ペピカ松戸どうぶつ病院 <pepica family>

総合ペットショップを併設した、どうぶつ病院です。

歯周病予防に取り組んでいます。 口腔ケアのススメ Vol.3

2020-08-03 11:02:13 | 口腔ケア

【歯石を取る!!】

では、実際に歯石を取る施術となると、どのような準備をしてどのような作業となるのか?

実際の施術画像とともに見ていきましょう。

歯石除去を行場合は、当日朝から「絶食・絶水」状態で来院して頂きます。

歯石除去は、全身麻酔を必要とするので、術前の血液検査も行います。

 

術前検査で問題が無ければ、処置室に入り前肢に血管確保のチューブを入れ麻酔注射を投入します。

力が抜けてきたら横に寝せて気道の確保へ

気管チューブを通して、吸入麻酔薬と酸素を送ります。

 

麻酔がしっかりと効き始めましたら歯石除去を開始致します。

先端部分にはいくつか種類がありますが、主に使用するのは

下の写真の2種類となります。

 

 

超音波スケーリングが終了したら、ポリッシング(研磨剤を使い、歯の表面を磨く事)をします。

表面を滑らかに磨くことで、歯石を付きにくくします。

ポリッシングの先端の素材はゴムです。

ここに「粗研磨剤」をつけてポリッシングします。(※写真右 アドネストコース)

次に「仕上げ研磨剤」を付けてポリッシング(※写真左 アドネストファイン)

この研磨剤には香料がついていて処置後のお口はライチとピーチの爽やかな香りが広がります。

 

 

皆さん、どうですか?

歯石も除去されて、すっきりですね。

歯石取りを行ったことのある方ならわかると思いますが、麻酔はしませんが

同様の流れで歯石を除去し最後に研磨剤で磨き上げる同工程を行っています。

歯石が蓄積すると歯肉に食い込んでいき歯周ポケットを作ります。

歯周ポケットに細菌が入り込み、そこから炎症が始まり歯肉炎になります。

この子の場合、歯周病から歯肉が赤く下がっているのが見られます。

本来は歯肉に隠れている歯の根元が顔を出しているのです。

これ以上歯肉炎を悪化させないためにも、日々きちんとケアしていく必要があります。

 

さて、次回は当院での取り扱いのあるケア商品をご紹介させて頂きます

 


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