今年も、山南忌は涙雨。
京都駅に着いた時にはまだ降ってなかったのですが、バスに乗ったら降り出してもう少し待ってくれたならと思いつつ光縁寺を目指しました。
風が強くて、傘がばさばさ、そして、何故か迷走。
何度行ってるのよ?ってくらいに迷い、お寺についたら、雨が止むという、まるで山南さんが、もう少し時が来るまで待てと言ってくれていたのかなのごとくでした。
おかげで、傘をささず、じっくりとゆっくり手を合わす事ができました。
そしてまた、終わるのを待ってくれていたかのごとく雨。
本当に、ベストタイミングでした。
お寺で手を合わせたあとは、前川邸へ。
参加費をお支払いしてからの焼香です。
去年も参加したので、今年は少しだけ、心落ちつけて、切腹されたお部屋へ行く事ができました。
本当、去年はドキドキしすぎてどうにもならなかったから・・・。
何せ、入口から、その場所までの距離がほんのちょっとしかないので。
受付に並んでいたら、去年、新選組の舞台をされていたキャストさんたちがお手伝いをされていて、ちょっとホクホク致しました。
1時からの式典は、今年はもひとつ楽しい時間となりました。
席も良い席で、司太夫の舞も、天然理心流「撥雲会」、天然理心流「試衛館」の皆さんの演武もよく見えて!!
今回、ハガキの整理番号順だったので、時間気にせずでいい席にいけたのは、良かったです。
会場内満席の勢いで、本当に、慕われいる山南さんです。
来賓席にも子孫の方や、昔、新選組のドラマで土方さんの役をされた方まで来ておられました。
素敵にのりのいい方で、最期の抽選会の時の総長賞!
山南さんの刀を持っていただいたりして、やはり、俳優さんの迫力って素敵です。
講演の方も、楽しい会話を交えつつ、で聞いててもあきのこない展開。
孔子の論語持ち出しての、山南さんの人となりを解くお話は興味深かったです。
「恕(じょ)の心」
すなわち、相手の立場や心情を察し、思いやる心。
これを持っていたのが、山南さんとのお話。
ピュアな心で優しく、新選組内のカウンセラー的存在だったのではないかと。
講演の中でも少し触れられていましたけども、常々思うのですよね。
なんで、山南さんて、脱走するのに、わざわざ書きおきを残していったんだろうって。
逃げるなら、何も言わずに逃げればよかったのに。
沖田さんが追いかけてくることも、切腹されることも覚悟で、動いたのじゃないかなぁと思うのです。
恕を通し、自分がいなくなることが、新選組が行こうとする道の役にたつと思ったのかもしれないし、もしくは、間違いを正そうとしたのかもしれないし。
何か、とても意味のある行動をされたのかもしれないとも思ったりします。
そうだとしたら、本当にすごい人だと思うのです。
温厚で、優しい、その内に秘められた、山南さんの生きざま。
本人に話は聞けないから、すべては空想でしかないけれど。
ますます何か魅かれるものがある。
そう思うお話でした。
で、もうひとつ、ちょっと興味深かったお話。
山南さんのお話ではないのですが、司太夫が舞の前にお話してくれた、島原と、祇園、先斗町のお話。
もういっそ、太夫にそのお話でぜひ、1日講演して頂きたいなぁなんて。
なぜ、島原がなくなり、祇園や先斗町が残ったのか。
昔は実は、祇園や先斗町という場所は、一見さんお断りな場所ではなく、誰でもいける水屋だったのだとか。
そして、島原の方は、逆に、公家や、大名などの来る、一見さんお断りの場所。
だから、幕府などの後ろ盾のない、長州や薩摩の人は、先斗町や祇園に行き、新選組は、会津藩のお預かりなので、その信用で島原にいけたのだそうな。
信用もがたおちな行い、いっぱいしてますけどねぇ
そういういきさつもあって、幕府が落ちて、維新の後は、当時よくしてもらった薩長の人たちが、祇園や先斗町を後に優遇したので、現在も、祇園や先斗町は栄えている。
というような内容で、こういうお話ってなかなか聞けないお話だと思うので、とても興味深くて、もっと聞いてみたかったなぁと思うのでした。
来年もぜひ、参加できれば良いのになぁと思いつつ。第七回 山南忌 お疲れ様でした。
