クリストファー・ノーラン製作、ザック・スナイダーが監督を務めたスーパーマン誕生までの物語を紡ぐアクション大作。過酷な運命を受け入れ、ヒーローとして生きることを決意する主人公の苦難の日々を驚異のアクションと共に描き出す。『シャドー・チェイサー』などのヘンリー・カヴィルが主人公を熱演。悩んだり傷ついたりしながらも前進する主人公の姿が目に焼き付く。
あらすじ:ジョー・エル(ラッセル・クロウ)は、滅びる寸前の惑星クリプトンから生まれたばかりの息子を宇宙船に乗せて地球へと送り出す。その後クラーク(ヘンリー・カヴィル)は、偶然宇宙船を発見した父(ケヴィン・コスナー)と母(ダイアン・レイン)に大事に育てられる。そして成長した彼は、クリプトン星の生き残りのゾッド将軍と対峙することになり……。
<感想>これでもかとVFXを投入して創造されるド派手を極めたアクションとスペクタルに目を奪われる。たった一人で地球に来てしまったエイリアンは、いかにしてスーパーマンになったのか?・・・それを溯る旅だった。
タイトルにもそれがよく出ている。“スーパーマン”ではなく「マン・オブ・スティール」“鋼鉄の身体“をもっていたがゆえにみんなからは理解してもらえなかった一人の青年の、自分の居場所を探す旅。彼がスーパーマンになるまでの物語だ。クラーク・ケント、カル=エルには、ヘンリー・カビルが演じて筋肉美を披露している。
それにもう一つ新しいのは、クリプトン星のエピソードを描いているところ。父親のジョー=エルが、産まれたばかりの息子カル=エルに全てを託して送り出すシーンは印象的ですね。父親ジョー=エルには、ラッセル・クロウが、育ての親ジョナサンには、ケビン・コスナーが、2人のオスカー俳優が父親という、何という贅沢キャスティングで評価大です。
生みの母親ララに惑星クリプトンから地球に送れば怪物だと疎外されと身を案じられ、人類が抱く未知なるものに対する恐怖心を熟知する育ての親ジョナサンには、人前で超人的能力を使うことを禁じられるカル=エル。
幼少の頃、橋から川に落ちたスクールバスを引き上げたことで、周囲から畏れの眼を向けられた経験のある彼は、それを守ったばかりに義父を竜巻から救いだせずに死なせてしまい悔いが残っている。人々のために力を使えば使うほど恐れられ、使わずにいれば新たな悲しみを生み出してしまう彼は、自分が何のために存在するのか分からない。まさに、大いなる力を持つことの危ういさ、マイノリティという境遇、アイデンティティ・クライシスといった苦難に幼いころからさらされてきたのだ。
そんな彼が、亡き父親ジョー=エルの意識に導かれて己の使命を知るや、それまでの閉塞感を打ち破るようにして、大空を縦横無尽に飛翔するさまは、本作の最大の見せ場と言っていいでしょう。
だが、自分と同じクリプトン星の生き残りであるゾッド将軍たちが、敵として出現し、戦わざるを得なくなる。ゾッド将軍には、マイケル・シャノンが、強面メイクで熱演している。
様々な解釈、様々な楽しみ方が出来るあたりはノーラン的だが、後半の大アクションシーンのスピード&スペクタル感は大増量。主要舞台のメトロポリスがゾッド将軍により容赦なく破壊され、さらにスーパーマンとのバトルで破滅状態になる。都市を守るスーパーマンの従来のイメージを崩しかねないこのスペクタルは、ヒーロー誕生前夜の生みの苦しみ現れなのか?・・・。
これでもかと大都市を壊しまくるスーパーマンVSゾッド将軍の超高速バトルで、2人はビルを突き抜け目からは赤いビームで街を焼き尽くす。エイリアン同士のバトルということもあるが、最も重要なのはスーパーマンを迎え入れることによって、地球は変わってしまうこと。崩壊の後に彼がいる、新しい世界が待っているっていうことなのだ。
ヒロインのロイスは“危険なネタ”しか使わないと豪語する怖いもの知らずのデイリー・プラネット社の敏腕記者。極寒の地でクラークを目撃したことから、彼のパワーを知り、調査に乗り出す。そのせいで未知の敵に拉致されてしまう。泣き言一つ言わずクラークと共闘。今回のロイスは守られるだけの女性ではない。エイミー・アダムスが演じて、ラストでクラークとキスをするシーンに胸が熱くなります。
過去作のスーツは、クラークが地球に来た時に包まれていた布で作られていたが、今回はクリプトン人が着ている保護服と言う設定。だから、布地だった素材も硬質なものに改編。何より大きな違いは赤いパンツがなくなったことで、腰回りは青で統一されてスッキリ。S字に垂れた前髪も今回はナシで、Sマークがエル家の紋章で希望を意味することも説明されている。
制作が決定した続編には、スーパーマンに負けず劣らずの壮絶な組み合わせで、バットマンが登場するそうだが、エンドロールの最後にでも出て来るかと待っていたら、期待して損した。
