突然何者かに拉致されたシングルマザーが、謎の研究施設に監禁され、恐怖の人体実験の餌食となるさまをミステリアスに描くサスペンス・スリラー。主演は「ミレニアム」シリーズ、「プロメテウス」のノオミ・ラパス。共演にピーター・ストーメア、レスリー・マンヴィル、マイケル・チクリス。監督は「セクレタリー」「毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト」のスティーヴン・シャインバーグ。
あらすじ:蜘蛛が嫌いなシングルマザーのレネーは、正体不明の男にいきなり拉致され、怪しげな研究所に監禁されてしまう。そして目的も知らされぬまま、恐るべき人体実験の被験者にされてしまう。それは、ひたすら一番嫌いなものを与え続け、極限の恐怖を引き出すというあまりにも謎めいた実験だったのだが…。
<感想>被験者に「生きている中で一番嫌いな物」を与え続ける人体実験の物語。幸せに暮らしていたシングルマザーのノオミ・ラパスこと、レネーは、クモが大嫌いで、ある日のこと、突然スタンガンで襲われ気を失って、かなり遠くへと連れて行かれる。そこでは、自分だけではなく、かなりの人数の人間が拘束され、身動きがとれない状態で、自分の一番嫌いな物を顔、腕に浴びせさせられる。レネーはクモが大嫌いだったので、執拗なまでのクモ攻めに遭う。誰が何の目的でおこなっているのか、一切不明なこの異様な実験の果てに、レネーの体は驚くべき変化を見せ始める。
これは意外なゲテモノを人間に浴びせて、狂い死にする人もいるだろうに、それでも、血液とか採られているので人体実験には、特別なDNAを採取し、女性には妊娠をさせて特異体質な人間を造るというオゾマシイ実験なんです。
見ていて、蜘蛛や蟻とか蜂、虫が苦手の人は絶対に観れない映画ですよ。実はミニシアターで上映していたのですが、観客は私が一人という、これってDVDスルーでも良かったのでは。この施設は、実は森の中にある古城で、部屋も幾つもあって、レネーが持ってきたカッターナイフで、腕のゴミバンドを切り、足枷も取り除き、換気口から聞こえる隣の部屋の男の声がする。
その換気口のネジを取り除き、伝って通路を這いずりながら男の部屋へと行き、そこでは男は蛇が嫌いで、白いニシキヘビがいて、怖がっていましたね。その男を助けるわけでもなく、次の部屋を覗いたりして、廊下へと出てしまう。
そして、研究室みたいな部屋へ行き、そこへ来た科学者のレスリー・マンビルの顔が歪み、まるで蛇のような眼球になり、顔は元のように戻るのです。怖くなって逃げようとするも、上へのはしごを上り屋上へ出るも、金網が邪魔で外へは出られない。
しかたなく、諦めて、自分の部屋と戻り、研究員のいいなりになりながら、ヘルメットのような器具を顔に被せられたレネー。器具内にクモ(タランチュラ)が流し込まれると、絶叫する彼女の顔面を無数のクモが這い回る。
睡眠薬を注射をされ、大量の蜘蛛が顔じゅうにたくさん這いずり回り、気持ちが悪いったらない。彼女も悲鳴を上げて助けてくれと懇願する。そして、ピンク色の照明が変わり、彼女が“破裂”したというのだ。結局は、彼女も顔面が歪んで眼球が、蛇の目玉になっているという。
映像のボンデージ要素は濃厚であるものの、蜘蛛責めをはじめとする猟奇プレイの描写を他は映さないので、つまらない。これがなんとも緊迫感不足というか、投げやり感が満点で、のめり込めなかったのが残念でした。中には顔面が崩れて焼けただれている人間を一体映すだけ。
監禁先の設備や、科学者ふうの一味の服装や外見の奇妙にレトロ感があるのを見るにつけ、1950年~から60年にかけてのB級サスペンス映画のような感じがする。当時、その種類の映画には、冷戦期のパラノイアが表現されていたと言われるが、そこまで念頭に置いてその現代性を主張した作品かどうかははっきりとしないのだ。
低予算のSFホラーながら、一人息子を育てるシングルマザーのノオミ・ラパスの変身していく姿の描き方は良かった。しかし、囚われて、恐怖の事件を繰り返される映像に、戦うノオミ・ラパスならば、絶対にそこから脱出をして、一人助かるという終わり方の方が良かったのでは。それをあてにして見ていたのでがっかりでした。知っている俳優さんって、科学者の親分に、最近よく脇役で出て来るピーター・ストーメアだけ。