毎年、さまざまな形で支えていらっしゃる方にも感謝感謝です。
★参加記念品★
今回の記念品はこちら。
お香立て。
新選組結成150周年と、第七回 山南忌 の文字が刻まれています。
お香を立てる部分が、桜になっているのも、山南さんイメージの桜へのこだわりがみえますです。
★お土産物★
山南忌に行ったら、絶対ひとつ山南さんグッズを買うと決めている野良猫さんです。
で、ドンッと写真をのせたかったのですが、実はまだ手元にありません(笑)
というのも、今回は、山南忌記念として作られるストラップを申し込んできたからなのですよ。
桜の形に房がついて花弁もついた可愛い仕様だったので。
届くのが楽しみです。
そしてもう一つ、新選組150周年記念な、今年しか発売されない羽織形のストラップも欲しかったのですが、こちらも、ただいま品切れ中で。
無念でした。
こちらは申し込み予約とかできないので、何度か通ってあったら買いたい(T▽T)
そしてー、ここからは、山南忌とは関係なくな京都お土産でお送りします。
まずは、前川邸の近くにあるお店で発見の
「豊玉発句集」缶バッチ。
何がすごいって句集の句が全部そろってるんですよねぇ。
土方さんの句が大好きな私としては・・・・全部欲しい。
ああああとなりつつ、とりあえず、好きな句ベスト3を選びましたのです。
私のなかのベスト3。
一位から順に、
「さしむかう心は清き・・・・」
「梅の花、咲る日にだけ・・・」
「横に行、足跡はなし・・・」
どこが?と聞かれてしまうと困ってしまうのですが、一句一句よんだ中で、何故か心に残ったのがこの3句だったんです。
さしむかう・・の句に至っては、浪士組として日野をでる前の何か心に決めたゆるぎない想いみたいなものを感じたりしつつ。
「水の北、山の南や・・・」の句は土方さんが山南さんのことを詠んだ句とも言われているので山南忌合わせで。
そして、お次は本で
「京都時代MAP 幕末・維新編(新創社編)」。
この本、昔の地図に、現代の地図を重ねて見れるというすぐれものなんです。
友に聞いて気になっていたのですけど、実際に見て、即購入です。
カラーの昔の地図。
そして、透けて見えるトレーディング紙に書かれた現在の地図。
それがきっちりと重なるから、一目で、今と昔の様変わりがわかります。
その上、後ろの方には新選組が通った経路や、まかされた地、その他いろんな事件やゆかりの場所の説明、情報ものせられていて、とっても分かりやすい。
今回買ったのは、幕末維新の本ですけど、平安京編とか大江戸偏とかのもでてて、平安も大好きなのでそっちも欲しいと悩み中だったり。
そして最期は、野良猫さんお勧めのお菓子(笑)
佃煮と和菓子を販売する京都の老舗「永楽屋」さんの、『琥珀』。
店に入った瞬間、菓子があるとは気付かないほどに、見た目、佃煮オンリーのお店。
でも、この店にある琥珀は絶品なんです。
本店は河原町四条にあって、紺色に白で銭の文様の暖簾が迎えてくれます。
他にも、京都の大丸や高島屋他数店、梅田の大丸に、東京でも日本橋に1件あるもよう。
本店には喫茶もあるようで、一度行ってみたい(><)。
喫茶には入ったことがないので・・・・。
琥珀シリーズ、いろいろ季節限定などもあるのですが、野良猫さん一押しは、
定番の「琥珀柚子」
中に、木頭柚子を閉じ込めた透明な寒天。
その周りにカリカリの砂糖。
甘すぎず上品で、お茶によくあう味わいで、ほのかに柚子がふわっと口に広がって幸せのお味です。
そしてもう一個。
今回初チャレンジの「琥珀 栗」
柚子とは違ってこちらは丸く作られていて、寒天の中には栗がコロンと。
ふんわりとした優しい甘さで、これまた至福の味が♪
琥珀シリーズはとにかく、寒天のツルッとして固すぎず、柔らかすぎない噛み心地といい、外のカリカリ砂糖との相性が絶妙です。
前に一度もらったことがあって、どこのだったっけとずっと思っていて、やっと出会えました。
1箱800円ちょっとするのですけども、くいのない逸品でございました。
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