2009年にシーズン1の放映がスタートし、人気を博しているNHKのドキュメンタリー・ドラマ風の番組を映画化。さまざまな時代にタイムワープして歴史の裏側に迫る時空ジャーナリストの青年が、戦国時代の武将・織田信長が天下統一の拠点とするも、いまだ焼失した原因が不明の名城・安土城最後の一日の謎に挑む。テレビ版でおなじみの要潤と杏をはじめ、夏帆、時任三郎、上島竜兵、宇津井健ら新キャストを迎え、四つの時代を往来する壮大なスケールの物語が展開。
あらすじ:あらゆる時代にタイムワープし人々の生活を記録し続けている時空ジャーナリスト沢嶋(要潤)は、「本能寺の変」直後の京都で右往左往する庶民に話を聞いていた。幻の茶器・楢柴を持つ商人(上島竜兵)を取材中、未来の武器を所有する山伏に襲撃され楢柴の行方がわからなくなってしまう。楢柴を追ってさまざまな時代を行き来した沢嶋は、焼失する直前の安土城にたどり着く。
<感想>NHKで放送中の歴史教養番組「タイムスクープハンター」の劇場版だそうで、TV版は見ていなかったです。教科書に載らない真実を追求していく主人公の時空ジャーナリスト・沢嶋が、あらゆる時代にタイムワープして名もなき人々の日常を調査し、教科書に載ってない史実を明らかにしていく物語。
本作では歴史的にもミステリーと言われる、安土城の焼失と安土桃山時代の謎に迫っています。本能寺の変から安土城の焼失までの歴史の流れを描くため、安土城のほか、当時の人々の生活を大規模なスケールで再現。
さらには、安土城の焼失という一大事に加え、一国が買える価値があると言われる茶器の行方を、ドラマ色豊かに描いています。そのためか、物語的にも起伏に富んでいて、奥行きの深い構造となっており、最後まで楽しませてくれる。
本能寺の変から11日後の京都にタイムワープということなのですが、このシーンは見せません。どうやってタイムトラベルするのか興味があるのにがっかりです。そして、主人公のタイムスクープ社に所属するジャーナリストの沢嶋に要潤が扮して、顔が長いイケメン青年が大活躍かと想像していたら、?。
1582年にタイムワープした沢嶋とヒカリは、京都の御所に避難している織田家の侍、矢島権之助(時任三郎)と幻の茶器を持つ博多の豪商と出会う。そして、彼らの旅に同行するのだが、その茶器が未来の武器を持った山伏に襲撃され、歴史に歪曲が生じることに。それを修正するため、時空ジャーナリスト沢嶋は様々な時代へと飛び、最終的には謎の炎上を遂げたとされる安土城最後の1日に辿り着くわけ。
茶器を奪おうとした、その未来からきた者は何者なのか?・・・第二調査部のタイムナビゲーターである古橋ミナミ(杏)が、各時代に派遣されているジャーナリストと連絡取り、本部からサポートする役で熱演。彼女が調べると闇の盗賊団オルタナの仕業と判明。だが、確かにこの安土桃山時代とかもっと古い時代の茶器とか文書とかは、現代に持ち帰ると国宝級の価値があり高額で売却される。そんな悪知恵を持つ盗賊もいるんだと、その容疑者がタイムスクープ社の人間だったとは、ちょいと面白い展開にもなっているではないか。
それで、その曲者と闘っているはずみで、沢嶋が川の中へその茶器を落としてしまう。ここで、博多の豪商なる島井宗叱に何とダチョウ倶楽部の上島竜平が扮しているではないか。いつものおもろい顔つきで、もうこれでコメディ作品と思われても仕方がない。そんな感じで物語が展開していくのだから。
その後に現代に戻り調べると、その茶器が1980年代に川下で発見されているではないか。お伴に新人のジャーナリスト細野ヒカリに夏帆が扮して、始めはセーラー服姿の女学生に化けて女子高の資料室へと、安土桃山時代の幻の茶器を探しに潜入。上手く茶器を泥棒するも、この時代はスケバンとか、暴走族が喫茶店にたむろしていて、たまたま座った席がそのスケバン女たちの席だった。
