東出昌大、池松壮亮、菅田将暉が共演し、大ヒット作『DEATH NOTE デスノート』シリーズの10年後の世界に迫る続編。夜神月とLの死から10年後の情報社会を舞台に、捜査官と探偵、サイバーテロリストによる争いを最新のVFX技術を駆使して映し出す。監督を務めるのは、『GANTZ』『図書館戦争』シリーズなどの佐藤信介。前シリーズの遺伝子を受け継ぎつつさらに進化した、デスノートをめぐるバトルが楽しめる。
あらすじ:デスノートの力で多数の凶悪犯を破滅させた夜神月と、彼を追い詰めた天才Lの伝説のバトルから10年の歳月が経過。またしても死神がデスノートを下界にまき散らしたため、世界中が混乱していた。夜神総一郎が設立したデスノート対策本部は健在で、キラ事件を熟知する三島(東出昌大)をはじめとする特別チームが事態を注視しており……。
<感想>前作から10年後、「デスノート」シリーズの続編、というよりも完全に新作である。冒頭でロシアの僻地で、空からデスノートが落ちて来て、それを拾ったのが医者で、これから余命幾ばくもない老人を訪問して、モルヒネか何かを注射する。老人の患者は「死なせてくれ」と医者に頼むのだが、尊厳死は違法であり困った医者は、拾ったノートに老人の名前を書き込む。すると、その老人が心臓麻痺で亡くなってしまうというシーンが。全世界に「デスノート」はばら撒かれたのか?
そして、渋谷の雑踏で突然バタバタと人が倒れ、「通り魔?」と声が上がる。パニックになった通行人ガスクランブル交差点になだれ込むと、さらなる犠牲者が続発する。車同士が衝突して爆発炎上し、渋谷が一瞬にして狂乱状態に陥る。
という出だしで、またかと思った。今回の続編では、警視庁デスノート対策本部のエース・三島に東出昌大くんが、そしてLの遺伝子を持つ正統な後継者である名探偵の竜崎に池松壮亮くんが、そしてキラを崇拝する狂気の天才サイバーテロリスト・紫苑に菅田将暉くんによって、新たに地上にもたらされた6冊のデスノートを巡るバトルが描かれる。
この渋谷のシーンでは、その「デスノート」の所有者の一人で、顔を見ただけでその人の名前が分かる“死神の目”を持つ青井さくら(川栄李奈)が、雑踏に紛れながら「デスノート」に次々と名前を書き込み大量殺人を行う場面なのだ。これは、罪もない人々を殺すとんでもないことであり、「デスノート」の正義感や意義を担っていない。
その中で存在感を放っているのが俳優陣であり、特に三島役の東出昌大先頭に、Lの池松が以前の竜崎とは違い黒づくめの服装で登場し、ひよっとこのお面も黒に銀色のプラスチックのような変な感じであり、前回のLより印象が薄い感じがしてならない。キラを崇拝する紫苑役の菅田は良かったです。
今、最も旬なキャストが競演し、緊迫な演技合戦を繰り広げます。監督には「GANTZ」「図書館戦争」シリーズ、「アイアムアヒーロー」の佐藤信介。
「人間界に同時に存在していいデスノートは6冊まで!」__原作に存在しながらも使われなかったルールを基にオリジナル・ストーリーが展開する。前作とどう繋がるのか、前作にも登場した海砂(ミサ)は、10年前と今回も事件を繋ぐ重要なキャラクター。
それにデスノートを所有する者に現れる、りんごが大好きな死神のリュークは、死神大王に「キラの後継者」を捜すように命じられ再び地上に降臨する。
デスノートに触れる者は、みな死神のリュークが見えるのだ。
