自分の感受性くらい
ばさばさに乾いていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが、ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものどもよ
21日茨木のり子さんが逝去79歳で死去とあった。
いつだったか、むかーし読んで
そう、そうなんだって強く思ったっけ。
あれからそう思ってきた。
人のせいにしちゃいけないって。
ありがとうございました。
こんなにも深く難しいことを問いかけてくるんですね。
茨木のり子さん、思いがけない訃報だったようですね。
残念です。
ありがとうございました。
初めて読んだときの印象が忘れられません。
寒々しい自分になりたくないと思うとき
『自分の感受性くらい自分で守ればかものどもよ』
が頭に浮かんできます。
感謝しています。
どの言葉も深く心に染みます。言い訳はしないでおこう。そう思いつつも、誰かの何かのせいにすることで、自分の気持ちを楽な方向に持っていこうとしている自分がいたりするこの頃。
ご冥福をお祈りします。
『自分の感受性くらい』は印象に残っています。
多くの人に強く心に残る詩のようです。
軽々しい私にはすごく重さを感じる方だと感じたことを思い出しています。