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眷属(神)の実体

眷属神(けんぞくしん)とは神と人との間を取り持つ存在である。神の使いであり、人が神に願い事をすると、その願いが叶うように働いてくれる。神罰が下ると言われるが、真の神は怒ったり、罰を下すことはない。神を疎かにして罰が当たるのは、これら眷属神のなせる業である。その正体は自然霊や動物霊とされているが、その実体を検証してみると、これらの情報は少し間違っているようである。

眷属神は四次元界の存在であって、神ではない。神と呼ばれる高次の存在はあるべくしてある存在であって、直接的にこの世(三次元界)に影響を与えることはない。人と直接的な係わり合いが持てるのは人間界に近い存在だけである。眷属のほかにその例を挙げると。先祖霊、死霊、動物霊などである。眷属神の特徴は人と同じように感情があることである。怒りもすれば喜びもする。願いが叶ったのにお礼参りをしなかったり、供物をお供えしなかったりすると、怒って罰を与えることがある。

拝み屋さんと呼ばれる祈祷師も、この眷属に働きかけて依頼人の願いを叶える。あまり穏やかな話ではないが、「呪詛」に関わるのもこれらの眷族である。人を呪い殺すことに真の神が加担するはずが無い。眷属には善悪の意識が無い。

では眷属神の正体とは何か。結論から言えば、人の想念が作り上げたエネルギー体のことである。人の想念が形を成したものであるから眷属神は感情を持つわけである。神社や寺院では多くの人々が祈りや願い事を長年に渡って行うと、その膨大な想念が滞留して様々なエネルギー体を生むのである。寺社に集まる人々の意識が高ければ神仏に近い、高尚な眷属が生まれるが、意識が低ければ低級な眷属も生まれやすい。

人間の想念が生み出した存在であるから、その形は人々が持つ宗教観やイメージによって天使、悪魔、仙人、鬼、妖怪、蛇、龍、狐など様々な物に変化する。陰陽師が操る「式神」も、陰陽師の想念が作り出したエネルギー体であり、眷属と同じ存在である。

強力な想念を発する能力を持つものは己が作り出したエネルギー体を自由に駆使することが出来る。特に気をつけなければならないのは、怪しげな宗教団体や組織である。その教団や組織独特の儀式や祈りを通して信者達の想念を集め、強力で邪悪なエネルギー体(眷属)を作り上げ、手先として利用する。

もし貴方がある宗教団体(教祖)に興味を持ったとすれば、たちまち眷属が貴方の想念を察知し、貴方のところにやってきて、貴方がその宗教団体の集まりに行ってみたくなるように誘導する。さらに教祖との出会いが素晴らしいものに思えるように様々な奇跡を見せる。貴方が入信し熱心な信者になれば、一時的には精神的や経済的な現世利益を与えるだろう。しかしやがては本性を現して、貴方の財産を毟り取ってしまうのである。その教団から離れようとすれば、病気や事故、災難などを装って様々な妨害や苦痛を与えることになる。貴方が弱気になれば、「信心が足らぬから不幸になる、もっと信心に励め」と強制され、ますます深みに嵌って、財産どころから命さえ失いかねないようなことになるのである。

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