秋葉に行ったらクレバリーで売ってたので、魔がさして購入してしまいました、
SuperTangent 1GB。ほぼ1万3千円。
使用感は、やはり機械勘のある人向きです。デフォルトでは格納順に再生で、シャッフルプレイにするには電源投入後にplayボタンを操作しないといけない(これは記憶されるっぽい)とか、電源断時にちょっとした操作をしないと現在の演奏ポジションが記憶されないとか。操作系がシンプルな分、ユーザーが色々覚えないと使えません。
しかも、FMのプリセット周波数の変更方法が判りにくい。チューニングが合った状態でPlayボタンを操作すればいいのだけれど。
ガワで気になるのは、やはりキャップ。iPodShuffleではキャップをラッチする機構が仕込まれているのですが、こちらは単なる嵌め込みで、膨張率の関係か温度が上がるとキャップが抜けてきます。鬱陶しいので削ってみたら削りすぎてしまったので、テープで止めてたり<カッコ悪い。
裏の継ぎ目が目立ったりして、Shuffleとは比較するべくもありませんが、あまりしっかりしているとパチ物臭さが無くなってしまうので、これはこれで良いのだと思います。
なお、サイズがiPodShuffleに比べて僅かに長く、厚さは2mm違うため、Shuffle用のエクステリアはほぼ使えません。枠っぽいシリコンゴムのケースが使えると良いのですがね。
一番ダメなのは付属のヘッドホンで、絡みまくりかつストラップリングの位置が悪いのでみっともなさ倍増です。普通の仕込みヘッドホン付きネックストラップか、普通にポケットに入れて持ち歩くべきでしょう。
音質に関しては、ノイズがやや多いので、こだわりを持って聞くには値しません。が、コダワるならこれを買うより他に幾らでも選択肢があります。
騒音の多い街中で聞く分には、あまり気にならないレベルで、少なくとも128kbpsCBRのMP3で聞いてる分には、「こんなもんだろう」という程度。
付属ソフトはファームウェアのアップデータだけ。iTunesやSonicStageのようなマニピュレータソフトは付属しません。
MP3(8~320KbpsCBR/VBR), WMA(5~192KbpsCBR/VBR,DRM対応), WAV(ADPCM)に対応しているので、お好きなソフトでエンコして突っ込んで下さいという感じ。再生可能なファイルは、ディレクトリ構造に限らず全て等しく再生されてしまうので、悩む所はほとんどありません。
シャッフル再生をする事を考えると、MP3ファイルの音量のばらつきが気になるので、
MP3Gainなどである程度揃えておくと幸せです。CDのリッピングの時点で、
CDExなどの正規化録音できるソフトを使うともっと幸せ。
DRMファイルは試してないのですが。WindowsMediaPlayerで購入してコピーする時だけ、DRM情報に注意を払わないといけないのかな。
1GBのUSBメモリとしては、USB2.0に対応している事もあり、結構さっくり使えます。
しかも、FMチューナを内蔵しているので、ファイルサイズが大きいものを持ち運ぶ時には遠慮なく削除しても、音楽が聞けます。
つまるところ、音楽再生機能を持った、大容量USBメモリとして扱うのが正解なのでしょう。
録音機能は小さい穴の奥にあるコンデンサマイクによるので、会議録音には向きません。洋画で見かける、口述録音による自分メモ用ですね。書斎でウロウロ歩きながらテープレコーダに録音するやつ。ちょっとエグゼクティブの香りがします。多分第三者の視点で見るとサマにならないのだけれど。
キワモノというほどに酷い音質ではなく、ややこしい操作をある程度容認できて、通勤時などのノイジーな環境でのBGM用と割り切り、USBメモリとしての利用も考えているのであれば、十分使える代物です。その上、身近な好事家の間で1度はネタとしても使えるのが一番のポイントですな。
身の回りに素人しか居ないと、iPodShuffleと間違えられてげんなり、パチ物ユーザとして後ろ指さされてダブルゲンナリという笑えない状況になりかねません。
ファッションスタイル重視の人は個人的に嫌いなので、是非これを購入して株を下げていただきたい。自他共に認めるキワ物好きにのみ許されたアイテムに、うっかり手を出して後悔するが良い。