ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる007シリーズの4作目にしてシリーズ通算24作目となるスパイ・アクション大作。最大の宿敵“スペクター”の謎を追って世界を駆け巡るジェームズ・ボンドの活躍を壮大なスケールで描き出す。共演はクリストフ・ヴァルツ、ベン・ウィショー、レイフ・ファインズほか、ボンドガールとしてレア・セドゥ、モニカ・ベルッチ。監督は前作に引き続き「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス。
あらすじ:“死者の日”の祭りでにぎわうメキシコシティで凶悪犯スキアラと大立ち回りを演じたジェームズ・ボンドは、MI6の本部に呼び出され、Mから職務停止を言い渡されてしまう。折しもロンドンでは、スパイ不要論を掲げるマックス・デンビが国家安全保障局の新トップとなり、MI6をMI5に吸収しようと画策していた。表立って活動することができなくなったボンドだったが、マネーペニーやQの協力でローマへと飛び、そこでスキアラの未亡人ルチアと接触、強大な悪の組織の存在を突き止めるが…。
<感想>>>「カジノ・ロワイヤル」で新任の「00セクション」メンバーとなったボンドは、ル・シッフルの野望を打ち砕くのだが、初めて愛した女・ヴェスパーを失う。「慰めの報酬」では、ル・シッフルの背後にいた“クァンタム”という敵組織が登場する。
そして「スカイフォール」では、元英国情報部員のシルヴァと対決し勝利するが、敬愛する上司だったMを死なせてしまった。一見これらのバラバラの事件には知られざる繋がりがあったのだ。
今作ではニューメキシコの「死者の日」のパレードに紛れて暗殺を実行しようとしたボンドだが、街を混乱に陥れてしまう。しかもこれは任務ではない彼の単独行動だった。この責任を取らされて停職になるボンド、彼は何故、組織を離れて勝手な行動をとったのか、実は死ぬ前のMによる依頼での仕事だったのですね。やがて彼自身の生い立ちにまつわる最大の敵がその姿を現すのであった。
そして、今回のボンドガールとしてレア・セドゥ、かつてはボンドと敵対していたMr.ホワイトの娘のマドレーヌに扮して、艶やかなドレス姿にうっとりし、ボンドがメキシコで始末した男の妻役のモニカ・ベルッチ。
彼女も豊満な裸体を披露してボンドと絡む役どころ。どっちにしても、ダニエル・クレイグの役得といっていいでしょうね。
「007」シリーズならではの身体を張った本物のアクションがてんこ盛りでした。もう全てがダニエル・クレイグの身体を張った演技とアクションなので、文句のつけようがないですから。冒頭のビル倒壊から、ヘリまでの一気に見せるアクションシーンに目が釘付け状態になり、大群衆が逃げ惑うシーンもヘリコプターの難しい飛行術も、すべて模型やCGではなくすべて実際に撮影されたもの。アクションに関しては本物を追求しているこのシリーズの凄みを感じました。トムちんの「ミッションイン:ポッシブル」に匹敵するくらいにね。
そして、夜のローマの市街地で繰り広げられるカーチェイスのシーンでは、お馴染みのアストンマーティンの新車が登場するし、防弾の戦車のようなアストンに乗るでクレイグのご満悦の顔ときたら、でも新車を凸凹にして川にダイブさせてしまうとはね。
オーストリアの雪山では小型飛行機とランドローバーの攻防戦、モロッコの砂漠での大爆発シーンなど、どれも実際にスタントマンと撮影スタッフが体を張って作り上げているのだ。
クレイグの引き締まった肉体での格闘シーンでは、その格闘の相手、ヒンクスに扮しているのがプロレスラーのデイヴ・バウティスタ。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でも見せた巨体を武器にボンドに迫ってくるのだ。体格差が凄いから、これはどうやっても勝ち目がないのではと思ったりして、列車の中での格闘技を得とご覧あれ。その迫力は「ミションイン:ポッシブル」に匹敵するくらい素晴らしいものでした。
勝ち目がないと言えば、今回の悪役に扮するオスカー俳優のクリストフ・ヴァルツがもの凄い圧力でいい。圧倒的な情報を武器に、陰湿で惨忍な策略でボンドを追い詰めていく。この邪悪さは、まさに彼ならではの迫力。ボンドをいたぶる拷問シーンでは、絶体絶命のピンチになるボンド。しかし、Qから貰った腕時計で急場をしのぐのはいつものボンドであった。
監督が前作に続いてのサム・メンデスだから、倒壊したMI6のビルとか、殉職したMの存在など、ストーリー的にも一本筋の通ったものになっているのもいい。
今までのシリーズの中では、ほんの脇役で、お約束の登場シーンでしかなかったぼんどの上司レイフ・ファインズや、Qのベン・ウィショー他、秘書役のナオミ・ハリスなどのキャラクターを掘り下げて、それぞれの活躍シーンをちゃんと描いているところなど感心しました。
彼らがチームワークを発揮する映画は今までの「007」シリーズになかったから、予想外に嬉しかったです。
全てに於いて満足な出来栄えに、最終と言うことで、★の数を一個多くしました。これで終わりと言うことではなく、あと2本ダニエル・クレイグのボンドが観られるはずですから、今後も期待したいもんです。
