2回目、また鑑賞して来ました。「ロード・オブ・ザ・リング」3部作と同じく、美しい中つ国を舞台に繰り広げられる。壮大なファンタジー映画である。時代設定には「ロード・オブ・ザ・リング」の前日譚に当たり、「ロード~」の冒頭で111歳の誕生日を祝福されていたビルボ・バギンズが、まだ青年だったころに起こったエピソードとなっている。ちなみにホビット族は人間よりもずっと長生きできて、普通120歳位まで生きるんだそうです。
物語は見た目は老人だけど、剣術や魔法の能力にたけ、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作でも大活躍した灰色の魔法使い、ガンダルフが、ホビット族のビルボのねぐらを訪ねるシーンで幕が開ける。何やら秘密めいたその訪問の目的は、いったい何なのかというと、・・・。
その翌日、魔法使いのガンダルフと共に、今度は13人のドワフたちがビルボの家を訪れる。ちなみにドワーフ族とは、人間よりも背が低く、頑強な体を持った種族。女性も含めて全員が髭をはやし、平均寿命は250歳。ほとんどのドワーフは、中つ国の山から貴金属を採掘し、鍛冶や石工を職業としている。
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の中で、フロドやレゴラスたちの旅の仲間で、斧を使った戦闘が得意だった「ギムリ」がドワーフ族でした。実はこの13人のドワーフたち、ドラゴンに奪われた王国と財宝を取り戻すため、遠征旅行を企てていて、その14人目となるビルボを雇うためにやってきたのだ。
突然の誘いで驚くビルボは、最初は断るものの、冒険心にかられて引き受けてしまう。その晩は飲めや歌えやの大騒ぎ。大事な食器をワラれないか冷や冷やもんのビルボ。貯蔵して置いた酒や食量もカラッポになってしまう。
さて、ビルボとガンダルフとドワーフたちの一行は、夜になると野宿をしながら、はなれ山をめざして進んでいく。13人のドワーフたちはそれぞれ個性的なのだが、中でもドワーフ族の王子で、仲間のリーダー役を務めるトーリンに、「反撃のレスキューミッション」シリーズに出演していたリチャード・アーミティッジだ。
ビルボやドワーフたちが繰り広げる長い旅の道しるべとなるのは、魔法使いガンダルフが、トーリンの父親から預かったという「スローンの地図」。彼らがまず目指すのは、はなれ山の秘密の入り口を見つける事。しかし、中つ国の山間部の天気は変わりやすく、不吉な予感を抱かせる雨雲が上空を覆い尽くしている。おまけに道中には、険しい難所や、邪悪な魔物たちが待ち受けていた。森の中の魔法使いのユニークなこと、体だけでかいゴブリンや凶暴なワーグとの戦いも目が離せません。
この新たなる旅では、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の中の「裂け谷」の領主で、人間とエルフの両方の血を引くエルロンドと、ロスロリアンを収めるエルフ族の王妃ガラドリエルという、二人の人気キャラクターの再登場である。もち、そのままヒューゴ・ウィービングとケイト・ブランシェットに出会える。そしてあの素晴らしい「裂け谷」の景色も堪能できる。エルフ族は寿命を持たない「不死」の種族。だから美しい外面も失われることはないのだ。
一番の見どころは、今回ホビットたちが旅の途中で遭遇する数々の難所で、特に目を離せないのが邪悪なゴブリンたちが潜む霧降山脈の「地下トンネル」のシーンでしょう。ビルボはそこでゴラムと初めて出会い、のちのちの「ロード・オブ・ザ・リング」の物語へも繋がる、あの運命の「指輪」を手に入れることになる。
このゴラム役を最先端のモーション・キャプチャーによって演じるのは、前作と同じアンディ・サーキスですね。そう、これまでに「キング・コング」や「猿の惑星:創世記」のシーザー役など多くの名キャラクターに扮してきた彼なんです。世界最高峰のVFXを担当するのは、もちろんWETAデジタル。さらに改良を加え最新のCG技術によって、リアリティがどこまで進化を遂げているかも注目のポイントですね。
ここまできて、何故魔法使いのガンダルフはビルボを旅に誘ったのか?・・・実はビルボがタビの成功のカギを握る「特殊な能力」を持っていることを見抜いたガンダルフが、ドワーフたちに強く推薦したから。旅に出る前のビルボはおっちょこちょいな性格で、最初は失敗も多いが、旅が進んでいくにつれて成長を遂げ、しだいにドワーフたちの信頼を勝ち得ていくわけ。ビルボ役には、「銀河ヒッチハイク・ガイド」やBBCのドラマ「シャーロック」のワトソン役を演じたマーティン・フリーマンである。コミカルな演技と、今回のビルボ役にはまさに適任だと思った。
本作は3部作の序章なわけだけど、すでに残りの2作品の公開時期も決定している。2作目のタイトルは「ホビットスマウグの荒らし場」で、2013年12月13日の公開予定。ちなみにスマウグとは、ドワーフ族の祖国と財宝を奪った獰猛な黄金竜のこと。1作目以上に壮大なスケールの戦闘シーンが登場し、特にドラゴン好きのファンタジー・ファンにとっては、たまらない1作になりそうですね。3作目のタイトルは「ホビットゆきて帰りし物語」で、2014年7月18日公開予定。
