コード理論などの学習を進めていくと、「終止形」という言葉が出てきます。
終止形というのは、コードの終わらせ方のパターンの事です。
例えば、Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅰと言うコード進行のように、コード進行の終わりがドミナント・コードからトニック・コードへ移動して終わるようなコード進行の終わり方を「完全終止」、もしくは「ドミナント終止」と言います。
ドミナント終止では、コード進行が完全に解決したような終わり方になるので、楽曲の最後のコード進行として使ったりする事が多いような気がします。
その他にも、終止形には色々な種類があって、終止形のパターンを覚えると、コード進行の最後をトニック・サブドミナント・ドミナントのどのコードからどのコードへ移動して終わるとどんな終わり方になるのか、といったコード進行の終わり方のバリエーションが多くなります。
コード進行の展開に欠かせない半終止
以前書いた記事の中でも紹介しましたが、終止形の中でも特に重要になるのが「半終止」だと思います。
「半終止」は、コード進行の最後がドミナント・コードで終わる終止形です。
コード進行の最後をドミナント・コードにすると、コード進行が全然終わっていない流れになります。
そのため、別のコード進行に移動しても違和感が無くなります。
イントロとAメロで異なるコード進行パターンを使っている場合に、イントロからAメロへコード進行を展開させる際、イントロの最後のコードをドミナントコードにして「半終止」で終わらせると、Aメロのコード進行へ綺麗に展開していきます。
ですので、コード進行パターンを展開させる場合には、とりあえず「半終止」の状態にしてみましょう。
その他にも、終止形には「偽終止」・「不完全終止」など、色々な種類があるので、調べてみると良いかもしれません。
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