冥土院日本(MADE IN NIPPON)

拝み屋と眷属神

私が物心もつかぬころから母に連れられて、お寺やお滝場巡りをした事は過去ログに書いた。お滝場や霊場を訪れる一団のリーダーに、祈祷を生業とする人達がいた。いわゆる「拝み屋」と呼ばれる人たちである。

若い年代の方には「拝み屋」といっても分からないであろう。拝み屋さんは人々の悩みや相談ごとを受け、神に祈って託宣を伝えるのである。また家庭に災いがあればお祓いを行って災いの元(祟りや穢れ)を祓い、人々が病になれば病気快癒の祈祷を行った。また時には人々を連れて神社仏閣や霊場を巡る講を組織したり、お滝場での指導も行っていたようである。今で言うところのスピリチャルカウンセラーやヒーラーのようなものである。

このような場所では年端も行かぬ子供は珍しい。拝み屋さんは『小さいのに感心!感心!坊やが賢く丈夫になれるように祈ってあげよう』と言っては特別に祈祷をしてくれた。拝み屋さんたちの祈りのスタイルは神仏混交であった。彼らが祀る神は神道における正統の神ではなく、龍神、蛇神、動物神など実に様々である。また祈りの内容によっては神を使い分ける場合もある。彼らは祀る神に祝詞や経文を唱え、祈りの内容を言霊として伝え、眷族神の力を借りて様々な霊験を顕すのである。

人によって祈祷のスタイルは様々だが、おおよそは次の通りであった。まず身禊大祓(みそぎのおおはらい)の祝詞奏上で始まり、続いて大祓詞(おおはらいのことば)を奏上した。途中からは般若心経などの経文を唱える。最後に真言(マントラ)を繰り返しながら祈るのである。祈りが終わると私に向かって呪文を唱えながら、経文集(アコーデオン状)を開いたり閉じたりしながら風を送り、続いて手に持った数珠で私の頭や身体をなでるのである。

まだ子供であるから特別な神仏への思い入れなどは無かった。彼らが唱える祝詞や経文の意味不明な言葉や所作が面白く、興味津津で祈祷を観察した。ある時、拝み屋さんによって微妙な違いがあることに気がついた。目を閉じて合掌すると視覚以外の感覚が冴えてくる。拝み屋さんが発する声や気に微妙な違いを感じやすくなるのだ。

意味は分からぬが経文や祝詞の声に意識を集中すると、涼やかな風が通り過ぎ身体が軽くなったように感じる人。暖かな陽射しの中にいるように気持ちよくなって眠くなる人。逆に生臭い風を感じる人など、拝み屋さんによって違いがあるのだ。薄目を開けて、不快な波動を出す拝み屋さんの顔を見ていると、その顔が狐や狸などの動物に見えて来る事にも気がついた。拝み屋さんの霊力の違いはその背後に憑いている眷属神の違いであったのだ。

現在は社会的な要因による生活不安や恐怖、さらに個人的にも悩みの種が増加している。藁にもすがる思いで、宗教団体や、霊能者、ヒーラー、占い師などに頼る人も多い。しかし中には大変性質の悪いものも多い。教祖や霊能者、ヒーラーをはじめ、力のある占い師には必ずと言っていいほど、その力を授ける存在が背後にある。これらの存在が正しき存在なら良いのだが、邪まな存在が憑いている場合がじつに多いのである。

これらの正邪を見分ける方法に特別な能力はいらない。子供の心に帰って、余計な知識や先入観を持たず、相手の顔や目を見ればよいのだ。これは写真でも同様である。野狐に憑かれているものは狐の様な目や顔をしている。蛇神に憑かれたものは爬虫類の様な冷酷な目をしている。

顔だけではなく、所作や行動にも必ずその癖が顕れる。(所作が野卑だったり、聖職者と名乗りながら、肉や酒が大好きなど)
邪な存在に摂り憑かれている人には、どこか胡散臭さを感じるはずである。それは貴方の主観ではない。主観の様に思えて実は、貴方を護る存在が「気をつけよ」とシグナルを送っているのである。

コメント一覧

フォトン
XYZさん
返事が遅くなりまして申し訳ありません。
ご訪問、コメント有難うございます。
お願いの件、少々お時間をください。
XYZ
お願いがあります
はじめまして。フォトンさんのブログには非常に興味があります。話は変わりますが、お願いがあります。ぜひとも惑星ヤハウェやクラリオン人について考察をしていただきたいと思っております。よろしくお願いします。
フォトン
ただの人間さん
コメント有難うございます。最近は陰謀論から遠ざかっています。たぶん過去ログをご覧になったと思いますが、貴方の仰る通りですね。突然の世界的な金融不安も、突然ではなく、随分前から予想されたことですし、オバマ当選も筋書き通りです。総ては仕組まれた世の中だと言うことです。
フォトン
碧波さん
主観と直観の境目は区別がしにくいものですが、人の第一印象というものは意外と当たるものだと思います。
ただの人間
アメリカの大統領
アメリカの大統領にオバマ氏が選ばれた事なんですけど、このブログを読んでいると(ブッシュが不安をあおってオバマが救いの手を差し延べる)洗脳の為に仕組まれた事のように思えてきました。外交政策で今まで以上に中東の警戒を強めるような事も言っているようですし。
碧波
よくわかりました
私は私の主観で、物事を捉えていくようにします。これからも。
たぶん間違えていないという、まったく根拠のない奇妙な自信だけはあります(笑)

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