聴力が落ちてくると困ることの1つに、病院受診があります。
こちらを向いて口をはっきり話してくれる先生や
「え?」って聞き返したら即座に書いてくれる先生や
話しかけるときにサッとマスクを下してくれる看護師さんや
こちらが安心できるように配慮して下さる方達もいらっしゃいますが
なかなかそうとばかりは言えないのが現状です。
検査の時は、人工内耳を外した場合、指示が聞こえなかったらどうしよう・・・と考えると不安になるし
昔、子供が風邪を引いて連れて行った小児科で
先生 下を向きカルテ書きながら話されたのが、聞き取れず返事出来なかったら
「お母さん!!」って怒鳴られて。睨みながらきつい口調でもう1度話された事がありました。
確かに手間を取らせて申し訳なかったと思いますが
どうかそんなに怒らないで下さい
ある時は歯医者で、口を開けてるときに
先生「口を$%&’#」
口をどうするのか、はっきり聞きとれなくて
勝手な予測で次は口を閉じるのかな、と思って閉じたら違ってて(汗)
本当は「口を開けといてね」だったんです・・・とほほ。
先生の手を噛みそうになりました(大汗)
申し訳なかったです。
また、こんな事もあります。
難聴の友人が日帰りのミニ手術を受けた時、要約筆記さんを連れて行ったのに
手術室には患者さんしか入れません、と 要約筆記さんを中に入れてくれなかった上に
補聴器も外してと言われ、
部分麻酔の手術で口頭で体位などの指示が出るのに聞こえない。
難聴だと言ってるのに、あまりの対応に困り果てたそうです。
なんてことよ~って聞いててものすごく腹が立ちました。
たとえば 胃のバリウム検査などは昔(健聴の頃)したことがありますが
確かその時は、検査室には1人で入らなきゃいけなかったし
マイクでずっと指示を聞きながら・・・だったので(今はどうなのかわからないけど・・・)
そういう色々を考えると
検査行ってみようかな?と思う気持ちも 「やっぱりやめとこ!」 になってしまいがちで、慣れた所以外は足が遠のいてしまいます。
みなさんはどうでしょうか。
社団法人日本放射線技師会
「聴覚障害者のための放射線部門におけるガイドライン」
というのがあります。
前から紹介したかったのに遅くなってしまいました。
放射線検査や治療に関する難聴者への対応が詳しく書かれています。
「聴覚障害者の方々に、少しでも安心して放射線検査を受けていただき
よい検査を実施するためのもの。」
だそうです。
とても難聴者の立場に立った不安に寄り添ってくれる配慮があり
技師さんたちがこれを実行して下さる病院なら安心できる有難いものです。
医療以外の場所でも活用できる内容だし
自分でこうしてくださいと人にお願いするときの参考にもなると思います。
簡潔にかつ、丁寧にまとめて下さってるので
一部ご紹介させていただきますね。
まず、受診にあたって聴覚障害者側の不安ですが
以下のようになっています。
順番がきて、名前を呼ばれてもわからない。
受付や担当者の方の言ってることがわからない。
次にどこに行けばよいのかわからない。
体位を変える時の指示がわからない。
動作を指示されてもわからない。
何の検査をしているのかわからない。
レントゲン検査の「息を吸って」「息を止めて」「楽にして下さい」などの合図がわからない。
検査の時は補聴器をはずさなければならないので、聞こえない。
自分の症状や言いたい事がうまく伝えられない、伝わらない。
説明なく検査が始まる。
筆談は時間がかかるからと拒否される。
担当者が自分ではなく、手話通訳者の方を見て話をする。
手話のできる人がいない。
そうですよねぇ。
そして、それに対するコミュニケーション手段として
筆談で伝える
文字や絵で伝える
ジェスチャーまたは身体の一部に触れるなどで伝える
手話で伝える
口の形(読話)で伝える
ライト(光)で伝える
特殊機器の使用
などがありました。
さらに難聴者に対する対応のマニュアルが
身振り手振りを含めて話す。
本人から見える場所に位置する(お互いが見えるように)。
正面から話しかける(1~2mの間隔を)。
適度なスピード(ゆっくりめ)ではっきりと話す。
1音節ずつ区切るとわかりにくいので、文節、または句で区切ると理解しやすい。
叫んだり、また逆にぼそぼそ話さないようにする。
複数の人で同時に話すことは避け、一人ずつ話す。
騒がしい場所を避ける。
伝わらないからといって諦めず、他の言葉に代えることによって、伝わる場合もある。
相手の顔の表情などを確認し、聞き取りが困難と感じている人には、別のコミュニケーション手段で対応する。
