目で人を操る超能力のために過去に傷を持つ男と、その力が及ばない孤独な男の対決を描くSFアクション。監督は、本作が監督第1作となるキム・ミンソク。出演は、「チョン・ウチ 時空道士」のカン・ドンウォン、「高地戦」のコ・ス。第16回ロサンゼルス国際映画祭、第25回福岡アジア映画祭ほか多数の映画祭に出品。
あらすじ:天涯孤独のギュナム(コ・ス)は、親友のボバとアルと共に廃車工場で働き、貧しいながら明るい未来を信じていた。しかし事故で入院し、工場を解雇されてしまう。退院したギュナムは求人欄で見つけた、胡散臭いが人のいい店主(ピョン・ヒボン)と、その美しい娘ヨンスク(チョン・ウンチェ)が営む質屋ユートピアで働き始める。
もう1人の男(カン・ドンウォン)は、ソウルのホテルを転々としながら他人とかかわりを持たずに、誰からもその名前を呼ばれることもなく生きていた。彼は、まなざしだけで人を操ることができる能力を持ち、その力ゆえに母親を守ろうとして父親を殺し、母親から殺されかけた過去を持っていた。彼は、必要最小限の金を手に入れるためだけにその力を使う。(作品資料より)
<感想>今回、藤原竜也主演での「MONSTERZ モンスターズ」が公開されるので、カン・ドンウォン主演のオリジナル版をDVDで鑑賞。
幼いころからエスパーだと知っていて、母親を殴る父親を自分の持っている超能力で洗脳し、操り、父親が自分の手で首を絞め自殺するシーン。その男の子が大きくなり、金融業を襲って金を巻き上げ生活の資金として暮らしていたのだ。
普通は、こういう超能力者は、軍事関係に扱われるのが多いのだが、この作品はちょいと違うのだ。だからなのか、ここで出てくる悪人の超能力者は名前がない。自分の力を誇示して、その力に満足し悪の道をひたすら進む男。もう一人は、この悪人に遭うまでは、自分が持っている超能力を知らないでいた男だ。この天涯孤独のギュナムを演じているのが、日本では山田孝之である。
始めは廃車工場で働くギュナムと、国が違うガーナ生まれのボバと、トルコ生まれのアルとの掛け合い漫才みたいな、面白いジョークが飛び交ってまさか、こんなオカルト映画みたいだとは思わなかった。
この二人の友人が殺される最後まで、実に楽しい会話劇というか、国の違う友人が廃品の中から見つけた物で武器を発明したり、主人公のギュナムの人生を描いているようでもあったのに。
この主人公ギュナムが、廃車工場をクビになり、次に選んだ金融業の店へ強盗に入るまでは、さほど事件も起きなかったのだ。その金貸し業の親父も善い人で、娘も美人だ。そこへあの悪人が強盗に入ったものだから、信じられない光景が映ります。確かに超能力者というと、催眠術で相手を眠らせて誘導尋問とかする、そんな生易しいもんではありませんから。
店主の親父を持ちあげ、首を吊らせて死なせ、天井に上がったギュナムを見つけ、執拗に殺そうとするも、彼にはその超能力は効かなかったのだ。
とにかく、アフロヘアーで目ばかりギョロギョロして、いかにも頭が狂ったようなそぶりの超能力者のカン・ドンウォンが印象的ですね。反対に、そんな自分の超能力を絶対に悪に利用しようと思ってない真人間の操れない男にコ・スが、本当に善い人だとばかりに、少しばかり間抜けなところもある性格の持ち主を演じて好印象ですね。
でも、カン・ドンウォンが超能力を使うシーンが多くて、人間がまるで「だるまさんがころんだ」の遊びでもしているかのような、立ち止まって動かない場面が多くてつまらない。この超能力は赤ん坊には効かないんですから。
地下鉄のホームで、超能力を使いホームに電車を待っている人間を停止させるわけ。そしてギュナムを困らせようと赤ん坊をホームに向かって投げ捨てる。列車が入って来る。間一髪のところで、ギュナムが赤ん坊をキャッチするも、彼は大怪我をしてしまう。
それにギュナムが、その男に拳銃で撃たれるし、怪我なんて日常茶飯事で、最後は屋上からその悪人と抱き合いながら落下するシーン。
この名前のない男も、どういうわけか車の事故でも怪我しないし、超能力者で不死身の身体なのか?・・・なんて思ってしまった。そんな悪人でも、友達もなく孤独な男だったんですね。自分の力に悩んでいたとはね。母親を殺そうと拳銃を突きつけるも、殺せなかったしね。
ですが、最後はやはり韓国映画ですね、こんなオカルト映画みたいな作品でもハッピーエンドで終わらせるあたりは、さすがです。
