裏社会から足を洗おうとする前科者の男が、愛する者たちのために強大な暴力に立ち向かう姿を描くブリティッシュ・ノワール。監督は「ディパーテッド」の脚色を担当したウィリアム・モナハン。出演は「モンスター上司」のコリン・ファレル、「わたしを離さないで」のキーラ・ナイトレイ、「復讐捜査線」のレイ・ウィンストン。

あらすじ:重傷害罪で3年間服役していたミッチェル(コリン・ファレル)は、今日晴れて出所の身となった。彼はギャングの世界から足を洗おうと考えていたが、迎えに来た悪友ビリー(ベン・チャップリン)から、住まいとの交換に借金取りの仕事を手伝うことを頼まれる。
その夜、ミッチェルの出所祝いのパーティーでは、妹ブライオニー(アナ・フリール)が酔って暴れていた。盗みと酒とドラッグが好きな彼女は、ミッチェルにとって愛すべきたったひとりの家族であり、心配の種でもある。そんな中、彼はパーティーで再会した女性記者ペニーからある仕事を紹介される。
それは引退した女優シャーロット(キーラ・ナイトレイ)の屋敷の雑用係兼ボディガードだった。高級住宅街にある屋敷を訪ねると、シャーロットは外にいるパパラッチに怯えていた。彼女は夫と離婚し、屋敷には他にハウスマネージャーの元俳優ジョーダン(デイヴィッド・シューリス)がいるだけ。
ミッチェルは彼女を護る仕事を引き受ける。そんな折、友人の老人ジョーが、少年2人組に暴行されて死亡。墓地の手配をビリーに頼んだミッチェルは、その代償に借金取りを再び手伝わされるが、屈強な黒人男4人に襲われ、逃げたビリーの分まで殴られる始末。
だがその度胸のよさに、ビリーのボスでギャングの顔役ギャント(レイ・ウィンストン)が惚れ込み、楽な儲け仕事をエサにミッチェルを抱き込もうとする。だがミッチェルはそれを辞退、シャーロットの車の運転手として彼女の田舎の別荘に同行する。束の間の静かな時にシャーロットは次第にミッチェルに心を許し、自分のことを話し始める。
実は彼女はイタリアでレイプされて心に傷を負い、そのせいで女優を辞めたのだった。二人はいつしか恋に落ちるが、そんな彼らを見張るかのようにパパラッチが現れる。
一方、ミッチェルを何としてでも自分の配下に置きたいギャントは、その後も執拗につきまとう。ギャントはすでにビリーを通じてミッチェルの生活を探り、シャーロットやブライオニーまで監視、そしてジョー殺しの少年たちも保護下に置いていた。女優復帰を決めたシャーロットとロサンゼルスで落ち合う約束をしたミッチェルは、ジョーダンの協力を得てギャントへの反撃を開始する。(作品資料より)

<感想>コリン・ファレルとキーラ・ナイトレイという英国俳優同士の顔合わせによるスタイリッシュな犯罪サスペンス。いつものゲジゲジ眉毛につぶらな瞳、どうみてもお坊ちゃんにしか見えない。だが、今回は違っていた。そんな風貌のコリンだが、なんてクールで、紺色のスーツもビシッと決まっていて、元ギャングのミッチェルを演じているコリンに痺れた。
若くして引退したセレブ女優と、前科者との秘めたラヴロマンスである。そして全てをブチ壊してしまう暴力の怖さを描いている。
元人気女優のシャーロットの身辺護衛をするというもので、世間での生きづらさを感じるミッチェルとシャーロットは、次第に意識しあう仲になっていくのだが。
その二人の生活に闇社会が介入してきて、主人公二人が執拗なパパラッチにうんざりしている様子は、これは演技ではなく素の表情に見えた。
ミッチェルの妹にも兄貴として面倒をみてやらなければならず、妹はヤク中で男にだらしなくて、ギャングのボスがこれまたシャーロットの家のガレージに入っている高級車とか、家の中の美術品や金属宝石類に目をつけているのも煩わしく思っているミッチェル。