補聴器使用者には特に、普通の声の大きさで話す。適切に調整されている補聴器は、普通の声の大きさに合わせてあるので大きな音が入力されると、響いて聞き取りづらくなってしまい、時には不快を感じるほどまでになる。
こんな風になっています。
さらに
検査時の基本姿勢の中にある
マスクをはずして口元をみせ、口をはっきり動かして話す。
うなづいている場合でも、完全に話の内容が伝わっているとは限らないため
話の内容を理解しているかを確認しながら検査を進める。
合図をする必要がある場合は、事前に合図の方法等について説明する。
高度難聴者、ろうの方は筆談にて質問をお受けする。
などなど。。。
ここまで考えて下さると、本当に嬉しいです。
放射線検査だけでなく、病院内各所・役所・銀行・店・駅 等
あらゆる場所に共通する部分がたくさんありますね。
少しでもここに書かれていることを理解して実行してくれる場所・人が
増えてくれますように・・・
さらに詳しい内容はこちらをご覧ください。
社団法人日本放射線技師会
こんにちは。
やっと晴れましたね
早速、こたつ布団を洗いに行ってきました。
よ~く乾かして、ふかふかに干したらしまわなくっちゃ。
さて、難聴になっての「病院受診・検査」ですが
本当に思い当たることばかりで、泣けてきます。
なんたって現在進行形なんですものね。
昔、会社に勤めてた頃の胃のレントゲンは
「私は難聴です」と伝えたら、技師さんが
身振りや手ぶり、そして紙に「横を向いて下さい」と書いたのを
見せてくれたりで、困ることはありませんでした。
今から思うと、本当にその技師さんは少数派だったと思います。
集団検診だから、聴覚障害者に当たる率も高かったんでしょう。
それにしても、要約筆記の方が一緒に検査室に入れないなんて
あまりにも融通が利かなさすぎ!
読んでいて腹が立ちました。
私たちは患者ということに加えて、難聴者なので
非常に立場が悪いようですね。
好きで聞えなくなった訳じゃないのに
本当にそんな対応をされたら傷ついてしまいます。
どうか医療従事者の方が、このブログを読んで
態度を改めて下さることを願ってやみません。
こたつ布団、大きいから洗いに行くのも大変でしょうね。
我が家は最近こたつとはおさらばしたので(寂)
後片付けなく楽と言えば楽ですが
冬はやっぱりこたつですよね~。
検査や処置など聞こえないとホント不安ですね。
友人の話は酷いでしょう~?
聞いて悲しくなりました
そう、好きで聞こえなくなったわけじゃないのにね。
患者さん立て込んでて忙しいことはよくわかっていますが
ちょっと聞こえてなくて2度言わされたからって
そんなにイライラしないで下さい~。
って、お願いしたいです
ブログをまだ書いていませんが、読者登録をお願いいたします。
難聴や失聴について、少しずつ書いていきたいと思い、テンプレートだけ作りました。
こちらのブログを読ませていただいて、今日の私の出来事があまりにも、あてはまる内容でしたので、コメントを書かせて頂いている途中に消えてしまいました。
改めて、書き直させて頂いてもよろしいでしょうか。
参考にさせてください。
宜しくお願いします。
オペ看以外に筆記の為のサポート看護師が付き、
ドクターの言葉と、手術状況をリアルタイムで書いて知らせてくれました。
手術受けた病院は、今まで随分病院と話し合ったり、情報保障がないなど対応が不味いときなど、病院長や事務長などに直談判したりしてきた経緯があり、それらのいろいろが、結果として情報保障が一応の成果として現れたのかなと思っています。
ですが、入院した初日には、病棟看護師を怒鳴りつける事態もありましたが、怒鳴りつけた看護師さんには申し訳ないとは思いますが、それ以降は、文字支援による情報保障がなされるようになったので、やはり、障害当事者側からの厳しい指摘と改善点の提案は、大切なんだなと感じました。
はじめまして。ようこそいらして下さいました。
コメント、せっかく書いて頂いたのが消えちゃったんですね
それは申し訳なかったです~。
どうぞまた書いて下さいね。お待ちしています。
読者登録ありがとうございます。
確認いたしました。
これからもよろしくお願いいたします。
西さんの手術入院の時、そうでしたね~。
最初はいくら言っても音声で言ってくるので注意されたんでしたよね。
その後は徹底して情報伝達を文字にして下さって
随分過ごしやすくなったことだと思います。
やはり、病院側も 指導不足やわからないがための事なので