2014年DVD鑑賞作品・・・40 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:天涯孤独のギュナム(コ・ス)は、親友のボバとアルと共に廃車工場で働き、貧しいながら明るい未来を信じていた。しかし事故で入院し、工場を解雇されてしまう。退院したギュナムは求人欄で見つけた、胡散臭いが人のいい店主(ピョン・ヒボン)と、その美しい娘ヨンスク(チョン・ウンチェ)が営む質屋ユートピアで働き始める。
もう1人の男(カン・ドンウォン)は、ソウルのホテルを転々としながら他人とかかわりを持たずに、誰からもその名前を呼ばれることもなく生きていた。彼は、まなざしだけで人を操ることができる能力を持ち、その力ゆえに母親を守ろうとして父親を殺し、母親から殺されかけた過去を持っていた。彼は、必要最小限の金を手に入れるためだけにその力を使う。(作品資料より)
<感想>今回、藤原竜也主演での「MONSTERZ モンスターズ」が公開されるので、カン・ドンウォン主演のオリジナル版をDVDで鑑賞。
幼いころからエスパーだと知っていて、母親を殴る父親を自分の持っている超能力で洗脳し、操り、父親が自分の手で首を絞め自殺するシーン。その男の子が大きくなり、金融業を襲って金を巻き上げ生活の資金として暮らしていたのだ。
普通は、こういう超能力者は、軍事関係に扱われるのが多いのだが、この作品はちょいと違うのだ。だからなのか、ここで出てくる悪人の超能力者は名前がない。自分の力を誇示して、その力に満足し悪の道をひたすら進む男。もう一人は、この悪人に遭うまでは、自分が持っている超能力を知らないでいた男だ。この天涯孤独のギュナムを演じているのが、日本では山田孝之である。
始めは廃車工場で働くギュナムと、国が違うガーナ生まれのボバと、トルコ生まれのアルとの掛け合い漫才みたいな、面白いジョークが飛び交ってまさか、こんなオカルト映画みたいだとは思わなかった。
この二人の友人が殺される最後まで、実に楽しい会話劇というか、国の違う友人が廃品の中から見つけた物で武器を発明したり、主人公のギュナムの人生を描いているようでもあったのに。
この主人公ギュナムが、廃車工場をクビになり、次に選んだ金融業の店へ強盗に入るまでは、さほど事件も起きなかったのだ。その金貸し業の親父も善い人で、娘も美人だ。そこへあの悪人が強盗に入ったものだから、信じられない光景が映ります。確かに超能力者というと、催眠術で相手を眠らせて誘導尋問とかする、そんな生易しいもんではありませんから。
店主の親父を持ちあげ、首を吊らせて死なせ、天井に上がったギュナムを見つけ、執拗に殺そうとするも、彼にはその超能力は効かなかったのだ。
とにかく、アフロヘアーで目ばかりギョロギョロして、いかにも頭が狂ったようなそぶりの超能力者のカン・ドンウォンが印象的ですね。反対に、そんな自分の超能力を絶対に悪に利用しようと思ってない真人間の操れない男にコ・スが、本当に善い人だとばかりに、少しばかり間抜けなところもある性格の持ち主を演じて好印象ですね。
でも、カン・ドンウォンが超能力を使うシーンが多くて、人間がまるで「だるまさんがころんだ」の遊びでもしているかのような、立ち止まって動かない場面が多くてつまらない。この超能力は赤ん坊には効かないんですから。
地下鉄のホームで、超能力を使いホームに電車を待っている人間を停止させるわけ。そしてギュナムを困らせようと赤ん坊をホームに向かって投げ捨てる。列車が入って来る。間一髪のところで、ギュナムが赤ん坊をキャッチするも、彼は大怪我をしてしまう。
それにギュナムが、その男に拳銃で撃たれるし、怪我なんて日常茶飯事で、最後は屋上からその悪人と抱き合いながら落下するシーン。
この名前のない男も、どういうわけか車の事故でも怪我しないし、超能力者で不死身の身体なのか?・・・なんて思ってしまった。そんな悪人でも、友達もなく孤独な男だったんですね。自分の力に悩んでいたとはね。母親を殺そうと拳銃を突きつけるも、殺せなかったしね。
ですが、最後はやはり韓国映画ですね、こんなオカルト映画みたいな作品でもハッピーエンドで終わらせるあたりは、さすがです。
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