冥土院日本(MADE IN NIPPON)

アジアの光

インドネシアも親日国のひとつである。大東亜戦争時、日本軍がインドネシアに進攻し350年にわたるオランダ支配をを排除した。日本軍がインドネシア占領後に取った政策に対してインドネシア国民は大変驚いたという。それはオランダと同じような略奪的な統治が始まるかと思いきや、むしろインドネシア国民の自治独立を奨励したからである。軍政という形式は好ましいことではなかったが、結果としてはインドネシアの人々に高く評価されている事実を紹介したい。

とりわけ、後述のアリ・ムルトポ准将の言葉は感銘を受ける。日本という国の役割を明確に示唆しているだけでなく、アジアやアフリカの国々に対する責任というものを深く考えさせられる。現在の日本という国家、そして日本人はその責務を真に果たしているのだろうかと・・・


●インドネシアの中学3年用の歴史教科書より

「日本の占領は、後に大きな影響を及ぼすような利点を残した。第一に、オランダ語と英語が禁止されたので、インドネシア語が成長し、使用が広まった。日本軍政の3年半に培われたインドネシア語は驚異的発展をとげた。第二に、日本は青年達に軍事教練を課して、竹槍、木銃によるものだったとはいえ、きびしい規律を教え込み、勇敢に戦うことや耐え忍ぶことを訓練した。第三に、職場からオランダ人がすべていなくなり、日本はインドネシア人に高い地位を与えて、われわれに高い能力や大きい責任を要求する、重要な仕事をまかせた」


●インドネシア、アリフィン・ベイ氏(ナショナル大学日本研究センター所長・政治学博士)「魂を失った日本」未央社より

「日本に占領された国々にとって、第二次世界大戦とは、ある面では日本の軍事的南進という形をとり、他面では近代化した日本の精神的、技術的面との出会いであった。日本が戦争に負けて日本の軍隊が引き上げた後、アジアに残っていたのは外ならぬ日本の精神的、技術的遺産であった。この遺産が第二次大戦後に新しく起こった東南アジアの民族独立運動にとって、どれだけ多くの貢献をしたかを認めなければならない。

日本が敗戦国になったとはいえ、その精神的遺産は、アジア諸国に高く評価されているのである。その一つに、東南アジアの教育に与えた影響があげられる。(中略)(日本は)目標達成のためにどれほど必死にやらなければならないかということを我々に教えたのであった。この必死の訓練が、後のインドネシア独立戦争の時に役立ったのである」
 

次に紹介する内容はASEAN結成の中心人物となったインドネシア軍のアリ・ムルトポ准将の有名な逸話である。

●インドネシア、アリ・ムルトポ准将の演説

今から十五年前ほどの前、アジア各国の軍部代表がマニラに集まった時のことだ。

フィリピンと韓国の代表が、延々と戦争当時の日本軍と日本民族と現在の日本企業を罵倒する演説を行った。

列席したアジアの親日国の代表達は「痛烈無残で聞くに堪えない韓国代表の演説に不快感を表した。そして、その場に列席していた日本の自衛官が一言も発しなかった事を大層悔しがった。そこで、インドネシアのアリ・ムルトポ准将は韓国の軍人に向かって次のように、日本を擁護する演説を行った。

「日本はアジアの光である。大東亜戦争は欧米人にアジア人の勇敢さを示したもので、チンギス・ハーンとともにアジア人の誇りである」

「ここで、インドネシアの日本民族の価値についての見方を申し上げる。今、忽然として日本民族がこの地球上から消えたら、アジアとアフリカは非常に困る。その時に韓国が一番困ると思う。韓国は工業大国日本と競争したから、立派な工業国になれたのである。もし、日本がシンガポールの地点にあったら、インドネシア人は少なくとも百万人が日本に住み、日本人と同等の教育を受けるから、その人間関係から日本の技術、市場、金融、スタッフ等活用することができる。だから企業の成功は容易である。つまり、日本の近いところに位置していることは、幸運なのだ。経済的支援を連続的に受けていると言ってもよいくらいだ」

「インドネシアが日本に近ければ、今のような貧弱なインドネシアではない。つまり、我々インドネシア人は『日本はなにもしてくれなくてもよい』と考えている。日本は欧米と肩を並べて進歩しているだけで十分、アジア・アフリカにつくしている、と考えている。だから、我々アジア人は外交面に弱い日本を支援したいと思っている。日本から援助をもらうだけで応援しないのでは運命共同体とは言えないし、対等のパートナーとも言えないのではないか」


続く

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