2013年劇場鑑賞作品・・・5 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキングへ
物語は見た目は老人だけど、剣術や魔法の能力にたけ、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作でも大活躍した灰色の魔法使い、ガンダルフが、ホビット族のビルボのねぐらを訪ねるシーンで幕が開ける。何やら秘密めいたその訪問の目的は、いったい何なのかというと、・・・。
その翌日、魔法使いのガンダルフと共に、今度は13人のドワフたちがビルボの家を訪れる。ちなみにドワーフ族とは、人間よりも背が低く、頑強な体を持った種族。女性も含めて全員が髭をはやし、平均寿命は250歳。ほとんどのドワーフは、中つ国の山から貴金属を採掘し、鍛冶や石工を職業としている。
「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の中で、フロドやレゴラスたちの旅の仲間で、斧を使った戦闘が得意だった「ギムリ」がドワーフ族でした。実はこの13人のドワーフたち、ドラゴンに奪われた王国と財宝を取り戻すため、遠征旅行を企てていて、その14人目となるビルボを雇うためにやってきたのだ。
突然の誘いで驚くビルボは、最初は断るものの、冒険心にかられて引き受けてしまう。その晩は飲めや歌えやの大騒ぎ。大事な食器をワラれないか冷や冷やもんのビルボ。貯蔵して置いた酒や食量もカラッポになってしまう。
さて、ビルボとガンダルフとドワーフたちの一行は、夜になると野宿をしながら、はなれ山をめざして進んでいく。13人のドワーフたちはそれぞれ個性的なのだが、中でもドワーフ族の王子で、仲間のリーダー役を務めるトーリンに、「反撃のレスキューミッション」シリーズに出演していたリチャード・アーミティッジだ。
ビルボやドワーフたちが繰り広げる長い旅の道しるべとなるのは、魔法使いガンダルフが、トーリンの父親から預かったという「スローンの地図」。彼らがまず目指すのは、はなれ山の秘密の入り口を見つける事。しかし、中つ国の山間部の天気は変わりやすく、不吉な予感を抱かせる雨雲が上空を覆い尽くしている。おまけに道中には、険しい難所や、邪悪な魔物たちが待ち受けていた。森の中の魔法使いのユニークなこと、体だけでかいゴブリンや凶暴なワーグとの戦いも目が離せません。
この新たなる旅では、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の中の「裂け谷」の領主で、人間とエルフの両方の血を引くエルロンドと、ロスロリアンを収めるエルフ族の王妃ガラドリエルという、二人の人気キャラクターの再登場である。もち、そのままヒューゴ・ウィービングとケイト・ブランシェットに出会える。そしてあの素晴らしい「裂け谷」の景色も堪能できる。エルフ族は寿命を持たない「不死」の種族。だから美しい外面も失われることはないのだ。
一番の見どころは、今回ホビットたちが旅の途中で遭遇する数々の難所で、特に目を離せないのが邪悪なゴブリンたちが潜む霧降山脈の「地下トンネル」のシーンでしょう。ビルボはそこでゴラムと初めて出会い、のちのちの「ロード・オブ・ザ・リング」の物語へも繋がる、あの運命の「指輪」を手に入れることになる。
このゴラム役を最先端のモーション・キャプチャーによって演じるのは、前作と同じアンディ・サーキスですね。そう、これまでに「キング・コング」や「猿の惑星:創世記」のシーザー役など多くの名キャラクターに扮してきた彼なんです。世界最高峰のVFXを担当するのは、もちろんWETAデジタル。さらに改良を加え最新のCG技術によって、リアリティがどこまで進化を遂げているかも注目のポイントですね。
ここまできて、何故魔法使いのガンダルフはビルボを旅に誘ったのか?・・・実はビルボがタビの成功のカギを握る「特殊な能力」を持っていることを見抜いたガンダルフが、ドワーフたちに強く推薦したから。旅に出る前のビルボはおっちょこちょいな性格で、最初は失敗も多いが、旅が進んでいくにつれて成長を遂げ、しだいにドワーフたちの信頼を勝ち得ていくわけ。ビルボ役には、「銀河ヒッチハイク・ガイド」やBBCのドラマ「シャーロック」のワトソン役を演じたマーティン・フリーマンである。コミカルな演技と、今回のビルボ役にはまさに適任だと思った。
本作は3部作の序章なわけだけど、すでに残りの2作品の公開時期も決定している。2作目のタイトルは「ホビットスマウグの荒らし場」で、2013年12月13日の公開予定。ちなみにスマウグとは、ドワーフ族の祖国と財宝を奪った獰猛な黄金竜のこと。1作目以上に壮大なスケールの戦闘シーンが登場し、特にドラゴン好きのファンタジー・ファンにとっては、たまらない1作になりそうですね。3作目のタイトルは「ホビットゆきて帰りし物語」で、2014年7月18日公開予定。
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