▽血統徒然△

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日本の障害馬の血統考察(3)

2004年10月19日 | 血統
*過去10年のJRA障害年度代表馬

94年度代表馬ブロードマインド ノーリュートノーザンテースト
95年度代表馬リターンエース ビゼンニシキxプロント
96年度代表馬ポレール エブロスxパーソロン
97年度代表馬アワパラゴン モーニングフローリックxノーザンテースト
98年度代表馬ノーザンレインボー ノーザンテーストxBig Spruce(エルバジェ系)
99年度代表馬ゴッドスピード ポリッシュネイビーxシルバーシャーク
00年度代表馬ゴーカイ ジャッジアンジェルーチxカツラノハイセコ
01年度代表馬ゴーカイ ジャッジアンジェルーチxカツラノハイセコ
02年度代表馬ギルデッドエージ ティンバーカントリーxノーザンテースト
03年度代表馬ビッグテースト ノーザンテーストxCrafty Prospector
04年度代表予定ブランディス サクラバクシンオー(父の母父ノーザンテースト)xAlleged

・昔は知りませんが真の障害種牡馬王はノーザンテーストです。
・同系交配はダメです、異代配合が王道です。
・特別なスタミナが必要なわけではありませんし、底力も然りです。

日本の障害馬の血統考察(2)

2004年10月19日 | 血統
順位種牡馬              着別度数            勝率 連対率
-------------------------------------------------------
  1 モガミ              94- 66- 76-381/617  15.2% 25.9%
  2 ノーザンテースト    81- 75- 46-235/437  18.5% 35.7%
  3 アンバーシヤダイ    48- 20- 19-129/216  22.2% 31.5%
  4 ノーザンデイクテー  35- 36- 24-115/210  16.7% 33.8%
  5 ジェイドロバリー    33- 24- 26-135/218  15.1% 26.1%
  6 サンデーサイレンス  32- 38- 27-185/282  11.3% 24.8%
  7 ノーリユート        29- 16- 15-118/178  16.3% 25.3%
  8 リアルシヤダイ      26- 35- 30-133/224  11.6% 27.2%
  9 ナイスダンサー      23- 15- 16- 81/135  17.0% 28.1%
 10 サクラユタカオー    21- 18- 25-102/166  12.7% 23.5%

過去10年分のデータなので障害種牡馬としての全容は網羅できてませんが、モガミは勝利総数はトップです。注目は出走頭数が617頭と群を抜いて多いことです。中央に入厩したモガミ産駒は、殆どが障害に転じているのかもと思うぐらいの頭数です。

ちなみに勝率で群を抜いて良いのがアンバーシャダイでモガミ15.2%に対して22.2%。連対率はノーザンテーストがモガミ25.9%に対して35.7%とこれまた圧勝です。母数が群を抜いて多いのですから、勝ち鞍数は多くなりますが、数字からはモガミがアンバーシャダイやノーザンテーストより優れているとはいえません。

もっとも過去10年でもっとも賞金を稼いだメジロワースはモガミ産駒ですし、シンボリモントルーとかシンボリクリエンスとかメジログッテンとか中山大障害勝ちのモガミ産駒は何頭もいますし、抜きん出てはいないものの障害種牡馬としての適性は当然あったようです。

 それはさておきモガミ産駒の名障害馬はメジロかシンボリかどっちかです。ちなみにモガミはメジロとシンボリの共同所有種牡馬でした。
順位生産者              着別度数                 勝率 連対率
------------------------------------------------------------
  1 社台ファーム        155- 159- 107- 601/1022  15.2% 30.7% 
  2 メジロ牧場           82-  49-  59- 268/ 458  17.9% 28.6% 
  3 シンボリ牧場         38-  39-  38- 251/ 366  10.4% 21.0% 
  4 ノーザンファーム     31-  20-  14- 130/ 195  15.9% 26.2% 
  5 オンワード牧場       25-  32-  22- 171/ 250  10.0% 22.8% 
生産頭数を考えるとメジロとシンボリの障害競走にかける執念のようなものを感じます。なんせオーナーブリーダーである彼らにとって、競走馬が稼ぐ賞金が全てですから。こう考えると「障害のモガミ」というのは両名門オーナーブリーダーのブランド戦略だった可能性も否定できません。

日本の障害馬の血統考察(1)

2004年10月19日 | 血統
ええと、障害種牡馬王と言われたモガミの死去と 殿下のサンデーもサドラーズも取れない金メダルという障害馬術血統についての文章に触発されて、適当に書きます(汗)

ちゃんと海外には障害馬術血統なるものが存在して、独自の父系も育っているらしいです。あぁ世の中奥が深いこと。驚いたことに真っ当なサラブレッドの血脈らしく日本のサラ系のようにサラブレッド以外の血が混ざっていることはないらしいです。

専用の父系まで育てているということは、障害競走においてはこの血脈が本当に強いのかなぁという疑問が生じました。例えばここで登場する血統のお馬さんを日本の障害競走に出走させたらどうなるんやと・・・

日本は平地でのイマイチ馬が活躍の場を求めてといった感じが強いのですが、欧州では平地で勝てないから障害なんてことはないのかな、うーむきっと無さそうだ。それはそういう慣習がないからなのか、平地力と欧州の障害力は全然別なのか・・・。わからないことだらけです。(フォロー頼む)

分からないことを考えすぎても得るものがないので、己の手の届く範囲で「日本の障害馬には何らかの血統的法則があるのだろうか」ということについて考察します。

正直、障害競走には全く興味がなくて知っている馬も、ゴーカイ・ポレール・ブロードマインドぐらいか・・・しかし、知っている馬だけでも父系バラバラだし何の共通項も見つからないな。

とりとめもなく次に続く・・・