『戦場のピアニスト』(主演男優賞)のエイドリアン・ブロディ、『それでも恋するバルセロナ』(助演女優賞)のペネロペ・クルス。アカデミー賞俳優競演による激情のトゥルーストーリー!!
監督は『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』<原案>、『マーシャル・ロー』<脚本>、『アドルフの画集』<監督・脚本>など幅広い作品を手がけるメノ・メイエス。
あらすじ:闘牛の家系に生まれ、十代で才能を開花させたマノレテ。天使のような壮麗な闘姿で大スターにのぼりつめ、恋人ルペとの激しい愛によって死への畏れを癒していた。
若手闘牛士が躍進するなか、31歳になったマノレテはもはや誰にも到達できない至高の技を極めていく。だが、ささいな気の迷いが突然の悲劇を招いてしまう…2008年の作品、劇場未公開作品(作品資料より)
<感想>一度はスペインに訪れて、競技場で闘牛士の華麗な姿を見てみたいと思っているが、果たして実現するだろうか。この作品は、生涯500回を超える競技で1590頭もの闘牛と対戦し、自らの芸術を頂点まで極めたマタドール、マヌエル・ロドリゲス・サンチェスの短い生涯を描いたものである。
冒頭では、モノクロ映像による彼の葬儀が盛大に行われた様子が映し出され、それと彼の闘牛士としての華やかな、まるで舞をみているかのようなムレータ(真っ赤なマント)を、右左とフレアスカートのように翻しながら、獰猛な牛を裁く姿が走馬灯のように映し出され、その本人の細身で長身の姿と顔がエイドリアンにそっくりなのに驚く。
ドキュメントというよりもヒューマン・ラブストリーに近いですね。エイドリアンが選ばれたのが分かるような気がする。本人の姿に生き映しのようなエイドリアン、恋人のルペには情熱的で妖艶なペネロペ・クルスも、その彼女にぴったりでさすがの演技。
物語では、ホテルで寝ているエイドリアン、女がベットにいない。洗面所の鏡に「ガキのような抱き方」と口紅で殴り書きして出て行ったのだ。怒ったエイドリアンはピストルを持って彼女の家へ行き、寝ている女目がけてピストルを向ける。撃つ気はないのだが、怒りが治まらないのだ。女に「帰って」と言われすごすごと帰るエイドリアン。それから、ペネロペが真っ赤なドレスで赤いハイヒールを履いてホテルへと急ぐ姿が。これもスタイル抜群のペネロペならでは、ドレスが映える。
これまでが序奏で、これからがわずか30歳で命を落とし、スペイン闘牛界の英雄として永遠に語り継がれることとなった愛称マノレテ(=牛の攻撃をかわす闘牛の技のこと)の生涯が描かれていく。彼の家は代々闘牛士だったが、破産していた。
とにかく飢えから逃れるために闘牛士になるわけだが、はるばるゴルドバから歩いて、ドン・エンリケの屋敷に着く。ここで闘牛士として訓練を受け、偉大な闘牛士が持つ資質を、彼の中に見出すマネージャーのペペ。
ペペ・カマラの法則:1、マネージャーのいうことを聞くこと。
2、試合の後にモルヒネを使わないこと。痛み止めの薬を使用。モルヒネは使い続けると依存症になる。
3、女は無しだ。性に執着するから。
この3つの規則を守ればコルドバで闘牛が出来る。いやマドリード、セビリア、バルセロナと、これから未来が開けるのだ。だが、彼の母親や親族たちが彼の金目当てに寄りついてくる。「寄生虫どもめが、たかりやがって」と苦々しい口調でいうペペ。
それから恋人ルペとの運命の出会いが、ホテルの回転扉で一目惚れ。ペペがあの女は娼婦だ、お前には不釣り合いだと言うのだが。
バーで彼女を口説くのだが、黒いドレスに豹柄の毛皮のペネロペが素敵です。じっと見つめて「美しい」と言う。それだけ、「偉大な闘牛士が退屈な男とはね」と言われても平気な男。前歯を金で縁取っている女、「闘牛は嫌い。無情な見世物だから、見たことないわ」、すると明日見に来ないかと誘う。「衣装を見に行くわ」確かにマタドールの衣装は金銀で刺繍して豪華である。
その衣装を見に来た彼女が「あなたは魅力的な醜い男ね」なんて嫌味を言う。本当は眩しいくらい素敵な彼を見て、彼女も惚れてしまったに違いない。
ラスベンタス闘牛場にて更なる栄誉を目指し、その唯一無二の才能は、真の闘牛士であることを示して、彼が左側でムレータを翻す。牛の角が彼の腿をかすめ右1回、2回とムレータで裁く、そしてまた2回と翻しゆっくりとムレータを背中へもっていく。その華麗な姿が浮かび上がり、昔の本人のモノクロ映像が映し出される。
鮮やかにムレータが翻る様は、まるで天使が舞っているような、観衆が総立ちになり、スペイン最高の闘牛士と称えられます。