こちらからこうして欲しいと伝えることは大切ですね。
難聴者はそれぞれ最適なコミュニケーション方法が違うので
たとえば私の場合は4年前の入院の時
マスクを取ってこっち向いてハキハキ言っていただくのが一番だったので・・・
難聴者といってもその対応は様々ですよね。
こちらから伝えることの大切さを改めて感じました。
ありがとうございます。
お写真拝見しました。お庭もステキ、ティータイムのデザートお飲み物も美味しそうですね。わたしも一昨年、比叡山にドライブ行きました。ルノアールのガーデンミュージアム楽しみました。お近くに良いところがあって良いですね
このブログの、病院のこと参考になります。耳鼻科なのに分かりにくかったりもっと考えていただきたいです。
さて、先日アナウンサーをしていた友人から感動してくれるかな~?と「抱っこスピーカー」を作るお誘いを受けて作ってきました。既にご存じじゃないかと思いますがNHKの聴覚障害者の時間にも紹介されていたようです。「抱っこスピーカー」とは、柔らかい絨毯の生地を巻いて細長いバゲット二つ分くらいのスピーカーの本体を作り自分で溶接もしながら機械もセットしました。
柔らかいスピーカーを抱きしめて丸めた片方の音が出る方を上にして耳のそばに持っていき聞きます。
何と、音源がすぐそばにあり音質柔らかくて聴こえなくなって一番音楽が楽しめました。振動も伝わるし、TV,ラジオも大きくしなくても良く聞こえます。音源をIpodや携帯にしてスピーカーのお尻に入れて聞く。Iphonをマイク設定にしてスピーカーをみなさんに向けて音を流すなど、いろんな使い方を菅さんという若い制作者が丁寧ににこやかに教えてくれました。
ピアノたのしんでいらっしゃって素敵と、どんな方かしら?と思ったのがきっかけでぷーどるさんのブログを読み始めましたので、ご紹介してみる事にしました
初めて知りました!
ほんとよくまとまっていて作成された方に拍手!!
>うなづいている場合でも、完全に話の内容が伝わっているとは限らないため、 話の内容を理解しているかを確認しながら検査を進める。
などは、きっと実際の難聴者からの意見も取り入れているんでしょうね!
レントゲン撮影で、
これ以外にも私がしてもらうときに助かった方法が、
◆A4の紙に大きめの文字で「息を止めて」と指示内容書かれている用紙を用意。(他にも「すって」「はいて」など)
◆一枚ごとにクリアケースに入れておく。
◆検査内容に合わせて、患者(=私のこと)の目の前に見せる。
◆用意していない言葉以外は筆談。
あと、MRIで血液造影検査の時、電気の消灯で息を止めたり吐いたりのタイミングを教えてもらいました。
聞き取れない私も辛いし、伝わらない先生たちもイライラすると思うので、こういうマニュアルがどんどん広まっていくといいですね!
ポチリンさん、お久しぶりです。
早速ですが、「抱っこスピーカー」
聴覚障害者の番組でやってたそうですが
私、録画がたまっててまだ見てないのがたくさんあって・・・未見です~。
初めて聞きました~。
ポチリンさんの説明でなんとなくわかったものの
いったいなんじゃらほい?って思って検索してみたら
こんな動画が出てきたんですが
http://www.youtube.com/watch?v=8R1lIYXFboc
これですよね。
ちょうど3分の所から始まります。
あ~、なるほど~と納得しました。
これを抱きかかえて聞くと、そんなにいい音が聞こえるんですか?
TVとか音楽とか一度それで聞いてみたいなぁ。
四国に行かなきゃ作れないのかしら?
ポチリンさん、素敵なスピーカー作れて良かったですね。
ご紹介ありがとうございました。
なるほど、レントゲンの指示、A4に書いてクリアファイルに入れてあるのは
そりゃ見やすくて良さそうですね。
これを患者の前に出してもらえたら
すごく安心です。
どこでもこういった配慮があると、有難くて不安も飛んで行きそうですね。
>>うなづいている場合でも、完全に話の内容が伝わっているとは限らないため、 話の内容を理解しているかを確認しながら検査を進める。
ホント!これはかなり難聴者の事、わかった人でないと書けないですよね(笑)
ツボつきすぎって思いました(笑)
>聞き取れない私も辛いし、伝わらない先生たちもイライラすると思うので
全くもってその通りですよね。
お互いのために、少し手間でも事前に打ち合わせしたり合図決めておいたり
とても重要なことだと思います。
高齢化社会も進んでいるし
どんどんマニュアルが浸透してくれたらいいですね~。