ディズニーアニメ『眠れる森の美女』ではオーロラ姫に呪いをかけた悪役だった、邪悪な妖精マレフィセントを主人公とするダークファンタジー。マレフィセントをアンジェリーナ・ジョリーが演じ、彼女の封印された過去とオーロラ姫を永遠の眠りにつかせる呪いをかけた理由が明かされる。監督は、『アバター』などのプロダクションデザインを手掛けたロバート・ストロンバーグ。エル・ファニングやアンジーの娘ヴィヴィアン・ジョリー=ピットが共演。おとぎの国のごとく幻想的で美しく、一方でダークな映像世界に期待できる。
あらすじ:とある王国のプリンセス、オーロラ姫(エル・ファニング)の誕生祝賀パーティー。幸せな雰囲気があふれるその会場に、招かれざる邪悪な妖精マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)が出現する。オーロラ姫に永遠の眠りにつく呪いをかけたマレフィセント。それは、なぜなのか。答えは、謎に包まれたマレフィセントの過去にあった。
<感想>「シンデレラ」や「白雪姫」などのプリンセスキャラが有名なディズニーの世界だが、悪役キャラも人気で、その代表格と言っていいのがマレフィセントです。特にディウニーランドのファンにはおなじみで、マレフィセントは過去にもさまざまなショーで登場している。ディズニーシーで2011年から上演された「ファンタズミック!」では、炎を吐く黒いドラゴンに変身してミッキーと戦った。ディズニーの魔女キャラの中では、ダントツの知名度を誇っている悪役でもある。
恐るべき魔女として知られるマレフィセント。「眠れる森の美女」のオーロラ姫に呪いをかけるこの役に、アンジェリーナ・ジョリーの妖しい美しさが限りなくハマった映画だと思う。16歳で永遠の眠りについた姫を、目覚めさせるのは真実の愛のキスだけ・・・。そんな有名な物語を、マレフィセントの視点で語る設定が本作の魅力。
大きな羽根を持って生まれた妖精の彼女が、少女時代に負った心の傷。人間の国との争い、・・・。3D上映もありましたが、2Dで鑑賞。ファンタスティックな映像の世界が重なっていく、妖精たちや、人間に変身するカラスなど、それに木の巨人の兵士のユニークなサブキャラたちの活躍も楽しい。
ラストでは、王様がマレフィセントを倒そうと、またもや鉄の鎖でできた網をかぶせて、槍で突きます。家来のカラスをドラゴンに魔法で化けさせて火を吐かせます。もちろん空を飛ぶ豪快なアクションも見応えがある。
そして、意外や意外、悪役だと思っていたマレフィセントの運命には、感動の結末もあり、実際に描いていた「眠れる森の美女」とは違っていて良かったです。もちろん、白馬に乗った王子様も現れ、オーロラ姫にキスをするのですが、出会ったばかりの姫に、真実の愛のキスとはいかなかったようですね。
登場人物で、人間の国の王位を継いだ野心家。オーロラ姫の父親ステファンに、あの「第9地区」のシャールト・コプリーが演じていて、平民として生まれながら、マレフィセントとは少年時代に出会ったことがあり、そこから深い因縁が生まれた。マレフィセントの弱点でもある鉄に触ると死んでしまうと言うことを知っている唯一の男。
隣国のマレフィセントの国を自分の領土にしようと企み侵攻するも、荊の塀を作るマレフィセント。戦争をしても負けてしまう。王様は何とかして隣国の女王マレフィセントを倒したいと願い、あの大きな翼を持って来たものにこの国の王様にすると誓う。
若者になったステファンが、恋心も芽生えた妖精のマレフィセントとの間がらだったのに、王位に就きたいばかりに、翼を鉄の鎖で編んだ網をかぶせて閉じ込め、翼をもぎ取って王位に就き、娘の王妃と結婚し娘のオーロラ姫が生まれる。
その強力な魔法で相手に呪いをかけ、激しい戦いにも挑むマレフィセントだが、実は今回も物語では、彼女に感情移入してしまう要素がたくさんあります。
少女時代に出会った人間の少年への恋心、一度は憎んだはずのオーロラ姫を見守るうちに、いつしか芽生える母親のような感情と、人間てきなエピソードが要所で描かれているのだ。このあたりは制作に関わったというアンジーの強い想いが込められているようで、彼女の母親としての立場を重ねてみればクライマックスの感動も倍増するはずですね。
それに、幼い時代のオーロラ姫役には、末娘のヴィヴィアンちゃんが演じているのですから。他の候補者もいたのだが、撮影現場で角をつけたアンジーを子役たちが怖がって、ただ一人平然としていたヴィヴィアンちゃんが役を演じることに。登場シーンは短いものの「抱っこして」とせがむ場面もあり、親子の初共演をスクリーンで観られるのは貴重だと思います。さらには、長女のザハラと、次男のバックスも、オーロラ姫の誕生を祝うパーティのシーンで撮影に参加しているそうです。これは判らなかった。
そして、成長したオーロラ姫を演じるエル・ファニングも、美しく純心無垢なキャラクターにピッタリでした。結末は最近のディズニー作品のパターンから想像は付きましたが、それでも感動的で素晴らしいラストでした。キャラクターとストーリーだけでも充分楽しめますが、大きな翼で空を飛び回るマレフィセントのシーンが、特にスピード感と迫力があり見所です。こういう大空を飛ぶシーンは期待していなかったので嬉しいお得感がありました。
