「SLUM-POLIS」「MATSUMOTO TRIBE」で注目を集める新鋭・二宮健監督が、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015で審査員特別賞を受賞したインディーズ作品「眠れる美女の限界」を、商業映画デビュー作としてセルフリメイク。主人公のアキ役を桜井ユキ、アキの恋人カイト役を高橋一生が演じる。
あらすじ:小さなサーカス団でマジシャンの助手をしている29歳のオリアアキ。女優を夢見て上京し、サーカスに入団した10年前はまだ若く美しかったアキも、30歳を目前に生きる目標すら見失っていた。アキはステージの上で、マジシャンの催眠術にかかる演技をしているうちに、彼女の妄想と現実の境界が揺れるようになる。自分が歩んできた人生、そして過去の疑問と屈折ばかりがアキの中を駆けめぐる。そんな精神状態のアキにとって、唯一の美しい思い出は、恋人カイトとの時間だった。
<感想>今話題の高橋一生さんが出ているので観に行きました。これは昨年の10月21日に公開された映画で、地方ではやっと1月上映されました。主人公を演じている桜井ユキさんは、「新宿スワン」とか「トイレのピエタ」「リアル鬼ごっこ」に出演していた女優さんらしいですが、私には余り興味もなくどこに出ていたのか覚えていません。
確かに体当たりで演技をして、裸でセックス描写も自分でガンバッテしているので、それを評価しても、その他の演技、薬漬けで幻覚を見て夢遊病者のような演技をしているようでした。実際にこいう演技は、他の女優さんも結構体を張って演技しているので、彼女だけ特別というわけには見えませんね。
サーカスで催眠術にかかるといっても、その前に薬入りの酒を飲まされて、意識がはく奪している状態をキープしている。それを毎日飲まされて、自分が薬漬けにされているのを知らないとは、朧げに自分を助けてくれたカイトを愛するようになり、体をさらけ出し、それに、カイトは自分を失くしている鬱病患者らしく、屋上から投身自殺をしてしまう。
それからのアキは、自暴自棄となり、自分を見失い薬漬けの毎日。夢遊病者のごとく、そのサーカス小屋から外へと飛び出すことはないのだ。
映像の世界観は、アキの妄想の世界観であり、ファンタジーであり美しくもあるが、それは架空世界であり現実ではない。音響がけたたましくうるさいし、屋上に住んでいるというアキの夢見る乙女のようなベッドと飾りつけなど。
高橋一生が出演していなければ絶対に観なかった作品なので、内容も出演者も含めて、こんな世界観の作品(外国映画で)を前にも鑑賞したことあると思ってしまった。その中でも、カイトが死んでからのアキは、ブッチという自分の分身を妄想の中で作り出しているような感じで、狂ったようにカラー弾の撃ちまくるシーンでは、彼女が壊れてしまったかのように見受けられた。
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