りたいなぁと思ってたんですけど、結局、鍔に負けました。

沖田さん、土方さん、近藤さんに続いて、山南さん!!
なかなか模造刀に手がでないものだから、鍔を増殖。


山南さんの鍔は、桜模様で素敵です。(あくまでもイメージデザインの鍔ですけども)。
いい加減、どこかに飾りたいけども、この重み・・・。
何かの拍子に落ちたりしても怖いので、悩みどころでございます。

 

 

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