結局は、研究員たちはなんなんだ?・・・という、意味でのモヤモヤ感を残すことになるのもダメダメ。
2017年劇場鑑賞作品・・・158映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング/
あらすじ:蜘蛛が嫌いなシングルマザーのレネーは、正体不明の男にいきなり拉致され、怪しげな研究所に監禁されてしまう。そして目的も知らされぬまま、恐るべき人体実験の被験者にされてしまう。それは、ひたすら一番嫌いなものを与え続け、極限の恐怖を引き出すというあまりにも謎めいた実験だったのだが…。
<感想>被験者に「生きている中で一番嫌いな物」を与え続ける人体実験の物語。幸せに暮らしていたシングルマザーのノオミ・ラパスこと、レネーは、クモが大嫌いで、ある日のこと、突然スタンガンで襲われ気を失って、かなり遠くへと連れて行かれる。そこでは、自分だけではなく、かなりの人数の人間が拘束され、身動きがとれない状態で、自分の一番嫌いな物を顔、腕に浴びせさせられる。レネーはクモが大嫌いだったので、執拗なまでのクモ攻めに遭う。誰が何の目的でおこなっているのか、一切不明なこの異様な実験の果てに、レネーの体は驚くべき変化を見せ始める。
これは意外なゲテモノを人間に浴びせて、狂い死にする人もいるだろうに、それでも、血液とか採られているので人体実験には、特別なDNAを採取し、女性には妊娠をさせて特異体質な人間を造るというオゾマシイ実験なんです。
見ていて、蜘蛛や蟻とか蜂、虫が苦手の人は絶対に観れない映画ですよ。実はミニシアターで上映していたのですが、観客は私が一人という、これってDVDスルーでも良かったのでは。この施設は、実は森の中にある古城で、部屋も幾つもあって、レネーが持ってきたカッターナイフで、腕のゴミバンドを切り、足枷も取り除き、換気口から聞こえる隣の部屋の男の声がする。
その換気口のネジを取り除き、伝って通路を這いずりながら男の部屋へと行き、そこでは男は蛇が嫌いで、白いニシキヘビがいて、怖がっていましたね。その男を助けるわけでもなく、次の部屋を覗いたりして、廊下へと出てしまう。
そして、研究室みたいな部屋へ行き、そこへ来た科学者のレスリー・マンビルの顔が歪み、まるで蛇のような眼球になり、顔は元のように戻るのです。怖くなって逃げようとするも、上へのはしごを上り屋上へ出るも、金網が邪魔で外へは出られない。
しかたなく、諦めて、自分の部屋と戻り、研究員のいいなりになりながら、ヘルメットのような器具を顔に被せられたレネー。器具内にクモ(タランチュラ)が流し込まれると、絶叫する彼女の顔面を無数のクモが這い回る。
睡眠薬を注射をされ、大量の蜘蛛が顔じゅうにたくさん這いずり回り、気持ちが悪いったらない。彼女も悲鳴を上げて助けてくれと懇願する。そして、ピンク色の照明が変わり、彼女が“破裂”したというのだ。結局は、彼女も顔面が歪んで眼球が、蛇の目玉になっているという。
映像のボンデージ要素は濃厚であるものの、蜘蛛責めをはじめとする猟奇プレイの描写を他は映さないので、つまらない。これがなんとも緊迫感不足というか、投げやり感が満点で、のめり込めなかったのが残念でした。中には顔面が崩れて焼けただれている人間を一体映すだけ。
監禁先の設備や、科学者ふうの一味の服装や外見の奇妙にレトロ感があるのを見るにつけ、1950年~から60年にかけてのB級サスペンス映画のような感じがする。当時、その種類の映画には、冷戦期のパラノイアが表現されていたと言われるが、そこまで念頭に置いてその現代性を主張した作品かどうかははっきりとしないのだ。
低予算のSFホラーながら、一人息子を育てるシングルマザーのノオミ・ラパスの変身していく姿の描き方は良かった。しかし、囚われて、恐怖の事件を繰り返される映像に、戦うノオミ・ラパスならば、絶対にそこから脱出をして、一人助かるという終わり方の方が良かったのでは。それをあてにして見ていたのでがっかりでした。知っている俳優さんって、科学者の親分に、最近よく脇役で出て来るピーター・ストーメアだけ。
結局は、研究員たちはなんなんだ?・・・という、意味でのモヤモヤ感を残すことになるのもダメダメ。
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