パピとママ映画のblog

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抱きしめたい −真実の物語−★★★.5

2014年02月07日 | た行の映画
壮絶な交通事故に遭い、左半身と記憶能力に後遺症が残りながらも明るく生きるヒロインと彼女を愛する青年とのはかない運命を、実話を基に描く感動のラブストーリー。多くの障壁を乗り越えて結ばれた二人が幸せをつかみながらも、過酷な運命を背負っていく様子を映し出す。主演は、『パラダイス・キス』などの北川景子と『県庁おもてなし課』などの錦戸亮。上地雄輔や斎藤工、國村隼、風吹ジュンなどが脇を固める。監督は、『黄泉がえり』『どろろ』などの塩田明彦。真冬の北海道・網走の白銀の世界で繰り広げられる純愛に心が締め付けられる。
あらすじ:交通事故で奇跡的に助かったものの、左半身と記憶能力に後遺症が残ったつかさ(北川景子)。そんな過酷な状況でも明るく前向きなつかさに、タクシードライバーの雅己(錦戸亮)は一生愛すると誓う。多くの障壁を乗り越えて結ばれ、小さな命を授かり、幸せの絶頂というそのとき。二人にとってつら過ぎる運命が待ち受けていた。

<感想>テレビのドキュメンタリーを見ました。高校生の時、交通事故で意識不明の重体となり、植物状態と告げられた。その後奇跡的に意識を取り戻すも足の後遺症と、頭を強く打った事による記憶障害もあり、身体障害者として一生涯暮らすことになる。その後大学を卒業して、カウンセラーとして施設で働く事になる。
こういう難病ものとか、身体障害者との恋愛物語は、どうにかして泣かせようとしている脚本に、素直に泣けないもどかしさを良く感じてしまいます。それが、この作品のヒロインのつかささん、とにかく彼女の生き方に感動しました。普通だったら、家の中でくすぶって一生そのまま生涯を終わる人だっているのにと。

でも違うんですね。負けず嫌いというか、障害者なのに一人暮らしをして明るく毎日を暮している。それには、ヘルパーさんや、お母さんの手助けが必要なのだが、それでも自分一人で背一杯出来るだけのことは自分でやり通すこと。
ボッチャというスポーツも、パラリンピック公式種目になっているらしく、身障者たちで体を動かしてボールを投げて、真ん中の白いボールに当てる。ルールは、何か良く判りませんがカーリングに似ているような気がしました。
二人が知り合った場所も、屋内のコートをバスケットと、ボッチャの練習場所が申込みをしたのに、ダブルブッキングしたみたいで、言い争いもあるが、それでも半分ずつ使おうという提案でほっとしました。その後、彼女のことを雅巳が気になって家まで送り届けることに。
もう、きっと雅巳はこの時、つかさに一目惚れしてしまったのでしょう。そうに違いありませんね。

それからは、何度か食事に行ったり、お茶を飲んだり、遊園地の回転木馬に乗りたいというつかさを連れて行くのですが、障害者は乗せられないと断られる。雅巳という付き添いがいても、何かあったら困るので規則で乗せられないというのだ。
ちょっとがっかりしたつかさを元気づけようと、「矢切の渡し」を歌う雅巳。“つれて逃げてよ、ついておいでよ”と錦戸亮さんの恥ずかしそうな歌声が、真に迫っていてよかったです。それでも、遊園地の優しい友達が、夜に終わった遊園地で、内緒で乗せて上げるというサプライズもありました。その時にファースト・キスかなぁ、二人が上がったり下がったりする回転木馬でキスをするシーンは、微笑ましくって見ていて応援したくなりました。
それに夫となる雅巳さんのなんて優しい、思いやりのある人なんだということ。いつも嫌がりもせずに、移動するときにひょいとつかさを抱き上げて、愛情に満ちた姿に観ているこちらにも幸せが伝わってきます。

結婚することになり、雅巳の両親のところへつかさを連れて行くと、父親の國村隼さんが何も言わずに立ち上がり外へと出ていく。反対なのは見て取れるのだが、「孫の顔も見れないじゃないか」と身障者の嫁さんに不満を言う。しかし、二人が愛し合っている事を知り、一緒に住むことになり、まもなくつかさが妊娠をして、突然二人の部屋へやって来て、子供の名前選びの本を置いていく。それからというものは結婚式のこと、籍を入れ婚姻届を出すことなど忙しい毎日が過ぎていくのです。

両親にとっては、孫の顔が見れると大喜び。でも、それには彼女の体に負担がかかり、子供を産むということは普通の女性でも大変なことなので、心配しながら見守るしかありませんでした。
結婚式の北川景子さんの晴れ姿は本当に綺麗で、つかささん本人とそっくりのウェディングドレス姿で、バージンロードを母親の風吹ジュンさんと車いすで歩き、皆が祝福してくれる。

お腹の子供が男の子でも女の子でもどちらでもいいようにと、和実(なごみ)とつけたこと。男の子が産まれ、やはり体に無理がかかって、その後に急に亡くなってしまうとは。泣き崩れる錦戸くんの背中を、なでて慰めてあげたかった。そのくらい、悲しみが辛く子供が授かってすごく嬉しかったのに、あまりのショックに立ち直れないのじゃないかと心配してしまった。
本当のつかささんと、演じた北川景子さん、つかさが鼻をくしゅとさせるしぐさが良く似ているので驚きました。最後にその結婚式のビデオを映してくれるので、最後までご覧ください。
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