土方×沖田『散らない花』シリーズ後書き的なもの・・・
ながながとちまちま書いていたこの小説シリーズですが、
書き始めたのは、実は最終回にほど誓い『線香花火』が最初でした。
当初は短編な予定だったのですが、いつの間にか、あれやこれやと思いつきで増殖してまいりました。
更新した順番も様々ですが、今回は、時間軸に並べ直してあらすじ兼、後書きてきなことを書いてみたいと思います。
なお、ネタバレや、私の中ではこうでしたという話も含みますので、自分の中の印象を変えたくないとか、まだ読んでないよという方は、ご遠慮下さい。
<1>慕情の階(黎明録)
こちら、別名、総司に恋する5秒前。と密かに私のなかでタイトルがついているお話です。
土方さんが、総司のことを好きだと思うきっかけってなんだったんだろうとふと思い書いたのがこのお話でした。
黎明録なので、ちょっとまだガキ臭い二人の図を書いてみたいというのもありまして、
実のところ、最終回『散らない花』を書いてから、ふいに書いておきたくなったものなんですね。
最終回で、二人が背中あわせて戦うシーンがあったかと思うのですが、そのもととなる、日野での最初の二人でいどむ武士相手の大ゲンカ。
ボロボロだけども、なんとなく、いい雰囲気にもっていけたらなと思っておりました。
<2>端午の節句に苦悩する(黎明録)
子供の日と、土方さんの誕生日にかけた、黎明録話。
完全に、土方さんが総司が好きって自覚してしまったちょっとしょっぱいお話でございます。
結果的にそこですけども、実は、近藤さんに肩車をしてもらう、沖田さんが、書きたかったというのが裏にあります。
悶々とこの時から思いをかかえて、見ないふりして女の人に走ってみたりする青い土方さんも書いてみたくはあったのですが、今のところは手出せずです。
<3>知れば迷い(元治元年夏)
土方さんといえば、やりたくなるのが句集ネタ。
ということで、その中でもあの、丸で囲ってけしてあるという1句から妄想して生まれたのがこのお話です。
そりゃぁ史実じゃ、総司に対してではないでしょうけども、やはり土方×沖田としては、総司のことを思いながらかいてたなら良いなぁと。
暴走したたまものでございました。
<4>誓い(文久3年9月)
話をすこし戻し、ゲーム的には、黎明録なお話ですが、あの芹沢さん暗殺にからめつつ、いい加減、重い腰をあげる決心をした土方さんなお話です。
土方さんって、私の中では、一度デレたら、ちょっとエロ親父的な、要素がありつつ、めちゃくちゃ相手のことを思いやる実はすごく色男だと思ってたりします。
デレるとどこまでも沖田さんより一枚上手で、意外と妬きやすいとか。
でも、そうなる前は、逆に相手を思いすぎて、空回りするタイプだと千鶴ちゃんに対しても思っていたりしました。
傷つけたくないとか、亡くしたくないとか、そうやって、空回りしちゃって、相手は自分が思ってるほど子供じゃないんだってことを分かってるようでわかってない。
結果相手は、ものすごく傷ついてたり、我慢してたり。そういうことを後で気づいて後悔するタイプ。
近藤さんい対してもそうだと思ったり。
沖田さんはもちろんそうでしたけども。
そんなわけで、この話は、やっとこ土方さんがデレたっていう転期でございます。
話はすこぶる重たいですけども。
<5>境界線(随想録)R18指定
こちら、二人の初エッチなお話でありました。
無性にそういうシーンが書きたいぞ!!と豪語して書いた最初のお話(汗)
土方さんはムッツリスケベだと思うのですけども、沖田さんは無自覚にフェロモンを垂れ流してる人だと激しく思うのです。
耳年増だけども、実際、どれだけ知ってるかっていえば、人に聞いたとか、本で見たとかそういう二次元の想像の知識の中の話で、
興味だけは嫌ほどあるけど、実際そこに自分がたつと、想像ばかりが前を走って追いつけないと、勝手に想像しています。
自分が優位だと強いのですが、知らない領域だと弱くなるという。
その点、土方さんは経験もちだと思ってるので、結果こんな感じになってしまいました。
千鶴ちゃんい対しての沖田さんはそんないことなさげではあるので、怒られそうで怖いのですが、多分、これからいろいろ書いてもこんな感じになると思います。
通常は沖田さんの方が強いけども、色恋では土方さんの方が強い。
散々、土方さんに好き放題いってますが、その分、こういう時は土方さんに泣かされるとよいと思います(笑)。
まぁ、それがすこぶる悔しい沖田さんなんですけども。
<6>目前の高峰−総司−(随想録)R18指定
総司目線での、境界線のある意味続き。
境界線では、中途半端に終わったので、それがすこぶる気になる沖田さんです。