それに、Lの竜崎の前にはマスカットが好きなアーマが出てくるし、そして鋼鉄のロボットのような鎧を着た死神も出てくる。
3体の死神、特に真っ白な天使のような死神、優雅なたたずまいが特徴の女性の死神のアーマが最高。
デスノートを巡る熾烈な争奪戦が幕を開けるのだが、警視庁デスノート対策本部のエース・三島が、夜神月のデスノートを保管しており、残りのデスノート5冊を自分の手に取り戻したいのだ。
月が“救世主キラ”として犯罪者を裁き続けたのに、今回では、デスノートによる無差別殺人が起こり、罪のない人間がバタバタと死んでいくのを見て、警察が三島を対策本部から排除するのだ。警察では出来ないこともあるのに、頭脳戦というよりはノートを取り返すためのアクション争奪戦の方が多いと思いました。
新生キラは果たして誰なのか?・・・クライマックスに分かるキラの存在。私には、まさかあの人がというよりも、やっぱりね、何だか変だったもの。という感じでした。
そして月の息子がいるという、その息子がバカ者でデスノートに手当たり次第に名前を書き込むので殺してしまったという話も。それに、松山ケンイチが演じてた名探偵のLの存在感と、演技が余りにも上手かった印象が残っていて、今回の竜崎に扮した池松壮亮くんは、顔変化が得意なのかイマイチな出来具合のLでしたね。
良かったのが、キラを崇拝する紫苑の菅田将暉くんかな、真っ白い服装で、デスノートを手にしたいために体当たりで挑んでいく。一度はデスノートを手にするも、警察の乱射による拳銃で死んでしまうのが惜しいよね。
そうそう、藤原竜也が夜神月として、今でも受容価値があるようでTVの録画で頻繁に出てくるので、10年前の藤原竜也と変わりなく良かったですよ。松山ケンイチのLは、出番が少なかったですね。
死神たちがデスノートを人間界に落とすことによって、ドラマが生まれる。その前提によって世界観を崩さずに新たな物語が生まれるという感じ。「一人の死は悲しみだが、大勢の死は統計にすぎない」という竜崎の言葉に怒りを抑えきれない三島。自分の信じた正義を貫くという三島の神髄は崩れることはなかったのだが。
しかし、デスノート6冊をすべてを回収して、デスノートを封印しようとする三島。どうしても取り戻さなければという三島の願いは、ラストに向かって警察の銃撃戦で崩れてしまいそうになるシーンもある。さすがに銃には勝てない、デスノート。続編ありきですね。
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あらすじ:デスノートの力で多数の凶悪犯を破滅させた夜神月と、彼を追い詰めた天才Lの伝説のバトルから10年の歳月が経過。またしても死神がデスノートを下界にまき散らしたため、世界中が混乱していた。夜神総一郎が設立したデスノート対策本部は健在で、キラ事件を熟知する三島(東出昌大)をはじめとする特別チームが事態を注視しており……。
<感想>前作から10年後、「デスノート」シリーズの続編、というよりも完全に新作である。冒頭でロシアの僻地で、空からデスノートが落ちて来て、それを拾ったのが医者で、これから余命幾ばくもない老人を訪問して、モルヒネか何かを注射する。老人の患者は「死なせてくれ」と医者に頼むのだが、尊厳死は違法であり困った医者は、拾ったノートに老人の名前を書き込む。すると、その老人が心臓麻痺で亡くなってしまうというシーンが。全世界に「デスノート」はばら撒かれたのか?
