宅急便のほうはまだ着かないらしい。
宅急便に入れたハルへのクリスマスメッセージである。
ぎっしり詰まったキャンディーとチョコレート、ミルフィーユ、「ノーマン・ロックウェル」と「星の王子様」の本。
それにハルママのためにと、ハルのお父さんのためのプレゼントも入れた。
母のメッセージにホロリとしてしまった。
さすがに88歳まで生きてきた・・な~と。
メッセージに重みがある。
88歳の母が書いたからそうなのだと思う。
星の王子様の本がなくならない限り、後ろのページの落書きはある年齢に達したら懐かしい気持ちになるにちがいない。

私が今でも懐かしく思う家の落書きは車庫の壁に描かれたものである。
娘の書いたものであり、今となってはもっともっと落書きしておいて欲しかったと思えるのである。
人の気持ちはいつまでも同じでないのが面白い。
ものの価値についてもそうだ。
星の王子さまの本をもらってうれしいとは思わない・・気がする。
でもいつか、読んでみようかなというときがくると思うと・・楽しくなる。
私はいないだろうな~と思ってみるのも楽しい。