「007/カジノ・ロワイヤル」
「007/慰めの報酬」
「007/スカイフォール」
2015年劇場鑑賞作品・・・246映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:“死者の日”の祭りでにぎわうメキシコシティで凶悪犯スキアラと大立ち回りを演じたジェームズ・ボンドは、MI6の本部に呼び出され、Mから職務停止を言い渡されてしまう。折しもロンドンでは、スパイ不要論を掲げるマックス・デンビが国家安全保障局の新トップとなり、MI6をMI5に吸収しようと画策していた。表立って活動することができなくなったボンドだったが、マネーペニーやQの協力でローマへと飛び、そこでスキアラの未亡人ルチアと接触、強大な悪の組織の存在を突き止めるが…。
<感想>>>「カジノ・ロワイヤル」で新任の「00セクション」メンバーとなったボンドは、ル・シッフルの野望を打ち砕くのだが、初めて愛した女・ヴェスパーを失う。「慰めの報酬」では、ル・シッフルの背後にいた“クァンタム”という敵組織が登場する。
そして「スカイフォール」では、元英国情報部員のシルヴァと対決し勝利するが、敬愛する上司だったMを死なせてしまった。一見これらのバラバラの事件には知られざる繋がりがあったのだ。
今作ではニューメキシコの「死者の日」のパレードに紛れて暗殺を実行しようとしたボンドだが、街を混乱に陥れてしまう。しかもこれは任務ではない彼の単独行動だった。この責任を取らされて停職になるボンド、彼は何故、組織を離れて勝手な行動をとったのか、実は死ぬ前のMによる依頼での仕事だったのですね。やがて彼自身の生い立ちにまつわる最大の敵がその姿を現すのであった。
そして、今回のボンドガールとしてレア・セドゥ、かつてはボンドと敵対していたMr.ホワイトの娘のマドレーヌに扮して、艶やかなドレス姿にうっとりし、ボンドがメキシコで始末した男の妻役のモニカ・ベルッチ。
彼女も豊満な裸体を披露してボンドと絡む役どころ。どっちにしても、ダニエル・クレイグの役得といっていいでしょうね。
「007」シリーズならではの身体を張った本物のアクションがてんこ盛りでした。もう全てがダニエル・クレイグの身体を張った演技とアクションなので、文句のつけようがないですから。冒頭のビル倒壊から、ヘリまでの一気に見せるアクションシーンに目が釘付け状態になり、大群衆が逃げ惑うシーンもヘリコプターの難しい飛行術も、すべて模型やCGではなくすべて実際に撮影されたもの。アクションに関しては本物を追求しているこのシリーズの凄みを感じました。トムちんの「ミッションイン:ポッシブル」に匹敵するくらいにね。
そして、夜のローマの市街地で繰り広げられるカーチェイスのシーンでは、お馴染みのアストンマーティンの新車が登場するし、防弾の戦車のようなアストンに乗るでクレイグのご満悦の顔ときたら、でも新車を凸凹にして川にダイブさせてしまうとはね。
オーストリアの雪山では小型飛行機とランドローバーの攻防戦、モロッコの砂漠での大爆発シーンなど、どれも実際にスタントマンと撮影スタッフが体を張って作り上げているのだ。
クレイグの引き締まった肉体での格闘シーンでは、その格闘の相手、ヒンクスに扮しているのがプロレスラーのデイヴ・バウティスタ。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でも見せた巨体を武器にボンドに迫ってくるのだ。体格差が凄いから、これはどうやっても勝ち目がないのではと思ったりして、列車の中での格闘技を得とご覧あれ。その迫力は「ミションイン:ポッシブル」に匹敵するくらい素晴らしいものでした。
勝ち目がないと言えば、今回の悪役に扮するオスカー俳優のクリストフ・ヴァルツがもの凄い圧力でいい。圧倒的な情報を武器に、陰湿で惨忍な策略でボンドを追い詰めていく。この邪悪さは、まさに彼ならではの迫力。ボンドをいたぶる拷問シーンでは、絶体絶命のピンチになるボンド。しかし、Qから貰った腕時計で急場をしのぐのはいつものボンドであった。
監督が前作に続いてのサム・メンデスだから、倒壊したMI6のビルとか、殉職したMの存在など、ストーリー的にも一本筋の通ったものになっているのもいい。
今までのシリーズの中では、ほんの脇役で、お約束の登場シーンでしかなかったぼんどの上司レイフ・ファインズや、Qのベン・ウィショー他、秘書役のナオミ・ハリスなどのキャラクターを掘り下げて、それぞれの活躍シーンをちゃんと描いているところなど感心しました。
彼らがチームワークを発揮する映画は今までの「007」シリーズになかったから、予想外に嬉しかったです。
全てに於いて満足な出来栄えに、最終と言うことで、★の数を一個多くしました。これで終わりと言うことではなく、あと2本ダニエル・クレイグのボンドが観られるはずですから、今後も期待したいもんです。
「007/カジノ・ロワイヤル」
「007/慰めの報酬」
「007/スカイフォール」
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