そして、渋谷の雑踏で突然バタバタと人が倒れ、「通り魔?」と声が上がる。パニックになった通行人ガスクランブル交差点になだれ込むと、さらなる犠牲者が続発する。車同士が衝突して爆発炎上し、渋谷が一瞬にして狂乱状態に陥る。
という出だしで、またかと思った。今回の続編では、警視庁デスノート対策本部のエース・三島に東出昌大くんが、そしてLの遺伝子を持つ正統な後継者である名探偵の竜崎に池松壮亮くんが、そしてキラを崇拝する狂気の天才サイバーテロリスト・紫苑に菅田将暉くんによって、新たに地上にもたらされた6冊のデスノートを巡るバトルが描かれる。
この渋谷のシーンでは、その「デスノート」の所有者の一人で、顔を見ただけでその人の名前が分かる“死神の目”を持つ青井さくら(川栄李奈)が、雑踏に紛れながら「デスノート」に次々と名前を書き込み大量殺人を行う場面なのだ。これは、罪もない人々を殺すとんでもないことであり、「デスノート」の正義感や意義を担っていない。
その中で存在感を放っているのが俳優陣であり、特に三島役の東出昌大先頭に、Lの池松が以前の竜崎とは違い黒づくめの服装で登場し、ひよっとこのお面も黒に銀色のプラスチックのような変な感じであり、前回のLより印象が薄い感じがしてならない。キラを崇拝する紫苑役の菅田は良かったです。
今、最も旬なキャストが競演し、緊迫な演技合戦を繰り広げます。監督には「GANTZ」「図書館戦争」シリーズ、「アイアムアヒーロー」の佐藤信介。
「人間界に同時に存在していいデスノートは6冊まで!」__原作に存在しながらも使われなかったルールを基にオリジナル・ストーリーが展開する。前作とどう繋がるのか、前作にも登場した海砂(ミサ)は、10年前と今回も事件を繋ぐ重要なキャラクター。
それにデスノートを所有する者に現れる、りんごが大好きな死神のリュークは、死神大王に「キラの後継者」を捜すように命じられ再び地上に降臨する。
デスノートに触れる者は、みな死神のリュークが見えるのだ。
それに、Lの竜崎の前にはマスカットが好きなアーマが出てくるし、そして鋼鉄のロボットのような鎧を着た死神も出てくる。
3体の死神、特に真っ白な天使のような死神、優雅なたたずまいが特徴の女性の死神のアーマが最高。
デスノートを巡る熾烈な争奪戦が幕を開けるのだが、警視庁デスノート対策本部のエース・三島が、夜神月のデスノートを保管しており、残りのデスノート5冊を自分の手に取り戻したいのだ。
月が“救世主キラ”として犯罪者を裁き続けたのに、今回では、デスノートによる無差別殺人が起こり、罪のない人間がバタバタと死んでいくのを見て、警察が三島を対策本部から排除するのだ。警察では出来ないこともあるのに、頭脳戦というよりはノートを取り返すためのアクション争奪戦の方が多いと思いました。
新生キラは果たして誰なのか?・・・クライマックスに分かるキラの存在。私には、まさかあの人がというよりも、やっぱりね、何だか変だったもの。という感じでした。
そして月の息子がいるという、その息子がバカ者でデスノートに手当たり次第に名前を書き込むので殺してしまったという話も。それに、松山ケンイチが演じてた名探偵のLの存在感と、演技が余りにも上手かった印象が残っていて、今回の竜崎に扮した池松壮亮くんは、顔変化が得意なのかイマイチな出来具合のLでしたね。
良かったのが、キラを崇拝する紫苑の菅田将暉くんかな、真っ白い服装で、デスノートを手にしたいために体当たりで挑んでいく。一度はデスノートを手にするも、警察の乱射による拳銃で死んでしまうのが惜しいよね。
そうそう、藤原竜也が夜神月として、今でも受容価値があるようでTVの録画で頻繁に出てくるので、10年前の藤原竜也と変わりなく良かったですよ。松山ケンイチのLは、出番が少なかったですね。
死神たちがデスノートを人間界に落とすことによって、ドラマが生まれる。その前提によって世界観を崩さずに新たな物語が生まれるという感じ。「一人の死は悲しみだが、大勢の死は統計にすぎない」という竜崎の言葉に怒りを抑えきれない三島。自分の信じた正義を貫くという三島の神髄は崩れることはなかったのだが。
しかし、デスノート6冊をすべてを回収して、デスノートを封印しようとする三島。どうしても取り戻さなければという三島の願いは、ラストに向かって警察の銃撃戦で崩れてしまいそうになるシーンもある。さすがに銃には勝てない、デスノート。続編ありきですね。
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