何とかヤクザな世界から足を洗いたいと願っているのに、かつての仲間のビリーに足を引っ張られ、結局は裏社会からは逃れられない。
ミッチェルが父親のように慕っていたホームレスの老人も、町の不良少年に刺されて死亡。犯人を見つけ出そうと捜すも、最後にその少年に自分も刺されて死んでしまう虚しさが、倒れて青い空を見ている姿に、この作品の悲哀を感じる。
それにキャスティングがいい。女優のマネージャー、元俳優ジョーダン役を演じているデイヴィッド・シューリスのやる気の無さがいい。それが最後で見せる男らしさには、びっくりでした。
ギャングの親分を演じたレイ・ウィンストンも、悪そのもので貫録あってよかったし、ミッチェルの友人ビリーのベン・チャップリンも、ギャングの使い走りのようなそれで満足している様子も良かったのに、まさか殺されるとは。
それでも、ミッチェルがギャングの親分の家へ、復讐に行くシーンは、コリンの迫真の演技がハードボイルドな感じでよかった。全編に流れるカサビアンの、セルジオ・ピッツォーノのオリジナル曲や、ヤードバーズ、ローリング・ストーンズ、ボブ・ディラン等、UKロックが結集したサウンド・トラックが、ドラマを彩っているのも高感度アップですね。
2012年劇場鑑賞作品・・・10
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あらすじ:重傷害罪で3年間服役していたミッチェル(コリン・ファレル)は、今日晴れて出所の身となった。彼はギャングの世界から足を洗おうと考えていたが、迎えに来た悪友ビリー(ベン・チャップリン)から、住まいとの交換に借金取りの仕事を手伝うことを頼まれる。
その夜、ミッチェルの出所祝いのパーティーでは、妹ブライオニー(アナ・フリール)が酔って暴れていた。盗みと酒とドラッグが好きな彼女は、ミッチェルにとって愛すべきたったひとりの家族であり、心配の種でもある。そんな中、彼はパーティーで再会した女性記者ペニーからある仕事を紹介される。
それは引退した女優シャーロット(キーラ・ナイトレイ)の屋敷の雑用係兼ボディガードだった。高級住宅街にある屋敷を訪ねると、シャーロットは外にいるパパラッチに怯えていた。彼女は夫と離婚し、屋敷には他にハウスマネージャーの元俳優ジョーダン(デイヴィッド・シューリス)がいるだけ。
ミッチェルは彼女を護る仕事を引き受ける。そんな折、友人の老人ジョーが、少年2人組に暴行されて死亡。墓地の手配をビリーに頼んだミッチェルは、その代償に借金取りを再び手伝わされるが、屈強な黒人男4人に襲われ、逃げたビリーの分まで殴られる始末。
だがその度胸のよさに、ビリーのボスでギャングの顔役ギャント(レイ・ウィンストン)が惚れ込み、楽な儲け仕事をエサにミッチェルを抱き込もうとする。だがミッチェルはそれを辞退、シャーロットの車の運転手として彼女の田舎の別荘に同行する。束の間の静かな時にシャーロットは次第にミッチェルに心を許し、自分のことを話し始める。
実は彼女はイタリアでレイプされて心に傷を負い、そのせいで女優を辞めたのだった。二人はいつしか恋に落ちるが、そんな彼らを見張るかのようにパパラッチが現れる。
一方、ミッチェルを何としてでも自分の配下に置きたいギャントは、その後も執拗につきまとう。ギャントはすでにビリーを通じてミッチェルの生活を探り、シャーロットやブライオニーまで監視、そしてジョー殺しの少年たちも保護下に置いていた。女優復帰を決めたシャーロットとロサンゼルスで落ち合う約束をしたミッチェルは、ジョーダンの協力を得てギャントへの反撃を開始する。(作品資料より)

<感想>コリン・ファレルとキーラ・ナイトレイという英国俳優同士の顔合わせによるスタイリッシュな犯罪サスペンス。いつものゲジゲジ眉毛につぶらな瞳、どうみてもお坊ちゃんにしか見えない。だが、今回は違っていた。そんな風貌のコリンだが、なんてクールで、紺色のスーツもビシッと決まっていて、元ギャングのミッチェルを演じているコリンに痺れた。
若くして引退したセレブ女優と、前科者との秘めたラヴロマンスである。そして全てをブチ壊してしまう暴力の怖さを描いている。
元人気女優のシャーロットの身辺護衛をするというもので、世間での生きづらさを感じるミッチェルとシャーロットは、次第に意識しあう仲になっていくのだが。
その二人の生活に闇社会が介入してきて、主人公二人が執拗なパパラッチにうんざりしている様子は、これは演技ではなく素の表情に見えた。
ミッチェルの妹にも兄貴として面倒をみてやらなければならず、妹はヤク中で男にだらしなくて、ギャングのボスがこれまたシャーロットの家のガレージに入っている高級車とか、家の中の美術品や金属宝石類に目をつけているのも煩わしく思っているミッチェル。

何とかヤクザな世界から足を洗いたいと願っているのに、かつての仲間のビリーに足を引っ張られ、結局は裏社会からは逃れられない。
ミッチェルが父親のように慕っていたホームレスの老人も、町の不良少年に刺されて死亡。犯人を見つけ出そうと捜すも、最後にその少年に自分も刺されて死んでしまう虚しさが、倒れて青い空を見ている姿に、この作品の悲哀を感じる。
それにキャスティングがいい。女優のマネージャー、元俳優ジョーダン役を演じているデイヴィッド・シューリスのやる気の無さがいい。それが最後で見せる男らしさには、びっくりでした。
ギャングの親分を演じたレイ・ウィンストンも、悪そのもので貫録あってよかったし、ミッチェルの友人ビリーのベン・チャップリンも、ギャングの使い走りのようなそれで満足している様子も良かったのに、まさか殺されるとは。
それでも、ミッチェルがギャングの親分の家へ、復讐に行くシーンは、コリンの迫真の演技がハードボイルドな感じでよかった。全編に流れるカサビアンの、セルジオ・ピッツォーノのオリジナル曲や、ヤードバーズ、ローリング・ストーンズ、ボブ・ディラン等、UKロックが結集したサウンド・トラックが、ドラマを彩っているのも高感度アップですね。
2012年劇場鑑賞作品・・・10

イギリス・ギャングものが好きなのでとても楽しめました。
ラストはありがちに感じましたけれど、個性的なキャラクターや、本場のパパラッチの酷さ?が印象的でした。
同居人の世捨て人ぶりも良かったです。
最後に銃声が複数したって事は、応戦したんですかね?
チェックしなきゃ
確かにイギリスのギャングものって少ないですよね。
女優のキーラが何だか老けて見えて、コリンと恋愛する相手としては、私には不服なんですよね。
もう少し華のある女優さんに演じて欲しかったです。
最後はね、確かに一人での銃撃戦でしたが、きっと撃たれてしまったと思いますよ。
こちら地方では3,4カ月ぐらい遅れてミニシアターで上映されます。
DVDが6,7月頃レンタルできるので、是非見て下さい。
私は、コリンのファンなので、こういうヤクザな彼も好きになりましたです!(^^)!