2013年劇場鑑賞作品・・・263 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:ジョー・エル(ラッセル・クロウ)は、滅びる寸前の惑星クリプトンから生まれたばかりの息子を宇宙船に乗せて地球へと送り出す。その後クラーク(ヘンリー・カヴィル)は、偶然宇宙船を発見した父(ケヴィン・コスナー)と母(ダイアン・レイン)に大事に育てられる。そして成長した彼は、クリプトン星の生き残りのゾッド将軍と対峙することになり……。
<感想>これでもかとVFXを投入して創造されるド派手を極めたアクションとスペクタルに目を奪われる。たった一人で地球に来てしまったエイリアンは、いかにしてスーパーマンになったのか?・・・それを溯る旅だった。
タイトルにもそれがよく出ている。“スーパーマン”ではなく「マン・オブ・スティール」“鋼鉄の身体“をもっていたがゆえにみんなからは理解してもらえなかった一人の青年の、自分の居場所を探す旅。彼がスーパーマンになるまでの物語だ。クラーク・ケント、カル=エルには、ヘンリー・カビルが演じて筋肉美を披露している。
それにもう一つ新しいのは、クリプトン星のエピソードを描いているところ。父親のジョー=エルが、産まれたばかりの息子カル=エルに全てを託して送り出すシーンは印象的ですね。父親ジョー=エルには、ラッセル・クロウが、育ての親ジョナサンには、ケビン・コスナーが、2人のオスカー俳優が父親という、何という贅沢キャスティングで評価大です。
生みの母親ララに惑星クリプトンから地球に送れば怪物だと疎外されと身を案じられ、人類が抱く未知なるものに対する恐怖心を熟知する育ての親ジョナサンには、人前で超人的能力を使うことを禁じられるカル=エル。
幼少の頃、橋から川に落ちたスクールバスを引き上げたことで、周囲から畏れの眼を向けられた経験のある彼は、それを守ったばかりに義父を竜巻から救いだせずに死なせてしまい悔いが残っている。人々のために力を使えば使うほど恐れられ、使わずにいれば新たな悲しみを生み出してしまう彼は、自分が何のために存在するのか分からない。まさに、大いなる力を持つことの危ういさ、マイノリティという境遇、アイデンティティ・クライシスといった苦難に幼いころからさらされてきたのだ。
そんな彼が、亡き父親ジョー=エルの意識に導かれて己の使命を知るや、それまでの閉塞感を打ち破るようにして、大空を縦横無尽に飛翔するさまは、本作の最大の見せ場と言っていいでしょう。
だが、自分と同じクリプトン星の生き残りであるゾッド将軍たちが、敵として出現し、戦わざるを得なくなる。ゾッド将軍には、マイケル・シャノンが、強面メイクで熱演している。
様々な解釈、様々な楽しみ方が出来るあたりはノーラン的だが、後半の大アクションシーンのスピード&スペクタル感は大増量。主要舞台のメトロポリスがゾッド将軍により容赦なく破壊され、さらにスーパーマンとのバトルで破滅状態になる。都市を守るスーパーマンの従来のイメージを崩しかねないこのスペクタルは、ヒーロー誕生前夜の生みの苦しみ現れなのか?・・・。
これでもかと大都市を壊しまくるスーパーマンVSゾッド将軍の超高速バトルで、2人はビルを突き抜け目からは赤いビームで街を焼き尽くす。エイリアン同士のバトルということもあるが、最も重要なのはスーパーマンを迎え入れることによって、地球は変わってしまうこと。崩壊の後に彼がいる、新しい世界が待っているっていうことなのだ。
ヒロインのロイスは“危険なネタ”しか使わないと豪語する怖いもの知らずのデイリー・プラネット社の敏腕記者。極寒の地でクラークを目撃したことから、彼のパワーを知り、調査に乗り出す。そのせいで未知の敵に拉致されてしまう。泣き言一つ言わずクラークと共闘。今回のロイスは守られるだけの女性ではない。エイミー・アダムスが演じて、ラストでクラークとキスをするシーンに胸が熱くなります。
過去作のスーツは、クラークが地球に来た時に包まれていた布で作られていたが、今回はクリプトン人が着ている保護服と言う設定。だから、布地だった素材も硬質なものに改編。何より大きな違いは赤いパンツがなくなったことで、腰回りは青で統一されてスッキリ。S字に垂れた前髪も今回はナシで、Sマークがエル家の紋章で希望を意味することも説明されている。
制作が決定した続編には、スーパーマンに負けず劣らずの壮絶な組み合わせで、バットマンが登場するそうだが、エンドロールの最後にでも出て来るかと待っていたら、期待して損した。
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