冥土院日本(MADE IN NIPPON)

ホワイト家族のブラックメッセージ

前回の続きです。

※この回からご覧の方は過去記事『アメリカの置き土産 トロイの木馬(在日朝鮮人)』からお読みください。


S・Bの白戸家(ホワイト家族)の登場人物の設定はかなりキワモノのである。広告代理店数社によるCMコンペならば、まずこのような広告案は提出されない。一社への企画発注ならば、企画は数案用意する。本命、対抗、大穴に続き、プレゼンテーションの場を和ませて印象点を稼げば良いといった、俗に言う捨て案である。

広告やCMのアテンションゲッター(消費の注意を喚起するもの)として効果が高く好感を得やすいものとして知られる『3Bの法則』がある。

Beauty(美女)、Baby(赤ちゃん)、Beast(動物)の事だ。動物として犬はポピュラーで人気があるが、犬を擬人化すればマイナスの意味合も出てくる。「アメリカの犬」「犬死に」「飼い犬に手を噛まれる」など犬にまつわる慣用句やことわざはマイナスイメージのものが多い。

しかも犬のお父さんの妻と娘は日本人で息子が(外国人)という設定は全く支離滅裂で何の脈絡も無い。しかしながらCMの裏メッセージの仕掛けは実に手が込み、強い悪意にも満ちている。

たとえ代理店の提案を表面的に面白いと感じても、企業の広告担当者であれば没案にするだろう。どこの企業でも企業イメージを左右するような広告にはいくつかの段階を経て最終的にトップの判断を仰ぐ。とっぴなアイデアに上司やトップが容易にO.Kを出すとは思えないからだ。

この案が採用され、放送されたという事実は、当初から企業の広告担当部門から犬を擬人化したいという要望があったのか。それとも流れの中で孫氏から直接の提案だったのだろうか。

そのあたりの記事はないかと検索してみたら次のような記事がヒットした。

■「白戸家のお父さん」が、【犬】になった理由が興味深い!
http://matome.naver.jp/odai/2136434927801172601

《転載開始》

どうして【犬】になったのか?について・・孫社長

孫社長は、お父さん役の俳優の決定が難航した経緯を明かし「期限切れ1日前になって、大物男優さん(の起用)は無理となった。ギリギリで、お父さんをどうしようとなって、『仕方ない、犬でいきましょう!』となった」と告白した。

『カンブリア宮殿』での会話

孫:それで、もともとあの家族には、ペットとして犬を入れておこうというところまでのプランはあったんですよ。

小池:そうだったんですね。

孫:それで、犬が決まった、お母さんが決まった、娘とお兄ちゃんも決まった。最後にギリギリで、お父さんをどうしようかというのが、もう時間切れになってしまったんです。かといって中途半端なお父さんは嫌だと。それで、犬になった。


小池:中途半端じゃなく、思い切った決断でしたよね。

村上:結構、いい加減な理由だったんですね。"

小池さんと村上さんのコメントの差もおもしろい。

孫:CMプランナーの澤本嘉光という天才的な男がいるのですが、彼が、「もう仕方ない、社長、犬でいきますか」と言って、「ん?」と思ったのですが、「面白いかもしれんな」ということになったんです。

《転載終了》

この記事を読むと電通のクリエイティブディレクター澤本嘉光氏と孫氏はかなり密接に打ち合わせを行なっていた様だ。大企業ほど社長と制作マンが直接接触する機会は少ない。最後の役員試写位のものである。創業社長らしく孫氏はリーダーシップを発揮して、企画の段階からCM制作にかなり口を出していたようだ。

澤本嘉光氏は東大卒、長崎出身である。大学の先輩後輩の関係で九州繋がりだ。九州は出身県が同じでなくても、同じ九州男児じゃないかという同郷意識の風土がある。二人は密接な関係だったようである。

苦肉の策?の結果・・・もっともらしいけど今ひとつねぇピンと来ない。
そう簡単にこの記事の内容を鵜吞みにする訳にはいかないようだ。

続きは次回に。

■孫正義が犯した8つの大罪






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