2016年DVD鑑賞作品・・・37映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
監督は『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』<原案>、『マーシャル・ロー』<脚本>、『アドルフの画集』<監督・脚本>など幅広い作品を手がけるメノ・メイエス。
あらすじ:闘牛の家系に生まれ、十代で才能を開花させたマノレテ。天使のような壮麗な闘姿で大スターにのぼりつめ、恋人ルペとの激しい愛によって死への畏れを癒していた。
若手闘牛士が躍進するなか、31歳になったマノレテはもはや誰にも到達できない至高の技を極めていく。だが、ささいな気の迷いが突然の悲劇を招いてしまう…2008年の作品、劇場未公開作品(作品資料より)
<感想>一度はスペインに訪れて、競技場で闘牛士の華麗な姿を見てみたいと思っているが、果たして実現するだろうか。この作品は、生涯500回を超える競技で1590頭もの闘牛と対戦し、自らの芸術を頂点まで極めたマタドール、マヌエル・ロドリゲス・サンチェスの短い生涯を描いたものである。
冒頭では、モノクロ映像による彼の葬儀が盛大に行われた様子が映し出され、それと彼の闘牛士としての華やかな、まるで舞をみているかのようなムレータ(真っ赤なマント)を、右左とフレアスカートのように翻しながら、獰猛な牛を裁く姿が走馬灯のように映し出され、その本人の細身で長身の姿と顔がエイドリアンにそっくりなのに驚く。
ドキュメントというよりもヒューマン・ラブストリーに近いですね。エイドリアンが選ばれたのが分かるような気がする。本人の姿に生き映しのようなエイドリアン、恋人のルペには情熱的で妖艶なペネロペ・クルスも、その彼女にぴったりでさすがの演技。
物語では、ホテルで寝ているエイドリアン、女がベットにいない。洗面所の鏡に「ガキのような抱き方」と口紅で殴り書きして出て行ったのだ。怒ったエイドリアンはピストルを持って彼女の家へ行き、寝ている女目がけてピストルを向ける。撃つ気はないのだが、怒りが治まらないのだ。女に「帰って」と言われすごすごと帰るエイドリアン。それから、ペネロペが真っ赤なドレスで赤いハイヒールを履いてホテルへと急ぐ姿が。これもスタイル抜群のペネロペならでは、ドレスが映える。
これまでが序奏で、これからがわずか30歳で命を落とし、スペイン闘牛界の英雄として永遠に語り継がれることとなった愛称マノレテ(=牛の攻撃をかわす闘牛の技のこと)の生涯が描かれていく。彼の家は代々闘牛士だったが、破産していた。
とにかく飢えから逃れるために闘牛士になるわけだが、はるばるゴルドバから歩いて、ドン・エンリケの屋敷に着く。ここで闘牛士として訓練を受け、偉大な闘牛士が持つ資質を、彼の中に見出すマネージャーのペペ。
ペペ・カマラの法則:1、マネージャーのいうことを聞くこと。
2、試合の後にモルヒネを使わないこと。痛み止めの薬を使用。モルヒネは使い続けると依存症になる。
3、女は無しだ。性に執着するから。
この3つの規則を守ればコルドバで闘牛が出来る。いやマドリード、セビリア、バルセロナと、これから未来が開けるのだ。だが、彼の母親や親族たちが彼の金目当てに寄りついてくる。「寄生虫どもめが、たかりやがって」と苦々しい口調でいうペペ。
それから恋人ルペとの運命の出会いが、ホテルの回転扉で一目惚れ。ペペがあの女は娼婦だ、お前には不釣り合いだと言うのだが。
バーで彼女を口説くのだが、黒いドレスに豹柄の毛皮のペネロペが素敵です。じっと見つめて「美しい」と言う。それだけ、「偉大な闘牛士が退屈な男とはね」と言われても平気な男。前歯を金で縁取っている女、「闘牛は嫌い。無情な見世物だから、見たことないわ」、すると明日見に来ないかと誘う。「衣装を見に行くわ」確かにマタドールの衣装は金銀で刺繍して豪華である。
その衣装を見に来た彼女が「あなたは魅力的な醜い男ね」なんて嫌味を言う。本当は眩しいくらい素敵な彼を見て、彼女も惚れてしまったに違いない。
ラスベンタス闘牛場にて更なる栄誉を目指し、その唯一無二の才能は、真の闘牛士であることを示して、彼が左側でムレータを翻す。牛の角が彼の腿をかすめ右1回、2回とムレータで裁く、そしてまた2回と翻しゆっくりとムレータを背中へもっていく。その華麗な姿が浮かび上がり、昔の本人のモノクロ映像が映し出される。
鮮やかにムレータが翻る様は、まるで天使が舞っているような、観衆が総立ちになり、スペイン最高の闘牛士と称えられます。
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