オガちゃんのいたずら その弐

生徒が学校に置き帰った教科書類を先生が預かることを置き勉狩り、と呼んでいた頃、

教科書類を教室のあちこちに隠す作戦でオガちゃんに敗れた生徒たちは、新たなる作戦に着手しました。

ある日、オガちゃんは教室の片隅にある資源ゴミを入れた箱に目をつけました。

いつの間にか古紙が溢れそうになっています。

そして翌日

ある生徒が何気なくオガちゃんに聞いてきました。先生、ここにあった資源ゴミどうしました？捨てたよ。その生徒は教室から駆け出して行きました。

後ろ姿を見送ったオガちゃんは、その生徒の机の上に預かっていた教科書類を戻しておきました。

探し疲れて帰って来た生徒が机の上に置かれた自分の教科書を見て安堵する表情を見て、またまたほくそ笑むオガちゃんでした。