ニューヨークの巨大病院を舞台にしたバイオレンススリラー。優秀な看護師にして連続殺人鬼でもある女性の凶行を、その正体に気付いた人事部長との対峙(たいじ)などを絡めて活写する。監督は、テレビドラマ「クリミナル・マインド」シリーズなどのダグラス・アーニオコスキー。『エンター・ザ・ボイド』などのパス・デ・ラ・ウエルタが狂気のナースにふんし、体を張った官能シーンも次々と披露。凄惨(せいさん)な殺人シーンはもちろん、レディー・ガガのツアーも担当したデザイナー、ザルディ・ゴコが手掛けた衣装の数々も見もの。
<感想>これは15年2月28日に一般公開された映画である。もちろん地方へはこなかったのですが、すぐにDVDレンタル開始とは驚きです。清楚な白衣姿のその裏に、恐ろしい素顔を隠し持つ美人ナースの凶行を描くセクシー・バイオレンスもの。
物語は、ニューヨークの巨大総合病院のベテラン看護師アビゲイル(パス・デ・ラ・ウエルタ)は、献身的な仕事ぶりで評判の高い白衣の天使だが、彼女には世にも恐ろしい裏の顔が。夜毎セクシーなドレスで街に出ては、男を誘いだしては、メスや注射器で猟奇的な殺人を繰り返す連続快楽殺人鬼だったのだ。
彼女の獲物は、男だけにとどまらなかった。セクハラ常習犯の医療部長(ジャド・ネルソン)に目を付けられた新人のナースのダニー(カトリーナ・ボウデン)をクラブに誘い、悩みや恋人(コービン・ブルー)との話を聞いてあげるふりをして、危険なワナを仕掛けたアビゲイル。
ダニーの弱みを握り病院内で孤立させ、彼女を自分のものにしようと企てるのだが、それを拒絶されるや、今度は彼女に殺人の罪をなすりつけようとする。
そんな最中に新たに着任した人事部長レイチェル(メラニー・スクロファーノ)は、アビゲイルに不審なものを感じ、彼女の経歴を調べ始める。やがて、明らかになるアビゲイルの驚愕の過去。そして、ついに狂暴な本性を現した彼女は、聖なる病院を鮮血の修羅場へと変えていく。
聖職とも言われる看護師が、連続殺人鬼という別の顔を持っていたらという、ホラーがこの作品の売りのようだが、すぐに思い浮かぶ患者対、ナースという構図ではないのが手の込んだところ。
それに、ブラックコメディとでもいうのか、連続殺人鬼がナースという設定になっているのは、殺人に必要な道具、メスにハサミ、注射器に薬物が、身近にあるからで、この殺人鬼は病院を根城にしながら、殺意の餌食を物色しているのが面白いと思った。
それに、主人公のパス・デ・ラ・ウエルタ演じる妖艶なベテラン看護師にして、殺人鬼のアビーで、カトリーナ・ボウデン演じる新人看護師のダニーを病院に迎えるところから物語は始まる。
やっぱ、白衣の天使という美人の看護師だったら、男どもはまさか殺されるなんて微塵にもおもってないわけで、易々と殺されるところもいい。それに、パス・デ・ラ・ウエルタの豊満なボディに悩殺されること間違いありませんからね。顔は好みではないので、美人には見えなかった。まだ、カトリーナ・ボウデンの方が美しくナースとしては、こっちの方が好みです。
救急を扱うこの病院での勤務はかなり過酷で、現場の凄まじさに足がすくむダニーを、アビーは先輩看護師として親身にフォローしていく。二人の交流の中で、ダニーが養父と母親の関係に悩みを抱えていることを知ったアビーが、ダニーに好意を抱くのだが、交際相手がいるからと彼女に遠ざけられてしまい、怒りのスイッチが入ってしまうアビー。
それは、アビーの過去の幼い頃に遡り、かつて自分の父親が職場で浮気をしているところを母親と目撃してしまい、怒った母親に乱暴をする父を見て、後ろから傍にあったメスで父親のクビを切りつけて殺してしまう。そして、精神病院へ入れられるアビー。いや、本当の名前はサラでしたね。
最終的には、スタッフも患者も警官も巻きこんで、病院全体が地獄絵図と化していくのですが、彼女がある妄念に取り憑かれて暴れる、血まみれのアビーの姿は、まるで世直しをしているような。
しかも、ダニーが解明していくアビーの素性も衝撃的で、アビーのスプラッター・モンスターぶりに説得力を与えていくのも納得です。
