パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

かけひきは、恋のはじまり ★★★

2016年06月08日 | DVD作品ーか行
「グットナイト&グットラック」等で監督としても評価の高いジョージ・クルーニー。彼が監督・主演を務めた本作は、構想15年以上という念願の企画を実現したラブストーリー。
物語:1925年のアメリカ。ドッジ(クルーニー)は、アメリカン・フットボールのプロチームのキャプテン。だが、創設間もないアメフトのプロリーグには、観客が集まらず危機的状況に陥っていた。
追い込まれたドッジは、大衆の人気を博しているカレッジ・フットボール界のスターで、“弾丸”の異名を持つカーター(クラシンスキー)をチームに獲得する。
一方、第一次世界大戦の英雄でもあるカーターの暴露記事の執筆を命じられた、女性記者レクシー(ゼルウィガー)。
彼女は、人気選手の密着記事を書くと偽り、チームに同行取材する。そんなレクシーに、ドッジは一目で心を惹かれ、カーターもまた恋心を抱くようになる。
やがて、レクシーはスクープをモノにするが・・・。(作品資料より)
<感想>ビリー・ワイルダー監督等による、20世紀前半の名作コメディにオマージュを捧げるクラシカルな作風は、軽やかで中々お洒落です。

洗練された衣装や美術、「カーズ」などのピクサー作品で知られるランディ・ニューマンの楽曲など、隅々まで行き届いたセンスのよさは、いかにもジョージ・クルーニー好みならではですね。
他愛のない筋立てなんですが、そこは監督も兼ねる才人クルーニー、まぁ~よくしゃべることといったら、もちろん相手のゼルウィガーも黙ってないし、延々と続くこの二人の丁々発止のセリフのやり取りが面白いです。
ところで原題は「レザーヘッド」。これは、昔アメフト選手が皮のヘッドギアを被っていたので、そこから選手の呼び名となったそうです。

でもね、最初見たとき、ラグビーの試合だと思ったのよね。この当時では、現在のようなアメフトの選手のユニフォーム姿とまったく違うから、勘違いしちゃたのよね(笑)
それから、チームの名前が「ブルドッグ」って言うの、マスコットのワンコがブルドッグでしょ!面白かったのがドッジとレクシーのキスシーンなんです。その頃の口紅ってキスすると相手の唇も真っ赤になってしまうっていうのが、ジョークなんでしょうけどコメディらしくて良かったですよん。
そして、警官に追われている中、警官の制服に着替えて逃げるシーンではどこで着替えたのかしらこの2人とも思いましたがね。
それから、禁酒法時代に時代設定して潜りバーでの飲酒とか、新オーナーが、次々と新たなルールで規制をかけていくのに対して、それに従ったゲームのつまらなさや、我慢した末にドッジが反則作戦に出る快感など・・・。

ラストの試合のシーンで、グランドが雨でグチャグチャの泥だらけで、選手たちが転げまわるものだから、敵か見方か見分けがつかない。
ハンサムボーイのカーターに仕掛ける罠など、ゲームの内容も、こんなのアリって、あっそうか、ルールがないのね、納得!て感じでしたわ。
それにしても、この種の映画になると、どうしてもキャスティングの良し悪しで評価が出てくるのではないかしら。その点ではクルーニーの狙いどおり、主役は自ら演じるしかなかったのだろうし、相手役のゼルウィガーも適役で、セリフもユーモアと機知に富んで退屈しないし、言うことなしなんですよね。
以前に付き合っていたお二人さんだものね、意気が合うのは間違いありませんから(笑)ただし、いくら1925年の話とはいえ、当時の映画スタイルまま現代の観客に訴えようというのは、少々無理があるのではないかしら?・・・とも思いました。

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