エレベーターの中でタイムワープする2人、しかし、その茶器にはヒビが入っており、歴史の資料により終戦前の1945年5月の時代へタイムワープと。そして、女たちが資料室で戦地へ出征する男たちへの慰問袋を作っているところへと出て来る。そこで、連携プレイで何とかヒビの入らない茶器を獲得するのだが、・・・。本当にここら辺は、2人がドジを踏んで見つかってしまい、早くタイムワープしようと悪戦苦闘する姿に笑いがこぼれてしまう。空襲警報のおかげで命拾いするし。なにしろ、セッティングするのに時間がかかるのだ。
その後のお話は、完成からわずか3年で焼失したのか?・・・未だその原因は解明されておらず、歴史上の謎として残されているのだ。放火が有力な説ではあるが、本能寺の変を起こした明智光秀や、織田信長の次男が犯人という説もある。でも、安土城へ行った者たちは、金目の物を目当てに忍び込み、我先にと何かないかと探しまわり、独り占めしたくて後から入ってきた沢嶋や、織田家の家臣たちや農民たちを弓矢や長い火縄銃にまん丸い火薬で襲撃してくる。
農民たちは、村の守り神である“石”が欲しくて潜入したのに。そこへ、お宝欲しさにあの盗賊オルタナも来て、そこへ、タイムナビゲーターの杏ちゃんがワープして助け舟と。タイムスクープハンターの武器は、瞬間に冷凍してしまう「フリーズガン」なのだが、これもなんだかなぁ~。この時代の人間たちを殺すわけにはいかない。では、スタンガンではダメなのか。ハイテクな透視メガネとか、小さな探査、虫ロボット「スパイダーカム」の映像に、鞄がたタイムマシーンなんていうのは良かったけれども。
注:虫ロボットのことを「スパイダーカム」っていうんだね。日々”是”精進さんのブログを見て知りました。それで、早速訂正させていただきました。ありがとうございました。
最後に時空ジャーナリスト沢嶋の「スパイダーカム」で明かされるスクープ映像とは、第一に、博多の豪商に扮したダチョウ倶楽部の上島竜平が、天守閣でローソクをお尻で倒して火が付く。第二に、城の中で火縄銃の火種を付けるとき、縄に付いた火が廊下に落ちた。
そんな戦国史最大のミステリーに迫る物語が、見る者の眼をくぎ付けにするのですが、最後に明かされる焼失の原因ってやっぱりね、思っていた通りだったと、笑うしかない。タイムスクープ社の宇津井健さんが「ふん」って言うのも分かる気がした。
2013年劇場鑑賞作品・・・263 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:あらゆる時代にタイムワープし人々の生活を記録し続けている時空ジャーナリスト沢嶋(要潤)は、「本能寺の変」直後の京都で右往左往する庶民に話を聞いていた。幻の茶器・楢柴を持つ商人(上島竜兵)を取材中、未来の武器を所有する山伏に襲撃され楢柴の行方がわからなくなってしまう。楢柴を追ってさまざまな時代を行き来した沢嶋は、焼失する直前の安土城にたどり着く。
<感想>NHKで放送中の歴史教養番組「タイムスクープハンター」の劇場版だそうで、TV版は見ていなかったです。教科書に載らない真実を追求していく主人公の時空ジャーナリスト・沢嶋が、あらゆる時代にタイムワープして名もなき人々の日常を調査し、教科書に載ってない史実を明らかにしていく物語。
本作では歴史的にもミステリーと言われる、安土城の焼失と安土桃山時代の謎に迫っています。本能寺の変から安土城の焼失までの歴史の流れを描くため、安土城のほか、当時の人々の生活を大規模なスケールで再現。
さらには、安土城の焼失という一大事に加え、一国が買える価値があると言われる茶器の行方を、ドラマ色豊かに描いています。そのためか、物語的にも起伏に富んでいて、奥行きの深い構造となっており、最後まで楽しませてくれる。
本能寺の変から11日後の京都にタイムワープということなのですが、このシーンは見せません。どうやってタイムトラベルするのか興味があるのにがっかりです。そして、主人公のタイムスクープ社に所属するジャーナリストの沢嶋に要潤が扮して、顔が長いイケメン青年が大活躍かと想像していたら、?。