まぁ多分、沖田さんはどこまでもこういうことでは土方さんに勝てないと思います。
頑張って奮闘しましたが・・・。
着物にまで妬く土方さん・・・・いろいろエロイ土方さん状態ですが、お、怒らないで下さいね(T▼T)
<7>陽だまり(元治元年夏)
池田屋事件の後な話。
正直、内容が薄くて申し訳なかったなと思いつつ、ただいちゃいちゃさせたかったお話でした。
後書きまでこの薄さ(汗)
<8>●●より怖いものは無い(元治元年10月)
けっこういろいろ妬きもちやきな土方さんですが、沖田さんだって妬くんだぞというお話。
しかも、総司を妬かすとちょっと怖いぞという。
せっかく薬をもっちゃったので、エッチシーンまで書きたかったところなんですが、こちら、本編位置にもってきてたので、いれれず。
本編には極力Hは入れずと決めていたものでなんとも。
よく、受けが飲まされる話ってありますけども、攻めが飲まされたらどうなるんだろうって、ちょっとすごく気になります(汗)
<9>いと愛し(元治元年12月)
起きたら横に総司がいたら、びっくりするだろう!!っていう話。
土方さんも本当に、下半身おさえるの大変だろうなと書いてて思ってみたり・・・。
だんだんと、先が暗くなってくるので、どこまでもやんわりーっとほのぼのーっとしたかったのでありました。
<10>鬼の撹乱(元治2年1月)
多分、この話が一番皆さんの反響がすごかった気がします。
風邪をひいた土方さんを総司が看病するお話なのですが。
ある意味、どこまでギャグに走れるか、がこの話のテーマでしたので、なかなかに、うけて下さる方も多くて嬉しかったです。
黎明録の特典CDの、井吹くんへの総司のやらかしっぷりを聞いていて、ものすごく書きたくなった話でした。
井吹くんではなく、土方さんが相手なので、もう少しまともなことはしていますが、結局、何か一つするたびに迷惑という。
でも、なんだかんだと嬉しい土方さんもそうとうだと自分で思ったお話でした。
<11>鬼の反撃
鬼の撹乱のその後の話。
総司も近藤さんもちゃっかり風邪にうつってしまっております。
どこまでも副長は、苦労する運命だなと思いつつ。
でも、よっぽど総司のことが好きなんでしょうねぇ。なんて。
とはいえ、それなりに、仕返しはちゃんとしていらっしゃいます。
<12>欠けたる足音(元治2年2月)
伊東さんがきたり、山南さんがっという。雲行きがあやしくなってきた時のお話。
このあたり、さっぱり話がうかばなくて。
どこまでの内容が薄くなりました。
<13>斜陽に気づかず(元治2年3月)
いよいよ、沖田さんも咳をしはじめまして・・・な頃のお話。
DVDについていた冊子のショートストーリーを読んでていてやりたくなったお話でした。
沖田さんの、土方さんへのちょっぴり嫌がらせを慣行ということで。
ラブラブできるのもここまででございました。
<14+15>十六夜の月−総司−(慶応3年夏)&十六夜の月−土方−(慶応3年夏)
どうしても、メインは土方さん軸で動いているので、どうしても沖田さんの思いはなかなかいていないなというのもあって、ちょっと対になるように書いてみようと思ったのがこの二つのお話。
お互いをどんな感じに見ているのか、思っているのかを両サイドから比較しながら書いてみました。
自分が欠けていくことを土方さんには気づかれたくない沖田さんと、もうすでに気づいているけれど、沖田さんがそれを望んでいないことを分かっているから、気付かないふりをする土方さん。
互いを思うがゆえにためらって、もうすでに欠け始めているというのに、満月であると思わせる。十六夜の月。
<16>零れ落ちる想い(慶応3年11月、12月)
会津まで、沖田さんに行ってもらいたかったので、ここで羅刹化です。
もし、本当に、沖田さんが血に狂ってしまったら、土方さんは、どうするのでしょうかね。
私は、きっと、あれだけ、悶々と、いろいろと迷っていらっしゃいますが、多分、きっと斬るだろうと思っていたりします。
実は、最終話は実際に書いたものと、これとで迷ったんですよ。
総司の望み通り、総司を斬って、抱きとどめたその腕の中で消えて行く沖田さんとかも書いてみたくはあったのです。
でも、自分で書くにもあまりに痛かったのでとりあえずは、やめましたが・・。
<17、18>白い嘘−総司−&白い嘘−土方−(随想録) R18指定
十六夜の月に続き、対になるお話。
タイトル通り、この時聞いていたのは、kagrra.の白い嘘でした。
相手を思ってつく、悪意のない嘘。
沖田さんの病状も悪く、すっかり間のあいてしまった二人。それぞれに思いを抱いて互いの部屋で一人相手をおもって・・という。