真実の愛がすべてを動かすという王道のテーマですが、少し捻りが利いていて、今までのアンジーの作品とは違ったタイプの作品で、彼女の女優としての幅も広がり、女優の活動は後少しと、宣言しているだけに残りわずかな彼女の活躍を目に焼き付けたいと思いました。
2014年劇場鑑賞作品・・・234 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:とある王国のプリンセス、オーロラ姫(エル・ファニング)の誕生祝賀パーティー。幸せな雰囲気があふれるその会場に、招かれざる邪悪な妖精マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)が出現する。オーロラ姫に永遠の眠りにつく呪いをかけたマレフィセント。それは、なぜなのか。答えは、謎に包まれたマレフィセントの過去にあった。
<感想>「シンデレラ」や「白雪姫」などのプリンセスキャラが有名なディズニーの世界だが、悪役キャラも人気で、その代表格と言っていいのがマレフィセントです。特にディウニーランドのファンにはおなじみで、マレフィセントは過去にもさまざまなショーで登場している。ディズニーシーで2011年から上演された「ファンタズミック!」では、炎を吐く黒いドラゴンに変身してミッキーと戦った。ディズニーの魔女キャラの中では、ダントツの知名度を誇っている悪役でもある。
恐るべき魔女として知られるマレフィセント。「眠れる森の美女」のオーロラ姫に呪いをかけるこの役に、アンジェリーナ・ジョリーの妖しい美しさが限りなくハマった映画だと思う。16歳で永遠の眠りについた姫を、目覚めさせるのは真実の愛のキスだけ・・・。そんな有名な物語を、マレフィセントの視点で語る設定が本作の魅力。
大きな羽根を持って生まれた妖精の彼女が、少女時代に負った心の傷。人間の国との争い、・・・。3D上映もありましたが、2Dで鑑賞。ファンタスティックな映像の世界が重なっていく、妖精たちや、人間に変身するカラスなど、それに木の巨人の兵士のユニークなサブキャラたちの活躍も楽しい。
ラストでは、王様がマレフィセントを倒そうと、またもや鉄の鎖でできた網をかぶせて、槍で突きます。家来のカラスをドラゴンに魔法で化けさせて火を吐かせます。もちろん空を飛ぶ豪快なアクションも見応えがある。
そして、意外や意外、悪役だと思っていたマレフィセントの運命には、感動の結末もあり、実際に描いていた「眠れる森の美女」とは違っていて良かったです。もちろん、白馬に乗った王子様も現れ、オーロラ姫にキスをするのですが、出会ったばかりの姫に、真実の愛のキスとはいかなかったようですね。
登場人物で、人間の国の王位を継いだ野心家。オーロラ姫の父親ステファンに、あの「第9地区」のシャールト・コプリーが演じていて、平民として生まれながら、マレフィセントとは少年時代に出会ったことがあり、そこから深い因縁が生まれた。マレフィセントの弱点でもある鉄に触ると死んでしまうと言うことを知っている唯一の男。
隣国のマレフィセントの国を自分の領土にしようと企み侵攻するも、荊の塀を作るマレフィセント。戦争をしても負けてしまう。王様は何とかして隣国の女王マレフィセントを倒したいと願い、あの大きな翼を持って来たものにこの国の王様にすると誓う。
若者になったステファンが、恋心も芽生えた妖精のマレフィセントとの間がらだったのに、王位に就きたいばかりに、翼を鉄の鎖で編んだ網をかぶせて閉じ込め、翼をもぎ取って王位に就き、娘の王妃と結婚し娘のオーロラ姫が生まれる。
その強力な魔法で相手に呪いをかけ、激しい戦いにも挑むマレフィセントだが、実は今回も物語では、彼女に感情移入してしまう要素がたくさんあります。
少女時代に出会った人間の少年への恋心、一度は憎んだはずのオーロラ姫を見守るうちに、いつしか芽生える母親のような感情と、人間てきなエピソードが要所で描かれているのだ。このあたりは制作に関わったというアンジーの強い想いが込められているようで、彼女の母親としての立場を重ねてみればクライマックスの感動も倍増するはずですね。
それに、幼い時代のオーロラ姫役には、末娘のヴィヴィアンちゃんが演じているのですから。他の候補者もいたのだが、撮影現場で角をつけたアンジーを子役たちが怖がって、ただ一人平然としていたヴィヴィアンちゃんが役を演じることに。登場シーンは短いものの「抱っこして」とせがむ場面もあり、親子の初共演をスクリーンで観られるのは貴重だと思います。さらには、長女のザハラと、次男のバックスも、オーロラ姫の誕生を祝うパーティのシーンで撮影に参加しているそうです。これは判らなかった。
そして、成長したオーロラ姫を演じるエル・ファニングも、美しく純心無垢なキャラクターにピッタリでした。結末は最近のディズニー作品のパターンから想像は付きましたが、それでも感動的で素晴らしいラストでした。キャラクターとストーリーだけでも充分楽しめますが、大きな翼で空を飛び回るマレフィセントのシーンが、特にスピード感と迫力があり見所です。こういう大空を飛ぶシーンは期待していなかったので嬉しいお得感がありました。
真実の愛がすべてを動かすという王道のテーマですが、少し捻りが利いていて、今までのアンジーの作品とは違ったタイプの作品で、彼女の女優としての幅も広がり、女優の活動は後少しと、宣言しているだけに残りわずかな彼女の活躍を目に焼き付けたいと思いました。
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