1582年にタイムワープした沢嶋とヒカリは、京都の御所に避難している織田家の侍、矢島権之助(時任三郎)と幻の茶器を持つ博多の豪商と出会う。そして、彼らの旅に同行するのだが、その茶器が未来の武器を持った山伏に襲撃され、歴史に歪曲が生じることに。それを修正するため、時空ジャーナリスト沢嶋は様々な時代へと飛び、最終的には謎の炎上を遂げたとされる安土城最後の1日に辿り着くわけ。
茶器を奪おうとした、その未来からきた者は何者なのか?・・・第二調査部のタイムナビゲーターである古橋ミナミ(杏)が、各時代に派遣されているジャーナリストと連絡取り、本部からサポートする役で熱演。彼女が調べると闇の盗賊団オルタナの仕業と判明。だが、確かにこの安土桃山時代とかもっと古い時代の茶器とか文書とかは、現代に持ち帰ると国宝級の価値があり高額で売却される。そんな悪知恵を持つ盗賊もいるんだと、その容疑者がタイムスクープ社の人間だったとは、ちょいと面白い展開にもなっているではないか。
それで、その曲者と闘っているはずみで、沢嶋が川の中へその茶器を落としてしまう。ここで、博多の豪商なる島井宗叱に何とダチョウ倶楽部の上島竜平が扮しているではないか。いつものおもろい顔つきで、もうこれでコメディ作品と思われても仕方がない。そんな感じで物語が展開していくのだから。
その後に現代に戻り調べると、その茶器が1980年代に川下で発見されているではないか。お伴に新人のジャーナリスト細野ヒカリに夏帆が扮して、始めはセーラー服姿の女学生に化けて女子高の資料室へと、安土桃山時代の幻の茶器を探しに潜入。上手く茶器を泥棒するも、この時代はスケバンとか、暴走族が喫茶店にたむろしていて、たまたま座った席がそのスケバン女たちの席だった。
エレベーターの中でタイムワープする2人、しかし、その茶器にはヒビが入っており、歴史の資料により終戦前の1945年5月の時代へタイムワープと。そして、女たちが資料室で戦地へ出征する男たちへの慰問袋を作っているところへと出て来る。そこで、連携プレイで何とかヒビの入らない茶器を獲得するのだが、・・・。本当にここら辺は、2人がドジを踏んで見つかってしまい、早くタイムワープしようと悪戦苦闘する姿に笑いがこぼれてしまう。空襲警報のおかげで命拾いするし。なにしろ、セッティングするのに時間がかかるのだ。
その後のお話は、完成からわずか3年で焼失したのか?・・・未だその原因は解明されておらず、歴史上の謎として残されているのだ。放火が有力な説ではあるが、本能寺の変を起こした明智光秀や、織田信長の次男が犯人という説もある。でも、安土城へ行った者たちは、金目の物を目当てに忍び込み、我先にと何かないかと探しまわり、独り占めしたくて後から入ってきた沢嶋や、織田家の家臣たちや農民たちを弓矢や長い火縄銃にまん丸い火薬で襲撃してくる。
農民たちは、村の守り神である“石”が欲しくて潜入したのに。そこへ、お宝欲しさにあの盗賊オルタナも来て、そこへ、タイムナビゲーターの杏ちゃんがワープして助け舟と。タイムスクープハンターの武器は、瞬間に冷凍してしまう「フリーズガン」なのだが、これもなんだかなぁ~。この時代の人間たちを殺すわけにはいかない。では、スタンガンではダメなのか。ハイテクな透視メガネとか、小さな探査、虫ロボット「スパイダーカム」の映像に、鞄がたタイムマシーンなんていうのは良かったけれども。
注:虫ロボットのことを「スパイダーカム」っていうんだね。日々”是”精進さんのブログを見て知りました。それで、早速訂正させていただきました。ありがとうございました。
最後に時空ジャーナリスト沢嶋の「スパイダーカム」で明かされるスクープ映像とは、第一に、博多の豪商に扮したダチョウ倶楽部の上島竜平が、天守閣でローソクをお尻で倒して火が付く。第二に、城の中で火縄銃の火種を付けるとき、縄に付いた火が廊下に落ちた。
そんな戦国史最大のミステリーに迫る物語が、見る者の眼をくぎ付けにするのですが、最後に明かされる焼失の原因ってやっぱりね、思っていた通りだったと、笑うしかない。タイムスクープ社の宇津井健さんが「ふん」って言うのも分かる気がした。
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