ちょっとやるせないお話ですが、やってみたかった一つでした。
<19>夜半に泣く声(随想録)
江戸へ向かう船の中、鬼の副長が総司にだけ見せた、弱い一面。
暗い方向へ向かうからこそ、二人を少しでも近づけたくて、書いたのがこの話。
鬼といわれた人ですが、土方さんだって人なので、それを沖田さんにだけみせて欲しいそう思ったお話。
土方さんはどちらかというと、つねに、沖田さんがそう思っているから、しないというふうに、何につけても沖田さんの心ありきなのに対して、
沖田さんは、土方さんの思いというよりも、自分の思いで動いているところがあって、土方さんを背にして、やっと、気付いたのではないかと思います。
自分が土方さんを避け続けることが、どれだけその人を追い詰めていたのかと。
やっとちょっと、いつもの土方さんと沖田さんにもどれたような気がします。
<20>線香花火(慶応4年2月)
甲府へ向かう前日のお話。
実はこのネタ、前に散々、友に書いてくれーと言っていたネタなのですが、採用ならずで、でもどうしても二人で線香花火をさせたくて。
おそらく、この話につけた画像が、初の土方さんと沖田さんの絵でした。
それくらい書きたかったのですよ。
線香花火の儚さと二人の行く末が妙に重なる気がして。
総司は何故、花火を土方さんとしたかったのか。
私の中では意味はありますが、ここはかかないでおこうと思います。
<21>晦日の月(慶応4年2月28日)R18指定+α
甲府行の当日。実質、二人の最期のむつみごとなお話です。
ここだけは、どうしても、エッチシーンに突入したく、本編ですが、R18指定とそうでないのに分けて、両方UPさせてもらいました。
土方さん、男を見せろよ!!ということで。ふたたびひかれてしまった一線を立ちきっていただきました。
晦日は、最期の日のこと。月で言えば、闇になる新月を間近にした月で、肉眼では見えるはずのない晦日の月。
つれていきたい、ついていきたいという思いが交錯するけれど、つれていくこともありえないし、ついていくこともありえない。
これと、最終回との間に近藤さんと土方さんの別れシーンなども本当はいれたらよかったかなぁと思うのですが、
そこは、ゲームや、アニメが秀逸だったと思うのでかきませんでした。
<22>散らない花(慶応4年4月) −最終章−
もちろん、テーマソングは、吉岡亜衣加さんの「散らない花」です。
私の中でこの曲は沖田さんのテーマソングです。
話はアニメの沖田さん最期の話にちょっとそいつつ、こうならよかったなぁという思いでかいてます。
アニメを見ていて、土方さんには、沖田さんが消えてしまう前においついて欲しかったってすこぶる思ったのです。
あと、最期に、二人で一緒に戦っているのを見たかったとも。
嫌味や不平をいいあって、本当に今までが夢だったんじゃないのっ?ってくらい、楽しげに戦ってほしくて。
一緒に、近藤さんや新選組のために戦うと誓った二人だからこそ(このシリーズの話でですが)、一緒に戦ってほしかった。
結局、近藤さんも、沖田さんも、土方さんに、最期まで重たいものを背負わせて逝ってしまわれましたが、だからこそ、土方さんは本物の武士になったんじゃないかと思ったりします。
−散ってなお、咲き誇るのは・・・・???
こうして、番号を降ってみて、1話完結からはじまったものがまさかの22話。ちょっとびっくりしました。
書き足らなかったなと思うもの、こうすればよかったかもというところもちらちらありますが、とりあえず、これにて完結です。
最期まで読んで下さった皆さま、後書きが遅くなりましたが、ありがとうございました。
また、感想など、コメや拍手に書いていただければ野良猫さんは涙します。
ちなみに、ただいま、また、ちまちまと、SSLで土方×沖田を書いていたりします。
時代の縛りがない分、バカップル化していて、怒られそうですが、あいかわらず、むっつりスケベなエロ親父風味な色恋には一枚上手の土方さんと、色恋の経験知ゼロ、興味だけは人一倍。おされまくりな沖田さんで締められてます。
こちらは、はじめからR18指定をかかげてまいろうかと思います。
そういうシーンがないときもありますが、その場合もすべて指定つきとさせていただく予定です。
もし、まだ、興味を持っていただける方がいらっしゃったらお楽しみにお待ちいただければ幸いです。
あと、これにからめて、裏で、SSLな不知火×原田にも手をだしていたり・・・・。
それではまた。
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