これで終わらないラストもいいですよね。新転地で、アビーが人事部長として新たに病院へ赴任していく、彼女の頭の良さには驚きますから。まるで、「ダイ・ハード」並みに不死身なのが凄いですよね。
2015年DVD鑑賞作品・・・27映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
<感想>これは15年2月28日に一般公開された映画である。もちろん地方へはこなかったのですが、すぐにDVDレンタル開始とは驚きです。清楚な白衣姿のその裏に、恐ろしい素顔を隠し持つ美人ナースの凶行を描くセクシー・バイオレンスもの。
物語は、ニューヨークの巨大総合病院のベテラン看護師アビゲイル(パス・デ・ラ・ウエルタ)は、献身的な仕事ぶりで評判の高い白衣の天使だが、彼女には世にも恐ろしい裏の顔が。夜毎セクシーなドレスで街に出ては、男を誘いだしては、メスや注射器で猟奇的な殺人を繰り返す連続快楽殺人鬼だったのだ。
彼女の獲物は、男だけにとどまらなかった。セクハラ常習犯の医療部長(ジャド・ネルソン)に目を付けられた新人のナースのダニー(カトリーナ・ボウデン)をクラブに誘い、悩みや恋人(コービン・ブルー)との話を聞いてあげるふりをして、危険なワナを仕掛けたアビゲイル。
ダニーの弱みを握り病院内で孤立させ、彼女を自分のものにしようと企てるのだが、それを拒絶されるや、今度は彼女に殺人の罪をなすりつけようとする。
そんな最中に新たに着任した人事部長レイチェル(メラニー・スクロファーノ)は、アビゲイルに不審なものを感じ、彼女の経歴を調べ始める。やがて、明らかになるアビゲイルの驚愕の過去。そして、ついに狂暴な本性を現した彼女は、聖なる病院を鮮血の修羅場へと変えていく。
聖職とも言われる看護師が、連続殺人鬼という別の顔を持っていたらという、ホラーがこの作品の売りのようだが、すぐに思い浮かぶ患者対、ナースという構図ではないのが手の込んだところ。
それに、ブラックコメディとでもいうのか、連続殺人鬼がナースという設定になっているのは、殺人に必要な道具、メスにハサミ、注射器に薬物が、身近にあるからで、この殺人鬼は病院を根城にしながら、殺意の餌食を物色しているのが面白いと思った。
それに、主人公のパス・デ・ラ・ウエルタ演じる妖艶なベテラン看護師にして、殺人鬼のアビーで、カトリーナ・ボウデン演じる新人看護師のダニーを病院に迎えるところから物語は始まる。
やっぱ、白衣の天使という美人の看護師だったら、男どもはまさか殺されるなんて微塵にもおもってないわけで、易々と殺されるところもいい。それに、パス・デ・ラ・ウエルタの豊満なボディに悩殺されること間違いありませんからね。顔は好みではないので、美人には見えなかった。まだ、カトリーナ・ボウデンの方が美しくナースとしては、こっちの方が好みです。
救急を扱うこの病院での勤務はかなり過酷で、現場の凄まじさに足がすくむダニーを、アビーは先輩看護師として親身にフォローしていく。二人の交流の中で、ダニーが養父と母親の関係に悩みを抱えていることを知ったアビーが、ダニーに好意を抱くのだが、交際相手がいるからと彼女に遠ざけられてしまい、怒りのスイッチが入ってしまうアビー。
それは、アビーの過去の幼い頃に遡り、かつて自分の父親が職場で浮気をしているところを母親と目撃してしまい、怒った母親に乱暴をする父を見て、後ろから傍にあったメスで父親のクビを切りつけて殺してしまう。そして、精神病院へ入れられるアビー。いや、本当の名前はサラでしたね。
最終的には、スタッフも患者も警官も巻きこんで、病院全体が地獄絵図と化していくのですが、彼女がある妄念に取り憑かれて暴れる、血まみれのアビーの姿は、まるで世直しをしているような。
しかも、ダニーが解明していくアビーの素性も衝撃的で、アビーのスプラッター・モンスターぶりに説得力を与えていくのも納得です。
これで終わらないラストもいいですよね。新転地で、アビーが人事部長として新たに病院へ赴任していく、彼女の頭の良さには驚きますから。まるで、「ダイ・ハード」並みに不死身なのが凄いですよね。
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