パピとママ映画のblog

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リチャード・ギア/人生の特効薬<未>★★★

2016年11月19日 | DVD作品ーま行、や行、ら行
「プリティ・ウーマン」のリチャード・ギアが、心に深い孤独を抱える大富豪役を演じたヒューマンドラマ。フィラデルフィアで病院を経営する富豪の男性フラニーは、5年前に親友と一緒に交通事故に遭ってその親友を亡くして以来、モルヒネに頼る生活を送るようになっていた。ある日、親友の娘オリビアが結婚したことを知った彼は、オリビアの夫の医師ルークを自分の病院で雇い、ふたりに一軒家をプレゼントする。しかし、フラニーがモルヒネ依存であることにルークが気づき……。オリビア役をダコタ・ファニング、ルーク役を「ダイバージェント」シリーズのテオ・ジェームズがそれぞれ演じた。劇場未公開・WOWOWにて放映

<感想>親友である夫婦とドライブをしている時に、後部座席に乗っていたフラニーが、はしゃいで運転しているボブの首を絞めてハンドルを誤ってしまい崖下の川の傍に車が大破する。そして、親友の夫婦を事故で亡くしてしまい、自暴自棄の生活を送っていた億万長者のフラニーに、親友の娘、オリビア(愛称プードル)から電話が入る。結婚をして妊娠中だというのだ。

久しぶりに観た、リチャード・ギア爺さん、相変わらずのダンディで、大金持ちなので遊び人だし、非常に軽い感じの爺さん。こんな役回りにピッタリのギア様、親友を自分のせいで亡くしてしまい、心の病で立ち直ることができず、病院を経営しているので、鎮痛剤としてモルヒネを処方してもらい、リハビリもせずに毎日寝ているので、結局はモルヒネを呑んでは寝てばかりいる。

そして、親友夫婦の一人娘に扮したダコダ・ファニングちゃん。すっかりと大人びて、ママになる役をするなんてね。でも、まだ子供のようにあどけない顔している。
オリビアの恋人となるテオ・ジェームズは、大人気ヤングアダルト小説を映画化した「ダイバージェント」(14)でシャイリーン・ウッドリー演じる主人公の相手役に起用された。「ダイバージェントNEO」にも出ている。
それで、大富豪のギア様は、二人に新居をプレゼントする。その家は、オリビアが幼い頃に住んでいた両親の家で、その家を買い取ってくれたのだ。それに、夫のルークを、病院で医師として働くことになる。残っている奨学金の支払いやら、アパートの支払いまでしてくれる気前のいい小父様。
それもこれも、ギア様にとっては、事故で亡くなってしまった親友への罪滅ぼしなのだろう。それにして、オリビアと会う場所が、フラディルフィアの美術館なんですよ。あの「ロッキー」で、スタローンが、階段を上がったり下りたりしてたあの場所です。懐かしいやら、絵画も少し見れて良かった。

ギア様が無精ひげをはやして、髪の毛はロン毛で、それを短く散髪して髭も剃って、さすがにダンディな小父様のできあがりですからね。金持ちだから身なりも高価なスーツ姿で、乗っている車もベンツ。でも、働いている人たちには、結構酷いことを言ったりして、あまり良い経営者ではないみたい。
オリビアが自分のところへ来て、豪華なお屋敷はいらないと断るのだ。それで、帰る彼女が、急に出血をして出産が早まったので、急遽自分が車を運転して自分が経営している病院へ連れて行く。
可愛い男の子が生まれて、その赤ん坊を見て、亡くなった親友の「悪かったよボビー、本当にすまなかった」俺が死ねば良かったのにと、赤ん坊に頬ずりをして涙ぐむギア様。赤ん坊のように、自分も初心に帰ってやり直す努力をしよう。
そして、ギア様が心を入れ替えて、リハビリに励み自分を取り戻すことになるとわけ。歳を取ると出無精になったり、他人と口をきくのが嫌だと家にばかり籠ってしまっているあなた。自分を見失いかけている男たちは、どういうわけか自暴自棄になり、前に進まないのだ。若者たちと交流することで、新たに自分の居場所を見つけるべし。いくらお金持ちでも、心に空いたすきま風は誰も直してはくれないから。若いオリビア夫婦と交流を持ち、生きる目的を見つけようではないか。
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